9月1日  父親がやっと退院しました

8月2日に入院しましたから ほぼ一か月の入院生活でした。以前にも書きましたが 入院前の父親は 要支援1の状態で 週に2時間ヘルパーさんに来てもらって 体力のいるトイレ掃除や風呂掃除、庭掃除などを手伝ってもらえばなんとか自立して生活ができる状態でした。所が全身麻酔をかけての手術でそのダメージが大きく 一気に要介護3の段階まで状態が悪くなってしまいました。即ち家族が同居していれば別ですが 当面一人では生活するのが困難な状態になってしまいました。

私は長男として 父親の気持ちを尊重するなら 実家に帰って元の生活に復帰したい希望をかなえてあげたい気持ちもありましたが 当面何処かの施設に入ってもらって 全面的な援助、介護を受ける生活からスタートするしかないと判断しておりました。父親もそのつもりになってくれているものと考えて 何か所か実際に施設を訪問して自分の目で確かめて お世話になる施設を決めさせようと思っておりました。所が退院の直前になって やっぱり自宅に帰りたい、と主張するようになりました。

その為に急にケアマネージャーさんに ヘルパーさんのスケジュールを組んでもらったり 宅配の食事を注文したり、危険なのでガスコンロを当面使えなくしてしまいIHヒーターを用意したりと 大わらわで準備しました。当面は1日に1時間×2回ヘルパーさんに来てもらう体制で それもいずれは1日一回に減らされる見込みで 父親の実家での生活を始めることになりました。

私はそんな貧弱なサポート体制では とても父親が安全に安定した生活をおくれるとは到底考えられません。昔の父親は意志が強く 煙草を辞める時なども一度決意したらほぼ完ぺきに禁煙を達成していました。お酒の量も種類によって ウイスキーなら何ミリリットル、焼酎なら何ミリリットル、と自分の適量を決めて、その分量を厳密に守って生活していました。所が最近では入院する前から 酒の分量に関して全く自分を律することが出来なくなってしまっていたみたいで 飲みたいだけ飲んでいたらしいのです。

おまけに昨日話していたことの およそ半分の事を覚えていません。きちんと決まった時間になったら 朝昼晩決まった分量の薬を飲まなければならない状態なのですが それもきちんと実行される可能性は 決して高くはないと思います。こんな不安を抱えたまま 父親の退院後の生活が始まりますが 私としては今後の父親の生活にはもうあまり関わり合いを持ちたくありません。施設見学に連れ出されたことを 本人としては不本意ながら同行していた、みたいなことを口にされたからです。

私の正直な気持ちとしては 父親が生きている限りは実家の敷居をまたぐつもりはありません。長男なのでその後の後始末はせねばなりませんが 出来る限り簡略な形で済ませようと思っています。私は自分が死んだときも 基本的には火葬してもらってそのお骨を自分の家のお墓に納めてもらえれば十分だと思っておりますので 同等の扱いをしようと思っております。

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