9月23日 本日は秋分の日で お彼岸の中日なのだそうです

私は全くの無神論者であり信仰心など持ち合わせておりませんので仏教にまつわるお彼岸にも勿論全然興味がありません。ただ一般常識として彼岸とは春分、秋分の日を中日としてその前後三日間つまり春と秋の七日間 合計十四日を言うのだという事ぐらいしか知りません。迷いや煩悩を川に例えて それらを乗り越えて彼岸に到達した日をお彼岸といいい 先祖に感謝するためにお墓参りをするのだそうです。この辺りの解釈にはいろいろな説があるのだそうですが 細かいことにまでは興味がわきません。

他に お彼岸について知っていることといえば もち米を蒸して半分潰してまとめたものにあんこを分厚く巻いたお菓子をお供えしますが 春は牡丹の作頃なので牡丹餅(ぼたもち)というのに対して、秋の彼岸の頃には萩が咲くので御萩(おはぎ)と呼ぶぐらいのものです。

最近まではお墓が遠く九州にしかなかったので お墓参り自体と凄く縁遠くて どのようなタイミングでするべきなのか どのような意味合いでお参りするべきなのか 全く無知でしたが 母が亡くなり近所にお墓が出来ましたので 少しずつ勉強している最中です。昼から時間が空いていましたから 花を持って墓参りに出かけました。

お盆に一生懸命にお墓掃除をしたので 本日はさっと水をかけただけにしておきました。墓石に水をかけると墓石にダメージを与えるので やめておいた方が良い等ともっともらしく口にする人がいますが 全くの大間違いだと思います。現在では屋内に団地みたいに詰め込まれた風情も有難味も全くないお墓と称するものがズラーと並んだ屋内型の霊園もあるようですが 大部分のお墓は屋外にあります。よっぽどお偉い方のお墓でもなければ その墓石に屋根がついているものを見たことがありません。というよりも実際に屋根のついたお墓など見たことがありません。

つまり墓石というのは殆どのものが雨風にさらされ直射日光に照らされるように出来ているのです。墓石は雨が降るたびに水をかぶっているのです。ご先祖様を大切にする方で毎日お墓参りをされる方なら別かもしれませんが 年にほんの数回お墓参りをする人間が大部分のはずですから 墓参りのたびに墓石に水をたっぷりとかけたとしても 普段から雨水にさらされている墓石にすれば その水をかけるという行為によってダメージを受けるなどということはありえないはずです。論理的に全く根拠のないことを 偉そうにもっともらしく口にする人間を 私は軽蔑します。

そもそも墓参りをすることに どのような意義があるのか 多少は疑問にも思いますが 私のお墓には母のお骨と 父の九州のお墓から分骨してもらったご先祖様のお骨が収められているのだそうです。お参りして母を思いながら手を合わせることで 少しでもあの世にいる母が救われるのだと聞いておりますので 普段は正直な所 母のことを忘れっぱなしですから 墓参りに出かけた時ぐらいは たっぷりと手を合わせようと心がけています。

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