8月29日 1974年の本日 宝塚歌劇で「ベルサイユのばら」が初演されました

「ベルサイユのばら」とは 確か週刊マーガレットに連載されていた池田理代子の作品だったと思います。少女漫画ですから 普通は興味を持ちませんが 二歳年下の妹が この漫画の大ファンでしたので コミック本が全巻そろえていましたので 暇つぶしに読んでみると フランス革命の時期のフランスを舞台に 史実に近い部分があり フィクションの部分が上手く融合していたので 興味を持って最初から最後まで楽しく読み終えました。
主人公のオスカルが 男装の麗人であり 女性に絶大なる人気を博している と言う設定には 幾らか疑問を持ちましたが 宝塚のトップスターが やはり男装して女性に大人気である事と 共通する部分もあるのか と自分を納得させました。しかし当時の「ベルばら」の人気は 凄いものだったと思います。妹が中三になって 卒業間際に クラスメートにサイン帳を回して さよならメッセージを書いてもらうのが 流行していたみたいですが チラッと見せてもらうと 何と六人が オスカルのカットを それも見てすぐに分るレベル つまりかなり上手に書いていましたから ビックリしました。
主人公は 三人と言われていて オスカルがフランスの貴族で親衛隊に所属する軍人 マリーアントワネットがオーストリアからフランスに嫁いできて ルイ16世の王妃となった女性 そしてフェルゼンという確かスウェーデンの貴族で マリーアントワネットの心の恋人だったと思います。私の一番のお気に入りの登場人物は ロザリーと言う可愛らしくてとっても優しい平民の女の子でした。
私は 妹がいましたので 家に結構少女漫画雑誌がありましたので それらに掲載されている漫画はそこそこ目を通しました。妹が定期的に購入していたのは「りぼん」でしたので 当時お気に入りの漫画家は ギャグ漫画の土田よしこさんと 心温まるストーリーの田渕由美子さんでした。田渕さんの作品は後々また読みたくなって探してみましたが 何軒も古本屋さんを回ってみましたが全然見つかりませんでした。残念ながら あまり人気がないのかもしれません。
基本的に少女漫画はあくまで女の子向けに作られていますから 既に高校生でオッサンになっていた私の心に それ程響く筈はないのですが 何故かこの「ベルばら」だけは 相当なインパクトがありましたので 不思議でした。その為 外伝が出たら そのストーリーまで もれなく繰り返し読んでいました。そんな興味深いストーリーが 宝塚歌劇の演目として 取り上げられたのは 当然かもしれません。
妹は 友人たちと 宝塚劇場に何度も「ベルばら」公演を鑑賞に出かけていました。私は 流石に劇場に足を運ぶことはありませんでしたが テレビで放送されるときには 注目してしまいました。主演されていた安奈淳さん 榛名由梨さん 汀夏子さんの名前まで覚えていますから 不思議に思えます。男装の麗人が女性に大人気 と言うシチュエーションは ある意味宝塚歌劇 そのもののような設定ですから 宝塚歌劇で演目として取り上げられ 大人気を博したのは 当然の成り行きかもしれません。
宝塚歌劇自体の人気は およそ四十年前とほとんど変わらない位に続いているのでしょうか。何時の間にか 宙組と言う組が新設されていた位ですから 人気が衰えていることはないのでしょう。
「ベルばら」は その後宝塚歌劇の代名詞のような演目になったのかもしれません。今でも原作の漫画は読み継がれているのでしょうか。宝塚歌劇でもリバイバル公演されているのでしょうか。私の中の「ベルばら」ブームが去ってからは 全く興味を無くしておりますので 全然知りませんが クラシック音楽みたいに 魅力的な題材は 年月が経っても その魅力を失わないものだと思いますので リバイバル公演が なされているとしたら喜ばしい事だと思います。

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