9月2日  本日はいしいひさいちさんのお誕生日です

いしいひさいちさんと言ってもすぐにはぴんと来ない方も多いかもしれませんが 一時期には一世を風靡した漫画家さんです。代表作はアルバイトニュースに連載された「バイトくん」「がんばれタブチくん」「おじゃまんが山田くん」であるといえば 懐かしく思い出される方も少なくないと思います。私が立命館大学に通っていたころ アルバイトを探すのにしょっちゅうアルバイトニュースを見ていましたから その度に「バイトくん」を見て笑っていました。

そのうちに「がんばれタブチくん」が注目され始めて いつの間にやらアニメ化までされてしまいました。更に調子こいて映画化までされてしまいました。四コマ漫画で これほど人気が出たケースは「サザエさん」を除いては 珍しいのではないでしょうか。私は岐阜大学に通った六年間 親の援助を受けませんでした。そこそこ名門の私立大学を親の援助で卒業させてもらっておきながら、自分勝手でもう一度大学に戻ったのだから 自立して卒業することが 両親へのお詫びの印だと考えたからです。

生活費から学費、教科書代などを全てアルバイトで賄いました。相当な貧乏暮らしで それこそバイトくん並みの生活でした。食パンのへた(端っこの部分)をサンドイッチ屋さんでもらって主食にしていました。うっかりこの情報を友人に話してしまい パンのへたをもらうライバルが出現して 困ったこともありました。今思い出せば笑い話になることばかりですが 財布の中に80円しかなくて三日間凌がねばならなかったときなど すごく不安だったことを今も覚えています。そんな貧乏暮らしの中では 「バイトくん」の中に楽しく貧乏を乗り切るヒントが結構ちりばめてあって助かりました。

「がんばれタブチくん」では 主に西武球団とヤクルト球団がフューチャーされていましたが 私は広岡監督と安田投手のキャラクターが大好きでした。久しぶりに思い出したら また読みたくなってしまいました。この類の漫画を読むには インターネットのソフトを利用するか マンガ喫茶もしくはネットカフェにでも出かけるしかないのでしょうか。昼間はありがたいことに仕事が詰まっていますので 病院を閉めてからの時間に久し振りにネットカフェにでも出かけてみようかと思います。

いしいさんは風刺のきいた非常に面白い作品を生み出すだけの漫画家さんと 思われがちだか 政治や流行 生活習慣 風俗などを鋭い切り口で面白おかしく描写する 極めて優れた表現者だと思います。現に、文芸春秋漫画賞や 手塚治虫文化賞、日本漫画家協会の大賞、菊池寛賞などを受賞されています。体調を崩されて 仕事を中断された時期もありましたが 現在も少しずつですがお仕事を継続されているみたいなので お体をいとわれて元気に長生きして頂きたいと思います。

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