9月7日 気が付けば プロ野球も終盤に差し掛かっているみたいです

私は子供の頃から 中日ドラゴンズ一筋で 五十年位熱狂的なファンでした。九州生まれとはいえ 大阪で幼稚園から通いましたから 基本的には大阪弁が標準語だし 根っからの関西人のつもりです。但し喋っている言葉は 両親が大人になるまで福岡で生活していたので その影響もあってか あんまり関西人ぽくないと よく言われてしまいます。勿論気取っているつもりなんか あるはずもございませんが どことなくいわゆる標準語っぽい喋り言葉になっているみたいです。事実 このブログの文体自体に あんまり関西弁は使われていないのではないでしょうか。
話が大分横道にそれてしまいましたが 普通の関西人なら 殆ど無条件に阪神ファンになるはずなのに どうして私が小学生の時に ドラゴンズファンになってしまったかという話です。この事はこのブログでは実は何度も書いておりますが 私の天邪鬼な性格からして 当時連覇を続けていた巨人が大嫌い という所からプロ野球に興味を持ち始めました。その頃 関西人としては 巨人のライバルは 阪神タイガースだ という不文律みたいなものが 子供たちの中でも感じられました。小学生の頃 クラスに二十数名いる男子のうち 巨人ファンが十人 阪神ファンが十人位ずついました。残りの数名が異端児的な立場で 阪急ファンや近鉄ファンなんていう訳の分からん奴らと 野球に興味を持たない 何のために生きているのか理解不能の輩たちでした。私は 根っから巨人が大嫌いでしたから 素直に阪神ファンになればいいのだけれど 当時同じクラスにいた この地球上で一番大嫌いだと思っていた奴が 熱狂的な阪神ファンでした。なので 阪神ファンにはどうしてもなりたくなかったのです。
私がプロ野球に興味を持ち始めた時期に 毎朝新聞のスポーツ欄を見て 昨夜のプロ野球の結果を楽しみに見るようになったタイミングで ドラゴンズが大嫌いな巨人に三連勝していました。なので 大嫌いな個人を叩きのめしていた中日を応援し始めたのです。但しこの事は 私のプロ野球のファンとしての 辛く寂しい時代の幕開けでした。何故なら 友人の大半が 巨人ファンか阪神ファンで 残念ながら 同じ中日を応援している人間と 巡り合えたのは 京都の立命館大学に入学してからでした。つまり小学生 中学生 高校生の頃には 1人も中日ファンという人間と知り合えませんでした。なので 本当は中日ファンは 私一人しか存在していなくて ナゴヤ球場を埋め尽くしているように見える 中日を応援する人々は すべてサクラなのではないかと思っていたりもしました。
そんな寂しい自慰も 中日一筋に応援していた根っからの中日ファンだった私が 中日ファンを辞めたのは 落合監督を中日球団が解雇したからです。落合さんが監督を務めた八年間 すべてAクラスで 何と五回も日本シリーズに出場して 中日を五十年ぶりに日本一に導いてくれた 神様のような存在であるはずの落合さんを解雇した球団が 大嫌いになったので 中日ファンを辞めました。同時にプロ野球ファンも辞めました。ついでに高校野球も含めて 野球ファンを辞めてしまいました。
それからなんとかプロ野球ファンに復帰しようとして どうにかして阪神を心から応援できないか ヤクルトを心底愛して応援できないかと チャレンジしてみましたが 無理でした。なので今年も いつものように春からプロ野球が開幕したのは 知っていましたが 夏ごろにヤクルトが突っ走ってマジック点灯かなどと騒がれていたのを不思議に思いながらも プロ野球の順位表を見る事もなく過ごしておりました。そしたらヤクルトの村上という若き四番バッターが ホームイランを五十本以上打っているというニュースを耳にして 打撃部門の個人成績表 を見てみました。すると村上君は 何と三冠王がほぼ確定しているような状況で ホームランを打ち続けていることが分かり とても驚きました。打率を稼ごうとすると どうしてもホームランを量産するのは 難しいように思われますが 村上君は 高打率を保ちながらも 本塁打記録に向かって驀進しているのです。
村上君が プロ野球にドラフト指名されたのは 2017年で 日ハムに入って鳴かず飛ばずの清宮君が大注目された年です。中日と広島は やはり高校生の捕手で 中村君というのを指名しました。中村君は 広島出身で結局広島に一位指名されましたから 嬉しかったのかもしれませんが 広島は捕手の層が凄く厚いので 殆ど出場の機会にも恵まれていません。そして村上君は 外れ一位でヤクルトと 巨人 楽天の三球団から重複指名されて 抽選でヤクルトに入団しました。つまり村上君は 最初の入札で指名していれば 十二球団すべてに指名できた選手なのです。もしくじで巨人に入団していればと思うと ぞっとしてしまいます。
結果的には 十八歳で入団して ほんの数年で 日本を代表するバッターに成長したのですから 持って生まれた才能も高く評価されるのかもしれませんし 無論本人の精進の賜物だと思います。若くして 日本の宝ような選手になっていると言っていいと思います。只ヤクルトとしては あまり突出した成績を残してしまうと ポスティングシステムを利用して メジャーリーグに移籍してしまう事が心配かもしれません。まあ一野球ファンとしては メジャーリグで大谷君と村上君の 本塁打王争い何て 興味津々ではありますが。
ちなみに 村上君には二人弟がいて 長男の村上君が 凄く立派な体格ですが 弟二人は 更にいかつい体つきで野球をやっているのだそうです。当然ドラフトの目玉になるのでしょうから 将来的に村上ブラザーズの活躍には 目が離せないことになるのかもしれません。定岡三兄弟の様に 期待外れに終わることはないはずなので 非常に楽しみです。
セリーグの優勝は ヤクルトで絶対に間違いがないのでしょうが パリーグはゲーム差なしの首位に三球団が並んでいるのですから 何処が優勝するのかさっぱり見当がつきません。私としては 昔阪急ブレーブスを応援しておりましたので やはりオリックスに頑張ってもらいたいと思ってしまいますが 今後の展開には 注目していこうと考えます。それとともに村上君の個人成績にも注目していきます。久しぶりにプロ野球に興味を持たせてくれたのですから 村上選手の偉大さを痛感してしまいます。今期の契約更改で 一体どれくらいの年俸に跳ね上がるのかまで 結構楽しめそうなので 心から村上選手を応援しようと思います。

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