8月16日 子供たちの夏休みも お盆が明けましたから カウントダウンが始まりました

子供の頃 始まった時には 永遠に続くかと思われていた夏休みが 大人たちの夏休みである お盆休みが終わってしまうと 急に残り少なさを感じて 悲しい気持ちになってしまいます。丁度ツクツクボウシが鳴き始める時期で ツクツクボウシの鳴き声が寂しさと不安を運んでくるように感じて 一番嫌いでした。私は 夏休みの宿題の九割方は七月中に終わらせていました。算数や国語の 何の役に立つのか全く理解できないプリント類は 二十日の終業式の日のうちに終わらせてしまいました。自由研究も 両親が毎月買ってくれていた学習雑誌の似たような題材を自分なりにアレンジして 夏休み前から下準備をしておいて やはり二三日のうちに片付けてしまいました。私が苦手だったのは 図工の工作やお絵描きでしたが 絵の上手い手先の器用な父を賢く頼って かなりの部分を手伝ってもらって やはり難なく仕上げてしまいました。図工の宿題は 苦手な私が 散々苦労して提出した作品よりも 芸術的センスに溢れた父に上手い事手伝ってもらって完成させた作品の方が 短時間で楽ちんに完成して 評価が高かったので 毎年親を上手く利用して こなしておりました。
なので 夏休みの後半に 宿題がたくさん残って 苦労したことが 一度もありませんでした。最近のバラエティ番組で 夏休みの子供の宿題を優秀な大学に通う学生に金銭を支払って代行してもらうのが流行っているという話でした。まあ家庭教師がいびつな形に 変化したようなもので 昔からあったのかもしれませんが あんまり関心は致しません。宿題は自分のためにあるものだから 等と正論を振りかざすつもりはありませんが 所詮小学校の宿題何て 低レベルの課題ですから しんどい世の中を渡っていくためには 子供の頃から 自力で適当に乗り越えられるような 裁量を身につけさせるべきではないかと思うからです。
只 夏休みに こんな結構な分量の 子供に精神的にも肉体的にも 負担のかかるような宿題を課すことが 子供たちのためになるのかと言えば そんなことはないように思います。まとめて 四十日間もの長期の休みを与えるのなら その間自分で有意義に過ごす方法を模索することや その中でオリジナリティのある 有意義な過ごし方を 夏休み明けに各自が披露する 何ていう課題を与えたほうが よほど子供の方が 創意工夫を重ねて 個性的な夏休みを過ごすのではないでしょうか。鉄道が趣味の子供なら 青春十八切符を使って ひたすら鈍行列車で旅するのもいいでしょうし 世間の点数を稼ぐために 近所の公園のごみ集めに精を出す 似非ボランティアを目指す子供がいてもそれなりに有意義な夏休みの過ごし方だと思います。集めたごみがどのような施設で どのように処分されるのかまで調べれば 立派なお勉強にもつながります。
日本人は 学校で定められたお勉強はきちんとこなせるけれど 自由な発想を持ち合わせていない と昔から言われていました。最近では ゆとり教育の弊害で 定められたお勉強ですら きちんとこなせない子が増えているようです。九九が言えなかったり 分数の割り算などが 全くできない大学生がザラに入るらしくて 悲しくなってしまいます。学校で十分な教育を行っていないから 結局裕福な家の子ばかりが 塾に通って レベルの高い教育を受けて 受験戦争に勝ち上がっていくなんて 今後余計に貧富の差を広げると思いますから 公立の学校でもっとレベルの高い教育をすべきだと思います。まあ親の年収が高い家で育った子の方が 優秀な大学に進学していたのは 今も昔も変わらないのかもしれませんけれど。私が受験生であったころ 即ち四十年以上前の時代に 東大生の両親の年収は 早稲田 慶応の学生をかなり上回っていたのだそうです。
夏休みが 残り少なくなって しょんぼりしている子供たちを見るとなんだか可哀そうになりますが 宿題というこなさなきゃならないのは分かりきっている課題を後回しにしてしまったツケガ回ってきただけの事ですから せめて自分の尻位は自分で拭いて 親に負担をかけないように心掛けるのは 子供の務めだと思います。まだ二週間あるから 落ち着いて計画をたてれば 始業式にまでに間に合うはずですから 頑張って宿題をやっつけてしまってください。頑張れ小中学生。

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