8月16日 1933年の本日 菅原文太さんが生まれました

菅原さんといえば 私にとっては「仁義なき戦い」シリーズが忘れられません。東映の任侠映画のスターと言えば 高倉健さん、鶴田浩二さん、藤純子さんあたりだと思います。この方々が出演されていた任侠映画では いわゆるヤクザが 義理と人情を重んじる いってみればヤクザなのに正義の味方的に描かれていました。当時の健さんは やっぱり最高にカッコいいとは思いますが ヤクザが正義の味方 と言う設定には 正直かなり違和感を感じていました。

その点「仁義なき戦い」は ヤクザ=ワルい奴 というコンセプトで描かれていたように思います。ワルイ奴らですから 約束を破ったり裏切ったりは当たり前 自分若しくは自分の組の利益だけを最優先に考える人たちであり ある意味それが徹底されていますから 見ていてかえって気持ちよく感じられて 私はこの類のやくざ映画のシリーズは 結構好きでした。

「仁義なき戦い」で悪いヤクザを演じている時に「トラック野郎」シリーズが始まりました。こちらは星桃次郎と言うコミカルな役柄を演じていて それほど違和感を感じさせないのは菅原さんの演技力が素晴らしかったのだと思います。この映画のストーリーは 寅さんと同様に 美人のマドンナが登場して 何時も振られるワンパターンでしたが 結構気に入っていました。ただトラックが爆走している部分の演出がわざとらしくてそこだけは嫌いでした。

テレビドラマにも ちょくちょく出演されていましたが 存在感のある渋い演技で カッコいいと思いました。同じ男として 年を取って老け込んでいくのは どうしょうもないことですが 菅原さんのように 渋くて味のあるとってもカッコいい爺さんに私もなりたいと思います。

 

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