9月10日 本日はカラーテレビ放送記念日だそうです

1960年の本日からカラーテレビ放送が始まったのだそうです。最初の頃はカラー放送を総天然色放送とよんでいました。但し、カラー放送が始まったばかりの頃には カラー放送の番組自体が凄く少なくて 大部分が白黒放送の時代でした。ちなみにアメリカでは六年も前にカラー放送が始まったそうですから 当時は技術的に相当にアメリカに後れを取っていました。

放送が始まったころには当然カラーテレビ自体が相当に高かったはずです。我々一般庶民ではなかなか手の届かない憧れの的だったと思います。1964年の東京オリンピックの年に 各家電メーカーが一斉にカラーテレビを大量生産して 一気に価格も下がり 庶民の生活にも浸透してきました。「オリンピックをカラーでみよう」という宣伝文句に吊られて 各家庭にカラーテレビが広まりました。

日本の鮮やかな紅白の揃いのユニホームをテレビで見た印象が今も鮮明に頭の中に残っています。恐らく私たちが白黒テレビからカラーテレビへの移り変わるのを体験した最後の世代かもしれません。

当時のテレビは現在のテレビと縦横のバランスが異なりますし、角っこがかなり丸かったのを覚えています。大きさ的には最大でも20インチまででした。勿論テレビは一家に一台きりでしたから 見たい番組が重なると 一騒動あったように思います。チャンネルの数もVHFが六つ、UHFが一つか二つみられたらよい方でした。勿論当時はBSも当たり前ですがCSも一切存在していません。

結構後になって知ったのですが まだ関西にいるからVHFでNHKの総合と教育 それに民放の日本テレビ テレビ朝日 TBS、フジのキー局は全部見られましたが 地方に行くと民放が二つしか映らない地域が多いのには驚きました。正直な気持ち 田舎には住みたくないものだと思いました。

兎に角 初期のテレビジョンは大きかったです。スピーカー部分もやたらとでかくて威厳を感じさせました。カラーテレビがドーンとおいてあるだけで その部屋に威厳というか風格を感じさせてくれました。昔は立派なステレオと百科事典が お金持ちのおうちの応接間のシンボルみたいな時代があったように覚えていますが 当時は大きくて立派なテレビがやたらと幅を利かしていたように思います。画面に扉がついていたり ほこりをかぶらないためにやたらと立派な布がかけてある家もあったように思います。

その後ハイビジョン放送が始まり ハイビジョンに対応したテレビが開発され、続いて液晶テレビやプラズマテレビが開発されました。さらにそれらが発展して一秒当たりのコマ数が増えたり、そうさ線の数が増えたりしました。更には4Kテレビという更に新しいテレビが出現しました。正直言ってテレビジョンにあまり興味がないので現在の最新情報は知りませんが たかがテレビジョンでそんなに最新の技術がなんの役に立つのだろうかと疑問に思います。見苦しくない程度に視聴できれば十分ではないのでしょうか 部屋のサイズに調和した大きさの画面であれば全然満足できるように思います。

本当は上流階級のおうちみたいに テレビのない生活にあこがれたことが少しだけありました。テレビがなければ 新聞や本を読む時間が増えると思いますから 教養を高めるだけではなくて 獣医師としての見識も深まるように思います。でも私はやっぱり根が庶民なので テレビがないと 間が持たないというか、手持無沙汰で寂しくなってしまうように思います。奥様もかなりのテレビっ子で凄く話題が豊富な方ですが その情報源としてはテレビが重要な位置を占めているみたいです。やっぱりテレビと縁を切ることは無理みたいですね。

 

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