9月8日 1868年の本日 元号が明治になりました

それまでは 天皇が即位された時以外にも 諸々の理由で コロコロと元号が変わっていました。その為に国民が元号の重みが感じられずにいました。国民の元号に対する軽薄感をなくすために 岩倉具視が 一世一元を発意しました。明治天皇がその案を認められましたので それ以降は天皇陛下お一人に対して 一元号の原則が守られているわけです。さすがは岩倉具視さん むかし御札に登場していただけのことはある活躍ぶりだと思います。

それまでは時代が江戸時代と呼ばれていました。徳川家による幕府が江戸に置かれていた時代だからです。江戸時代が二百数十年続きましたが その間に天皇陛下が何代替わられたのか 存じ上げておりませんが 年号は無数に替わっていたのだろうと思われます。あまりコロコロと年号が変わってはいろんなところで不都合が生じたでしょうし ぼんやりとした人だったら 現在の年号が何だったかとか 過去に起こった出来事が何年前に起こったのか考えるときなどに苦労したかもしれません。

私が経験した年号の変化は昭和から平成に替わった時だけですが 生まれてからずっと昭和時代を過ごしてきたわけですから 平成の年号に馴染むのに結構時間がかかりました。うちの病院は平成になってから開業しましたが 昭和時代から診察をしている病院の場合は 書類などに昭和の年号が印刷されている場合 平成に作り直さなければならなかったでしょうから 結構無駄な出費がかさんだのかもしれません。天皇陛下の健康状態が悪化した場合には その辺りについて注意が必要なのかもしれません。

今の若い方には 「平成おじさん」といっても何のことかピンと来ないのかもしれませんが インターネットで検索すれば 小渕恵三さんが平成と書いた紙を掲げている写真が直ぐにヒットします。当時竹下内閣の官房長官を務めておられた小渕さんが 記者会見で新年号「平成」を紹介したことから平成おじさんと呼ばれていただけの話ですが 後に総理大臣になられて お亡くなりになられました。

現在の天皇陛下がどれぐらいお元気で この後どれくらい平成の時代が続くのか見当もつきませんが 個人的には平成の次の時代までは何とか元気に暮らしていたいものだと思います。こんな罰当たりなことを書いてしまうと 右翼の方からお叱りを受けるのかもしれませんが 平成の時代が一日も長く続くことをお祈りして 本日のブログを終りにします。

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