9月7日  野良猫の避妊と去勢を頑張りました

うちの病院では 野良猫が増殖するのを防ぐために 野良猫を確保して病院に連れてこられた場合 通常の半額の料金で避妊、去勢の手術をさせて頂いております。動物愛護の精神からすれば 完全に無料で野良猫の手術を受けるべきなのかもしれませんが 手術をするのに必要な費用は薬代や糸代などですが 結構掛かるのです。もともとうちの病院の手術の料金は相当に安く設定してありますから 大阪市内などの結構遠方からもちょくちょく手術の依頼が入りますがそれを半額にすると 実費ギリギリになってしまいますので 一応野良猫を連れてこられた方にも 半分は責任を持ってもらおうと考えまして 手術費用の半額を頂戴することに致しました。

今回の野良猫ちゃんたちは お母さんとその三匹の子供たちで 庭の物置で出産して そのまま居座っているのだそうです。子供が生後六か月になりますから その親子同士がかかってさらに増殖したらエライことになるとお考えになって 四匹まとめて手術をすることを決意されたみたいです。母さん猫と娘が一匹、息子が二匹の計四匹です。

四匹ですから 半額になってもそこそこ費用としてはかさみますが 今なら枚方市にお住まいの方ですから 枚方市から猫一匹当たり3500円の補助金が受け取れますから 結構助かられると思います。自分の飼い猫でもないのに 手術をしようと考えられたのは 賢明であり立派なお気持ちだと思いますので 経済的な負担が少しでも軽くなって頂ければ 嬉しく思います。

猫の去勢の手術は いわゆるタマタマを切除する手術ですが 正味五分位で終わりますから 全然疲れません。しかし避妊の手術は開腹して卵巣と子宮を切除しますから スムーズに行っても一時間半、脂肪が多かったり、妊娠していたりして厄介なケースの場合は二時間以上かかりますから かなり大変でそれを続けてこなす場合 肩から背中が凝り固まって非常につらい思いをします。

まあ、数時間である程度まとまった金額を稼がせて頂きますから 肉体的にも精神的にも相当にしんどい思いをするのは当然かもしれません。雄猫たちとはすぐに退院してお別れになりますが 雌猫たちとは十日後抜糸するまでのお付き合いですから 結構長く面倒を見させてもらいます。十日の間に結構慣れてくれて仲良しになれる場合もありますが 基本野良猫ですからやはり警戒心が強くて 抜糸をするときに それなりに暴れるので 仕方なく麻酔をかける場合もあります。

今回の猫ちゃんたちは 麻酔も安定してかかりましたし 手術も予期せぬことが起きなくて 無事に終了できましたから 女の子たちの抜糸まですんなりと終われることを期待いたします。

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