9月5日 1977年の本日 巨人の王選手に初の国民栄誉賞が贈られました

初めて国民栄誉賞と言うものが贈られたので 毎年九月三日を国民栄誉賞の日というのだそうです。日本人に生まれたのなら 日本の国民栄誉賞が贈られるぐらいの活躍をしてみたいものですが 我々凡人にはなかなかその機会は訪れてくれないのでしょう。受賞者の一覧表を見渡しますと やはりスポーツ選手と芸能関係の方たちがずらっと並んでおられます。

これまでの人生で 自分なりには一生懸命に生きてきたつもりですが 取り立てて人のお役にたったわけでもないし 褒められる様な行為をした覚えもありません。勿論国民栄誉賞を受賞された方たちも この栄えある賞を目標にされて生きてこられた方は 皆無だろうと思います。その方たちなりに一生懸命に頑張ってこられたことが評価されただけの事だと思います。

但し この栄えある賞を辞退した方も数名おられます。一人目が世界の盗塁王であった福本さんです。「こんな賞をもらってしまったら 気軽に立ちションもできなくなる」というのが辞退の理由だそうです。立ちションというのは関西人特有のユーモアだと思いますが 確かにうっかりこのような栄えある重大な賞を頂いてしまったら 福本さんの場合そのお顔が世間に知れ渡っていますから それこそ性風俗などの遊びが一切できなくなってしまうのかもしれません。これは男としては 結構辛いのが正直な気持ちかもしれませんから 福本さんが辞退された気持ちもわからないでもありませんが 歴史に残る受賞ですから 一応いただいてからその辺りについて悩んでも良かったのではないかと思ってしまいます。

福本さんは確かに盗塁の記録もその技術も素晴らしかったのは 私も勿論認めますし その偉大な記録は称賛されてしかるべきものだと思います。でも現在の野球の解説者としての能力には疑問があります。福本さんの解説は 単に事実の後をなぞっているだけであって 全然面白味もなければ なるほどと納得できるような解説もありません。私が現在の野球の解説者の中で素晴らしいと思うのは やはり選手、監督としても偉大でありましたが 解説者としても素晴らしく面白く感じる野村さんと、選手としては大嫌いでしたが 解説者としてはそのセンスの良さがぴか一だと思う江川さんです。野村さん江川さんが百点満点で 98点の解説者なら 福本さんは残念ながら38点どまりだと思います。

もう一人国民栄誉賞を辞退さえた方に イチローさんがおられます。私には残念ながら イチローさんの普段のインタビューの受け答えが偉大すぎるためなのか 理解しがたい点が少なからずあります。従って辞退された理由も 正直な所分りかねます。やはり本物の天才は 凡人とものの考え方の次元が少しずれているのかもしれないと 思ってしまいます。

いずれにしろ私とは縁の全くない国民栄誉賞の日でした。

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