9月5日 お酒を飲めない事

私は 体型的には 相当にお酒をたらふく頂くのであろうと 思われがちなのだと思いますが 一滴も飲めない下戸野郎です。よく言う男の三大楽しみ 「飲む」「打つ」「買う」の筆頭にあげられるのが お酒を楽しむことですから 勿論お酒は 男性だけの特権ではございませんが 人類にとって大きな楽しみの一つであるのは 間違いありません。とりあえず 食事をするときや 暑くてのどが渇いたときなど ビールが最高に美味しい飲み物とされているみたいですが 私には只の苦い液体でしかありません。子供のころに 初めてビールを口にしたときは 誰しも同じような感想を持つのだと思いますが いつの間にかその美味しさに殆どの方が気づいてしまって その魅力のとりこになってしまわれているみたいです。
私だって 最初は普通にある程度年齢が進んで それなりにビールを口にしていれば 何時かしらその美味しさに気づいて 大好きになるのだろうと考えておりましたが 何時まで経ってもビールのおいしさを理解できませんでした。それどころか いい年をしたおっさんが ビールをコップ一杯口にしただけで 顔が真っ赤かになってしまいますから 恥ずかしくて 猶更人前ではビールを飲みたくなくなってしまいました。他のお酒の類 例えば日本酒の熱燗や ウイスキーの水割りやロックも 何度もチャレンジしてみましたが ただ顔が真っ赤かになってしまって恥ずかしい思いをするし 気分が悪くなって 吐きそうになってしまうだけなので ある年齢からは お酒と距離を置いた生活になってしまいました。
サラリーマン時代には 薬屋さんの営業職でしたから 当然接待のためにお酒の席に同席せざるを得ない状況が頻繁にありましたが 私が全く飲まないのでは その場が白けてしまいますので 最初の乾杯だけお付き合いして 全然飲めない体質なので ウーロン茶で勘弁してもらうように努力しました。その頃は 何とか飲めるようになるよう 努力してみたこともございましたが その努力は一切報われませんでした。体内に入ったアルコールは、アルコール脱水素酵素という酵素によってアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドが お酒に弱い人に悪さをする張本人なのです。こやつが 顔の毛細血管を拡張するので 顔が真っ赤かになってしまいますし 気分を悪くしたり吐き気を催させたりするのです。普通の人はアセトアルデヒド脱水素酵素によって 無害な酢酸に分解されますので 殆ど被害を受けないどころか 気持ちよく酔っぱらえて楽しい気分になれるのです。
つまりお酒の弱い人は アセトアルデヒドを上手に分解できないために アルコールをふくむ飲み物 いわゆるお酒の類を楽しめないのです。まあこれは持って生まれた体質によるものみたいですから 努力して体質をあ変えたりすることは 現実的には難しいのだそうです。現在の私は 特にお酒が飲めなくて 不都合の生じるような機会が殆どありません。勿論友人たちと集まって お酒を頂く機会はありますが 最初に正直にお酒が飲めないことを 告白すれば 無理して飲まされることもありませんし 車で出かけて 帰りに送って行ったりも出来ますから かえってありがたがられたりすることも少なくありません。但し飲み会の費用は割り勘なので ソフトドリンクばかり飲んでいても 大抵割り勘負けしてしまいますので ちょっぴり悔しい思いもしますが 体質だからしょうがありません。
お酒を飲んでいる人を見ていると 良い具合にお酒が回ってくると 本当に楽しそう幸せそうに見えますから 自分もそんなハッピーな気分になってみたいとは思いますが これまで何度いろんな種類のお酒にチャレンジしても 気分が悪くなるだけなので 諦めざるを得ません。本当にそんな体質に生まれついたことが 残念ですが その代わりにお酒の大好きな人が苦手な甘いものが大好きです。所が私は 若いころの不摂生がたたって 現在糖尿病なので 血糖値をあげてしまう甘いものは あんまり食べられません。糖尿病は一生治らない病気ですから 甘いものは大好きなのに 一生思いっきり甘いものを食べられないのは 凄く残念です。お酒の楽しみは 全く知り得ない世界の事ですから お酒を飲んで幸せそうにしている人の姿を見て 勿論羨ましくないとは申しませんが 特に興味はないので お酒w飲めないことをそれ程不幸だとは思いませんが 甘いものを思い切り食べられないのは 間違いなく不幸なことだと思っております。
ちなみに「打つ」と「買う」についても一応触れておきますと これまでにギャンブルの類をやってみたことがあるのは 一つ目の大学時代にパチンコを時間つぶしに幾らかやったぐらいのものです。一時間ぐらいの待ち時間があって 千円札を一枚持っていれば 普通は喫茶店でコーヒーを飲みながら スポーツ新聞を読んで時間をつぶしますが たまたまパチンコ屋さんから軍艦マーチが聞こえてきて ついフラッと入ってしまい 運よくそこそこに球が出て チョコレートなどの景品と交換できた時の嬉しさが 忘れられず ついついパチンコ屋さんに入ってしまった時期がありました。勿論勝てるのは 運よく玉が出やすい台に座れた場合だけで あっという間に千円分すってしまって 悔しい思いをしたことも度々ありました。冷静になって考えてみると どう考えたってパチンコ屋さんの方が儲かっているのは間違いないことなので そこそこはまっていたのかもしれませんが あっさりと辞める事が出来ました。
その他 競馬や競輪 競艇などいろいろと公営ギャンブルはありますが 一度も手を出したことはありません。客観的に考えて 素人が勝てるはずがないと やる前から思ってしまうので 興味すら湧きませんでした。そんなわけで「打つ」とは これまた殆ど縁がありませんでした。最後の「買う」は女遊びの事だと思いますが 私は見てくれが悪いので 女性に全くモテませんでしたが 性欲は 人並みに ひょっとしたら人並み以上に強かったのかもしれませんが 女性を買うのにはそれなりのお金が必要です。私が経済的にリッチだったのは塩野義に勤めていた時代と 開業して病院が順調だった時代だけですがお金を払って女性と性交渉をすることが 凄くわびしくて汚らしいことのように 感じてしまいましたので あんまり女性を買う事とも縁がありませんでした。
そんなわけで 私は男の楽しみである「飲む」「打つ」「買う」の三つともあんまり縁がありませんでした。かといって楽しくない人生だったとは 全然思いません。でもこの三つのうち一つだけ思い切り楽しめるのなら やはりお酒を思いっきり飲んで楽しい思いをしたいように考えます。たまたま体質的にアルコールと相性が悪かったのは 誰のせいでもありませんから 美味しいウーロン茶でもたっぷりと頂いて のどの渇きを潤しましょう

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