9月4日 1943年の本日から上野動物園で猛獣の薬殺が始まったのだそうです

「かわいそうなぞう」もしくは「トンキー(花子)物語」を読んだり、その映像化されたものを目にした方は多いと思います。但し、この物語は 猛獣の殺害を命じたのが軍部になっていますが 現実には東京都の命令であることや、薬を注射で投薬しようとしたが ゾウの皮膚が分厚くて出来なかったとされていますが 現実には注射できますから 現実に起こったことを題材としていますが 一部にフィクションの部分も含まれていることを知っておいた方がいいのかもしれません。これらの物語は 一時期小学校の国語の教科書に取り上げられていましたし ドラエモンのストーリーにまで登場しましたから 全くご存じない方は少ないのかもしれません。

戦争により多くの人々がお亡くなりになり それ自体が悲しいことですが 人間が引き起こした戦争の被害者に人間がなるのは ある程度必然的なこととも考えられます。しかし、空襲によって猛獣が脱走すると一般市民に被害が及ぶ危険性があるからと言って 人間が勝手に引き起こした戦争のとばっちりを受けて 動物園の猛獣たち、ライオンやトラ、クマ、ゾウなどが殺処分されたのは また違った意味合いで 凄く悲しい話だと思います。

猛獣たちには 何の罪もないのに 織の中で無抵抗の状態で 本人たちにその理由さえ説明もされずに 殺処分されたのが余計に悲しくて残念に思います。戦争というのは 人間の犯す過ちの最たるものであると思いますが なかなかこの地上からなくなりません。現在も戦争が進行形であり 愚かな欲望と縁を切れない人間に 真の平和なんてものは訪れないのかもしれません。

戦争放棄をうたった憲法を有する日本ですら 集団的自衛権を認めて なし崩しに戦争に参加する方向に動いていますから いずれ自衛隊がどこかの戦争に参加する事態が起こりかねないように思わないでもありません。

正直な気持ち 全ての国に認められた絶対的な権利だと思われる個別的自衛権すら 日本はきちんと遂行していないので それよりもずっと積極的な考え方の 集団的自衛権なんて 現実的には日本と全く無縁なものかもしれません。いずれにしても日本が再び戦争という愚かな行為に巻き込まれて そのとばっちりで 猛獣たちが納得のいかない殺処分を受けるようなことは 二度と起こってほしくありません。

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