9月8日  本日は冒険家の堀江謙一さんのお誕生日だそうです

堀江謙一さんと聞いて 一人で操る小さなヨットに乗って 太平洋を横断したり 無寄港での世界一周に出かけた冒険家とイメージできる人は かなり少なくなっているのかもしれません。1962年 私が五歳の時にわずか22歳のの年齢で 日本を出発して アメリカのロサンゼルスまでたった一人で航海されたのですから それは凄いことだと思います。

但し、日本での扱いは不法出国者として犯罪者並みでした。所がロサンゼルスに到着した堀江さんに対して 当時のロサンゼルス市長が 偉業を称え 歓迎する意図を表明したことにより 日本での扱いも 手のひらを返したように変調して まるで英雄扱いにかわったのだそうです。但し不法で出国したので 一応事情聴取は形式的に行われたのだそうです。

要は勝てば官軍であるという危うい感覚が最初の成功を成し遂げた時に堀江さんに芽生えたのかもしれません。それ以後も無寄港で世界を小さなヨットで一周したり、更には逆回りで世界を巡ったりしました。その後もアルミ缶リサイクルのソーラーボートで航海したり、波浪推進船等ジャンルの異なるボートに乗って 大きな航海を成し遂げられるなど 冒険家としては次々に偉業を成し遂げられました。

成し遂げらえたことが偉大であることは 間違いないでしょうし 恐らく事実だと信じたいと思います。石原元都知事が根拠のないいちゃもんをつけて バッシングしたのは まあ有名税として致し方のないことなのかもしれません。但し、堀江さんの周囲の人間からの評判が悪すぎるのは かなり気になります。

つまり冒険にチャレンジして 成功することもあれば当然失敗したことも少なからずあったはずです。成功した場合の功績は全部自分のお蔭、失敗した時の言い訳は全てサポートしてくれた人たちの責任 といった発言が繰り返されているから評判が悪いのだそうです。普通 日本人は何らかの偉業を成し遂げたときの挨拶として 謙虚に自分の周囲の人間、指導してくれたり励ましてくれたり応援してくれた人たちに対する感謝の気持ちをまずは表明する場合が多いように思います。その謙虚な人柄で猶更よい評判が立つのかもしれません。

堀江さんの場合はその全く逆のケースみたいで 勿論成し遂げられた偉業には拍手を惜しみませんが もう少し上手に立ち回った方が更にその功績が大きく称えられるのではないかと思います。私も、かなり短気で つい言わずもがなの事を口走ってしまい 後悔することが少なからずあります。自分がこの地で何とか仕事を続けておられるのは 周囲の人の支えがあればこそだともう一度よく認識し直して 謙虚な気持ちで生きていこうと 申し訳ないけれど堀江謙一さんを反面教師にして思いました。

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