私が子供の頃には　還暦を迎える六十歳は　当時は仕事も定年を迎える訳だし　完全に人生の終着点　つまりお年寄りのスタートラインなのだと思っていました。しかし実際に自分がその年齢に到達してみると　その実感が全然湧いてきません。誕生日は五月ですから　もう約四か月六十歳の生活をしていますが　年齢を実感するのは　カラオケ屋さんや　公園の入園料が老人割引されるときぐらいのものです。私は　本当にけちん坊なのでかもしれませんが　そんな時には老人扱いされて　不愉快な気持ちよりも　少しでも割り引いてもらったことを嬉しく感じてしまいます。
私は二十歳になり　成人した時も全然実感がわきませんでした。別に成人したからと言って　誰かから大人扱いされた記憶は全然ありませんでした。悲しいし恥かしいのですが　やらずの二十歳　つまり童貞のまま二十歳になってしまいました。初体験の遅かった男は　女性に必要以上に夢を持ってしまう　とよく言われますが　当たっているのかもしれません。私がこの六十年で見た女の子で一番可愛いと思うナーちゃんは　どうしてもおしっこもうんこもしない存在だと思ってしまいます。私は二十歳になっても　酒もたばこも一切やりませんでした。パチンコは暇つぶしに多少やりましたが　無駄遣いのできない性分なので　それものめり込むまでには至りませんでした。
三十歳になった時には　既に若者ではないと感じないでもありませんでしたが　岐阜大学に在学中で　中途半端な立場でしたから　周りは二十歳前後の若者ばかりであり　それなりに年寄り扱いは受けましたけれど　結構気持ちが若かったし　経済的援助を受けない学生生活でしたから　学業とアルバイトに必死になっているうちに過ぎてしまいました。
四十歳になった時は　既に病院を開業していましたが　そこそこ順調だったので　正真正銘のオジサンになってしまったことは悲しかったけれども　何となく通り過ぎてしまいました。そして今年とうとう還暦を迎えてしまいましたが　正直な所　生活には全くと言って変化はありません。昨年までと同様に仕事をして　楽しく遊んですごしております。引退してからの準備　というか移住先の選定には積極的に取り組んでいます。ある程度候補地は絞られてきていますが　まだあくまで机上のプランだけですから　実感は殆どありません。
仕事の引退に向けて具体的に動き出したら　もう少し年寄りとしての自覚が湧いてくるのかもしれませんが　現在の所　最大の関心事が　乃木坂と欅坂の事だけですから　当分は老人としての自覚に欠ける言動が続くと思いますし　このブログでの言いたい放題も継続すると思いますので　読んで頂けているほんのわずかな方々　もうしばらくはお付き合いくださるよう　宜しくお願い致します。