8月26日 1966年の本日 百円紙幣が廃止されたのだそうです。

今のお若い方は 当然見たことも聞いたこともないのかもしれませんが 昔は百円札や五百円札 と言う紙幣が ごく普通に使用されていたのです。この歳に私は九歳になっていました。当時は百円の使い勝手が 当然かもしれませんが 現代とは全く違っていたように思います。分り易い例を挙げると ハガキが七円で封書が十五円で届きました。子供が買い食いをするアイスクリームは 小さいのだと五円 豪華なのだと十円でした。勿論それよりも高い価格設定のアイスクリームも販売されていましたが 一般庶民であった私は とても手が出せませんでした。私の母方の実家は 和菓子を製造するかなり広い工場まである 立派なお菓子屋さんでした。観光バスの休憩所になっていて 数十人のお客さんがやってきて 飲み食いするスペースまでありましたから お菓子屋さんとは言え そこそこのお金持ちだったのかもしれませんが そこに住んでいる私の従兄弟は 毎朝のように 百円もする それこそケーキのようなアイスクリームを食べていましたから 羨ましかったのを覚えています。
そんな訳で 百円の価値が現代よりもずっと大きかったので お札が存在してもいい位の貨幣価値があったように思いますが 廃止されてしまいました。勿論廃止されても すぐに消滅したわけではありません。ごく普通に 使用していた方が多かったとおみますが 私は子供でしたけれど 昔のお金にプレミアがついて かなりの高値で取引されていることを 子供ながら知っていましたので 奇麗な百円札が手に入ると 貯め込んでおりました。現在の百円札の取引価格をみると 新札ですら三百円前後なのだそうです。廃止されてから五十年以上が過ぎても 僅か三倍ぐらいの値段しかついていませんので 正直ガッカリしてしまいました。それも私が集めていた百円札は 折り目のついていない凄くきれいな状態でしたが 厳密にいうと銀行からもらったばかりの新札ではないのですから 更にその価値は低くなってしまうのだと思います、
子供にとっては かなり使い勝手のある百円札を せっせと数十枚も集めていました。自分の机の一番下の引き出しの一番奥に 大切に保管しておきましたが 何時の間にか その存在を忘れ果ててしまっていて 何処にあるのかさっぱりわかりません。恐らくは親が掃除のときにでも発見して まさか使い込んだりはしないのでしょうが 私の知らないうちに私の銀行口座にでも振り込んでくれていたのだろうと信じたいです。まあもし今手元にあっても 五十年以上が経過して僅か三倍にしかならないのなら 例え百枚あったとしても 本物の新札ではありませんから 三万円にも満たない価値しかないのなら それ程ありがたくもありません。子供の浅知恵で 姑息な手段で小銭を稼ごうとしたことが 情けなくもあり 恥ずかしい気持ちです。
お札の色は 赤茶けたレンガ色のようだったと思います。板垣退助が印刷されていましたが 立派なお髭が印象的でした。今はなき五百円札も 確か岩倉具視が印刷されていたように記憶していますが 五はyく円札は 別に集めていませんでしたので 本当に何時の間にか消滅してしまいました。出来たら記念品的な意味合いで 一枚ぐらいは手元に残しておいてもよかったかなと思いますが 五百円札の新札は なんと五倍の二千五百円もするそうなので とても購入してみようとは思いません。
時代の変化とともに 物事が変遷していくのは 当然かもしれませんが 若い方たちが全然ご存知ないものを懐かしく感じるのは 自分が歳よりになったものだと実感させられてしまいます。そういえば どこかの愚かな政治家の思い付きで発行された 二千円札なんてものも存在しましたが 売り上げを計算するときに邪魔っ気だったので 病院の支払いで受け取った時には 自分の買い物で使ってしまいました。正直面倒な存在でしたが 現在でも発行されて使用されているのでしょうか。正直病院で当分の間 受け取ったことが全然ありませんから 現実的には流通していないのだと思います。思いつきでつまらない紙幣を発行してほしくありません。

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