8月8日 福島第一原発で 毎日汚染水が150トンずつ発生しているのだそうです。

私たち関西人の感覚では 東日本大震災とはすでに過去に起こったとんでもない被害が出た災難になってしまっていますが 事故の起こった原発では 融け落ちた核燃料が発熱を続けていて コントロールできない状態なので 毎日注水して冷やさねばならず その為に放射能で汚染された水が 毎日150トンほどできてしまうのだそうです。汚染水は濾過機によって殆どの放射性物質は除去できるのだそうですが トリチウム(三重水素)と言うベータ線を放射する物質が残ってしまうために 放流できず 敷地内にタンクを作って貯留しているのだそうですが 後三年以内に 敷地内がタンクで埋め尽くされてしまうのだそうです。
このトリチウムと言う物質の半減期は 十二年以上なのだそうですから 無害になるまでには 数十年ひょっとしたら数百年もかかるという 非常に厄介な物質なのだそうです。正直な所 関西人は 原発事故が起こったことは覚えていますが 現在進行形で 問題がさらに拡大していっている事等 殆ど知らずに過ごしているのではないでしょうか。私は このブログで 原発は二酸化炭素などを一切発生しないので 非常にクリーンな そして安い価格で安定して発電できるので 事故さえ起こさなければ 素晴らしい発電方法であると 唱えてまいりました。
しかし 福島の原発の近所で生活されていた方々は 恐らく死ぬまでその地での生活は 望めないのでしょうから やはり現実に事故が起こってしまって 取り返しのつかないような被害が発生している以上は 全廃の方向に考えていくしかないように思います。但し 簡単に全廃すると言っても 現在稼働している原発を速やかに廃炉することも 簡単な話ではなさそうです。やはり核物質と言うのは 兵器として使用されるのは勿論 論外ですが 発電の為の熱源として使用するのも 人類にとっては 大きな負の遺産と考えるべき代物なのでしょう。
但し原発を全廃した場合 発電を水力と火力に頼らざるを得ませんが 今後水力発電を 増強するのは ほぼ不可能なのでしょうから 結局重油を燃やして水を沸騰させての発電に頼らざるを得ませんから 二酸化炭素の産出が増大するのは間違いありませんし 発電にかかるコストが 原子力に比べてずっと高くつきますから 結局は電気の単価が上がってしまい 庶民の生活を苦しくすることは確実になりそうです。
日本は只でさえ狭い国土しかありません。そして火山が多いし 地殻の構造上地震とは縁を切れそうにありませんから また大きな地震が起こって 第二の原発事故が起こってしまってからでは 遅いので 少しでも早く日本各地で稼働している原発の全てを 全廃する方向に動き出し始めるべきかもしれません。一時期は 原発の全廃を求めてのデモなども行われていましたが 今ではすっかりそのブームが去ってしまったみたいですが 原発事故の現場では 何一つ解決に向けての明るい見通しが立っていないのです。今一度 原発の事故の恐ろしさを認識し直して 具体的には どのような対策が必要なのか 考えてみるべきではないでしょうか。

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