9月10日 1960年の本日 カラーテレビ放送が 始まったのだそうです

今から59年も前の話です。但し当時のカラーテレビは とんでもなく高価で とても一般人が購入できるような代物ではなかったようです。白黒テレビの保有台数をカラーテレビが上回るのに 十一年もかかったのだそうですから 普及するまで庶民には 高嶺の花だったのでしょう。私の家は 父がサラリーマンのいわゆる一般庶民でしたし 父がその類の新製品が発売されても ある程度普及して 販売価格が十分に下がるまで 手を出さない人でしたから 我が家にカラーテレビが購入されたのは かなり遅かったのだろうと思います。
とは言え四十年以上前には 一般家庭にカラーテレビがあるのが当たり前になっていましたから お若い方にしてみれば生まれた時からカラーテレビが極普通に各家庭に置かれていて 白黒テレビの存在すら知らないのでしょうから その有難味を理解していなくても仕方がありません。それも今では 据置型のテレビではなくて スマホやタブレットなどで 各個人が見たいものを見ますから 家族の団欒なんていう古き良き時代の家族の一体感なんて無くなってしまっているのかもしれません。
各家庭にテレビが一台しかなかった時代には 恐らくチャンネルの選択権は お父さんが握っていたのでしょうから時代劇やプロ野球ばかりで 歌番組やバラエティなんかあまり見られないのが普通だったのかもしれません。今はお父さんが実権を握っているご家庭は 少ないのかもしれませんが 子供たちはスマホやパソコンで見たい番組をチョイスできるのでしょうから 皆が平和な時代と言えるのかもしれません。
昔 高校生の女の子をアルバイトに雇っていた時に 話していて驚いたことが有ります。自分のお父さんやお母さんが子供の頃の写真を見るとみんな白黒写真ばかりだし、テレビも白黒の時代だったという話を聞いていて その時代には 全てのものが白黒の世界だと勘違いしていたのです。カラー写真やカラーテレビが普及するまでの世の中は 白と黒しか色が無かったなんて言う発想は 凄くユニークで ある意味素晴らしいのかもしれませんが この子とは絶対に本質的な部分で分かり合えないなあと 思ってしまいました。あの子も 当時はピチピチの女子高生でしたが 今では四十歳前後の小母ちゃんのはずですけれど 普通に生きているのでしょうか。当時は オジサンだった私がお爺さんになってしまっていますから 時の流れの速さに驚きます。

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