8月3日 ナミビアの女子選手がテストステロン値が高いために得意種目で出場できなかったけれど他種目で活躍されたのだそうです

以前にも この問題について ブログで私見を書かせていただきましたが 私は陸上競技について あんまり興味がありませんから 細かい規則についても 殆ど知りませんので 偉そうなことは言えないのは分かっておりますが ほんの聞きかじった情報について思ったことを またこのブログで書かせていただこうと思います。性ホルモンであるテストステロンの血中濃度は 一般的に男性の方が高くて 女性は低いものなのだそうです。人間の場合平均値的にみて 具体的にどれぐらい異なるのか 知りませんが 陸上競技その中でも400mから1600mの種目に置いて テストステロンの濃度が高い場合 明らかに有利になる つまり速く走れるというデーターがあるので 競技の公平性を保つために テストステロン値が女性の平均値を大幅に上回る人には 出場させない というルールがいつごろできたのか知りませんが 適用されて ナミビアの二人の女性選手が 本来400メートル走に出場するつもりで来日したにもかかわらず 出場させてもらえない状況になったので 急遽200メートル走に種目を変えて 出場されて 一人はメダルを獲得、もう一人も入賞と 活躍されたのだそうです。
陸上競技について 無知な私ですので 400メートル走と200メートル走が どのくらい隔たりがある競技なのか 想像もつきませんが あまり得意とは言えない距離の競技に出場されたのでしょうが そこそこ活躍されたのですから 何もしないままに帰国されるよりは ずっとよかったのかもしれません。このお二人は 女性として生まれてきて 女性として育ってきて 女性として生活をされてきたわけですから 肉体的にも精神的にも 完全な女性なのだと思います。写真でお姿を拝見しましたが 短距離の陸上選手ですから それなりに筋骨たくましそうですが 普通の女子選手に見えます。勿論本人も 検査を受けて 初めてとストステロン値が高いことを知ったわけですから そのために出場するつもりでやってきた競技に出場させてもらえない という扱いに どれだけ大きな精神的なダメージを受けられたか 想像も出来ません。
勿論 薬剤を使用して 肉体を造り上げて 記録を伸ばしたわけでもないのだそうで ただこの二選手が 最近急激に記録を伸ばしてきたので 検査の対象としてピックアップされて 検査結果があまり知られていないルールに引っかかってしまったのだそうです。これが性転換手術を受けて 男性から女性になった選手の場合 ある程度制約がされても仕方がないように思えますが ナミビアのお二人は 女性として生まれて 普通に女性として生活されていた方たちのようですから よくご本人たちが上手く気持ちを切り替えて テストステロン値による制約のない種目である200メートル走に 出場されて 好結果を出されたことは 称賛に値することだと思います。テストステロン値が 高くなることをご本人たちが望んだわけではなくて 厳しいトレーニングを積んで たくましい肉体を造り上げられたら結果としてたまたま テストステロン値が上昇してしまったのでしょうから 無論ドーピングは厳しく取り締まられるべきだと思いますが 厳しい鍛錬の結果として起こった 肉体の自然な反応 変化にまで 制約するルールを設けるというのは 如何なものかと思ってしまいます。
よく女性で 凄く能力が高い場合に 「男勝り」などという表現を使いますが 昔なら 細かい検査などできなかったのでしょうから 極当たり前に見過ごされていたのかもしれませんが 医学が進歩したからと言って つまらない制約するルールを設定することが 競技の公平性を保つために必要なのかどうか よく分かりません。同じ競技に参加する テストステロン値が女性並みの女子選手にしてみれば 有難いルールなのかもしれませんが 本人が意図的にテストステロン値を上げたわけではなくて 頑張って肉体を鍛え上げた結果 上昇してしまったのだとしたら そのことで出場を禁止されることは やはり私には納得がいきかねます。
400メートル走から1600メートル走までと 限定するのには 相当数の検査結果が集められたのかもしれませんが 果たして客観的にみて 誰もが認めざるを得ないような 優位な違いがあるのなら ルールを設定した人たちは その検査結果について そしてそのようなルールがある事を もっと大々的に 分かり易く滅明する義務があるのではないでしょうか。

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