9月9日 秋の蝉 明日はわが身と たそがれる

また一句浮かんだので 捻り出してみました。歳時記の秋の季語を眺めていたら 「秋の蝉」と言うのが心に引っ掛かりました。セミは地中で数年を過ごしながらゆっくりと成長して地上に出て羽化してから 僅か一週間ほどで死ぬと言われてきました。但し最近の調査によると 羽化してから一か月ぐらいは普通に生きているのだそうです。まあ地中の生活の長さに比べると 地上での生活が非常に短いという点では 五十歩百歩かもしれませんが セミの寿命と言う事で考えたら 地上で活動している時期が 晩年であることは 間違いなさそうです。
何にしろ 客観的に見てかなり短い時期に 自分の子孫を残すための繁殖行動即ち交尾をするために オスは煩い位にミンミンと鳴いているのでしょう。七月 八月の時期には セミの鳴き声がうるさくしか聞こえませんが 九月になってたまにセミの鳴き声を耳にすると もうあと少ししか生きられないはずの蝉に 哀れな気持ちを抱いてしまいます。
中七の言葉として 最初は「明日は我が身と」にしようかと思いましたが 奥様から日頃 散々老いぼれジジイと罵られておりますので「既にわが身と」の方が 適切な表現かと判断しました。
私の人生が 終盤に差し掛かってきていることは ここの所いつ仕事を辞めるのかが 私の最大の懸案事項ですから 間違いないと思います。その事を実感する度に 落ち込んでしまいますので その心境を詠みこんでみました。人間だれしも平等に年をとる訳で 若くて元気な時期には その有難味を実感できないままに 無駄であり無意味な事にばかり 関心を持って行動しておりました。正直な所 若い時期には 女の子とHすることしか 興味がなかったと言っても過言ではありませんが もう少し有意義な時間を過ごしておけばよかったと 後悔しきりでございます。
誰にだって 若くて元気でピチピチしていた時期が あったのですから 現在のお若い方々を羨んでも どうしょうもない事は重々承知しておりますが 返す返すももっと自分の人生にとってプラスになる事に 頑張っておけなかったことが 残念無念です。でも私には 明るい老後が待っているはずですから 下ばかり向いていないで 楽しい明日を夢見て 元気に生きていこうと思います。

ブログ一覧