9月11日 俳句同好会に参加してきました

昨日 枚方の俳句同好会と検索して 見つかった集まりに参加してきました。前日に電話番号が明記されていましたので 夕方に電話をかけて参加したい旨をつたえました。喜ん見学にお誘いいただきました。但し 会員が集まって 各自が自分の作った句を持ち寄って 句会をするので 明日の昼までに五句作って 短冊に書いていくように 指示されました。手ぶらで参加して 人の作った句を聴いているだけよりも 楽しめるからなのだそうでした。
私は勿論何にも準備していませんでしたので 慌ててネットで 秋の季語を調べて 五句捻り出しました。正直これまで人目に触れる俳句なんて詠んだことが無かったので焦りましたが プレバトの夏井先生が 取り敢えずは上の五文字で 季語を入れて 後の七文字と五文字で 季語について思う所を述べれば 俳句は出来上る と言う言葉を信じて作ってみました。
集まる場所は 枚方市駅の近所の生涯教育センターの会議室でした。始まる時間の五分前に到着すると 会議室の机といすを四角く並べていましたので 取り敢えずはご挨拶をして机を並べるのを手伝いました。書いてきた句を提出するように言われましたので 自信は無くて恥ずかしかったのですが 提出しました。参加者は八人でした。今日は欠席の人が多いのだそうですが まあ十人前後の集まりみたいでした。年齢的には 私が一番の若輩者と言った感じでした。今はテレビの「プレバト」と言う番組のおかげで結構若い人たちも俳句に興味を持っておられるみたいですが やはり年配の方の趣味なのかなあと思ってしまいました。
椅子に座って 最初にしたのは 俳句を五句書き入れるマスの書かれた紙と 俳句の書かれた短冊が五枚渡されました。その五つの俳句をその紙に 書き写すように言われました。私は訳が分からないままに 言われた通り書き写しました。その紙が回収されて 暫くすると 各人が書き写した俳句をコピーされたものが つまり全員分の俳句が他人によって書き写されたものが 手渡されました。要するに 他人が書き直すことによって その俳句の作者が筆跡によって誰なのか分らなくするための作業でした。
次にまた五つのマスの書かれた紙が渡されて 全員の俳句を読んで 気に入った五句を選び書き出すように言われました。更に一番気に入った俳句には二重丸 二番目と三番目の句には一重丸を付けるように言われました。俳句の初心者である私に 俳句の良しあしなんてわかるはずもないので 取り敢えずは読んでみて 情景の分り易い句を選び出しました。その五つの句に優劣をつけるなんて 出来ないので 単純に好きな順番に丸を付けて 提出しました。
すると 各人が気に入ったと上げた五句が読み上げられました。私は自分の選んだ句が 他の誰も選ばないのではないかと不安でしたが 五つのうち三つは他の人と重なっていましたので ホッとしました。まあ初心者の私がそれも短時間で間に合わせて作った句なんて選ばれるわけがないと思っていましたが 何と五つのうち三つも選んでいただけました。不思議に思いましたが 取り敢えずは気に入ったと評価されたのでしょうから 凄く嬉しかったです。
その後 ズラッと並んだ俳句を全員で見直していき 誰かに選ばれた俳句について 評価した理由を発表していきました。その後作者が名乗り出るという手順が続きました。私は予想外に三つも選んでいただけましたので 作者を問われて 手を挙げるときに この句会に参加してよかったと思いました。勿論人から評価されるために句を作ったわけではありませんが 一応自分の作った五七五の十七文字が 俳句の体を成している事が実感できましたので 嬉しかったのです。
ここで評価された俳句を紹介いたします。
               八朔よ 手間暇無くば うんと好き
               残暑とは 名のみの日差し 滝の汗
               山椒の実 辛さと食感 今は好き
いずれも 秋の季語を頭に持ってきて その季語に対する気持ちを表現しただけで ひねりも深みもありませんが 一応気に入ってもらえた方がいらっしゃいましたから 俳句の仲間入りしているのではないでしょうか。
但し私が一番自信のあった句は だれからもえらばれませんでした。 その句は
               法師蝉 物悲しさを ひきつれて
というものです。法師蝉とは 夏の終わりごろに泣き始めるツクツクボウシと言う蝉の事だと思いますが その鳴き声をきくと 何時も夏の終わり 夏休みの終盤である事を思い知らされて 悲しく寂しい気持ちになってしまう と言う心情を詠んだもので 私としては一番俳句らしいのではと思っておりました。まあこの季語だと似たような気持を詠んだ句なんて 掃いて捨てるほどあるからなのかもしれませんが 選ばれなかった理由としては 「物悲しさを」が曖昧だったからのようで「ひきつれて」はまあまあと評価して頂きました。まだまだ始めたばかりですから 当然ですが 俳句の良しあしは 全然分りません。
本日は ビギナーズラック があって選んでいただけたのだとおもっております。自分の句が 誰からも選ばれなければ 相当に悲しくて 落ち込むことも多いのでしょうが 取り敢えずは俳句を作って 他人の俳句にも接する機会を得られる この同好会の活動は なかなか楽しく感じられましたので 今後も都合がつくようなら参加していこうと思います。なお提出した俳句は 全て東京におられる偉い先生にみて頂いて 評価してもらえるのだそうです。どのような手厳しいお言葉を頂戴するのか分りませんが まあ初めて作った俳句ですから スタートは評価が低い方が 上達していきやすいと覚悟しておきましょう。

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