7月9日 旅行二日目です

私は血圧が高めなので 朝早くに目覚めます。明るくなった外を見ましたが一面霧に覆われていて 昨日見えていた近所の建物ですら全く見えなくなっていました。ウグイスの「ホーホケキョ」とか 種類は分りませんが結構な数の小鳥たちのさえずりで気持ちの良い朝を迎えられました。

ホテルの屋上にある展望台に上がってみましたが 殆ど神戸の街並みも大坂方面も見渡せません。逆に近所の山々が雲海に浮かんでいて かなり幻想的な眺めでした。これはこれで 普段なら絶対にお目にかかれない景色なのでそれなりには楽しめました。

朝ごはんの時間が来たので レストランに降りて行きました。朝食も 昨夜の食事に劣らず 大変美味しくいただけました。久しぶりにゆっくりとした気分での朝食は 気持ちにまでゆとりを与えてくれます。

二日目の予定は天気が悪くないことを想定していましたので 近所のオルゴール館や 六甲山牧場でのんびりするつもりでした。所がこれだけ霧が深い状況では せっかく牧場などに出かけてもとても楽しめそうにありません。そこでホテルにある雑誌などで これからどのように過ごそうかと奥様と相談しましたが 六甲山が雲に覆われていても 神戸の街はそこそこの天気が期待できそうなので さっさと山から下りて神戸で異人館を散歩したり中華街でお昼ご飯を食べてから帰ろうということになりました。

そこでさっさと六甲山を下り神戸市内に降りていきました。普通は初めての道を車で移動する場合 多少なりとも道に迷わないかと不安になるのかもしれませんが 奥様は歩くナビゲーターと言われるぐらいに全国津々浦々の道に通じておられますし ちらっと地図を見れば すぐにその場所までの道を理解して記憶されてしまいますから 車で移動するときに不安に思うことは全くありません。

逆に私はひどい方向音痴だし 何度同じ道を通ってもなかなかきちんと覚えられません。ですから旅行に出かけた時には 完全に奥様の指示に従うしかありません。まあ奥様の指示に私が従うのは普段病院にいるときも似たような状況です。たまに 自分の意見を口にしても殆ど全てが的外れで 怒られるだけなので さすがに私も無口になってしまいます。とにかく一生奥さまの言うことを聞いていくしか 私の人生は仕方がなさそうです。

それにしても今回の旅行は 悉く天気にたたられてしまいました。異人館の辺りに近づくと 神戸市内は晴れるはずの天気予報が しっかりと雨が降っています。台風の影響で結構風も吹いていますので のんびりと見物するのも大変そうです。しょうがないので中華街に向かいました。

異人館を離れて中華街のある南京町に向かって走り出しました。神戸の中華街は横浜ほど規模は大きくないけれど それなりに異国情緒が味わえそうで楽しみにしていました。国道二号線を西に向かって 中華街若しくは南京町という看板に注意しながら走りましたが そのような案内は一切ありませんでした。

JRの三宮駅まで来てしまって 中華街を通り過ぎたことに奥様が気づかれたので 通りがかった交番で奥様が道を尋ねました。すると中華街若しくは南京町を知らせる標識や看板は一切出ていないのだそうです。それなりに有名な観光スポットだと思うのですが どうして案内する看板が全然ないのか不思議です。さすがに奥様でも 全く初めての道で案内の看板が出ていなくては通り過ぎても仕方がないでしょう。教えてもらった道順で何とか中華街にたどり着きました。

横浜の中華街よりもかなり規模は小さいけれども その分道に迷わなくても済みそうです。各お店の呼び込みがかなり熱心で そのうちの一件に入ってみました。店内の雰囲気は 日本の食堂と殆ど変りありません。料理の味も正直言ってあまり美味しいとは思いませんでした。こちらが勝手に期待してハードルを上げていたせいかもしれませんが これなら近所の王将で食べた方が食べなれているからかもしれませんが美味しいように思いました。

中華街については殆ど下調べができていなかったので たまたま入った店が外れだったのかもしれませんが 中華街自体がわざわざもう一度出かけていきたくなるほどの魅力はかんじませんでした。旅行に出かけるときにはある程度下調べをしてから出かける方ですが 今回は時期外れの台風に影響されてしまって 想定外の行動をとったからかもしれませんが なんとなく尻すぼみに終わってしまったような感じです。

でもホテルの料理は期待以上においしかったし、雲に覆われてしまってみたい景色は見えませんでしたが 逆に雲海に浮かぶ山々などの普段は見られないはずの幻想的な景色をたっぷりと見ることができましたから 台風が近づく中 それほどひどい目にも合わずに無事に帰ってこられただけで良しとした方が賢明なのかもしれません。

まあ、今回の旅行は奥様の有馬温泉に行ってみたいというリクエストにお応えするのと 来年父親の米寿のお祝いを有馬温泉でするための下見も兼ねていましたから 有馬温泉に車で出かける下見としては十分だったと思います。それにしても枚方から有馬温泉までがそれほど飛ばさなくても一時間で到着できるのにはビックリでした。

往診車が新しくなったのも影響していたのかもしれませんが 燃費も良くて山道もそれほどストレスを感じずに走れました。六甲山が有馬温泉から意外と近かったことを確認できたのは 今回の旅行の一つの収穫だったのかもしれません。六甲山が冬の間は閉ざされてしまうかもしれませんので そのあたりをもう一度詳しく調べてみようと思いました。

気が付けば 旅行中に殆ど写真も撮らず お土産も全く買いませんでした。そのあたりはいつもの旅行と似たり寄ったりでしたが、とりあえずは無事に戻ってこれたし 預かっていた動物たちも体調を崩さずにいてくれたみたいだったので 本当にいい旅行だったと思います。

 

 

 

ブログ一覧