「無くて七癖」と言う言葉がありますが　奥様によると私には自分では気づいていない癖がかなり沢山あるみたいです。その中で　結構恥ずかしいのがコップを持つときに小指がピンと立つ癖です。癖と言うのは　ある意味その人のウィークポイントですから　その場であからさまに指摘することは少ないように思いますが　コップを持つときに小指がピンと立つ癖は　大抵気づかれた時に　すぐにその場で指摘されてしまいます。
別に私が小指を立ててコップを持っていても　誰にも一切迷惑をかけているわけではないと思うのですが　何故かすぐにその場で　誰からでも指摘されてしまいます。まるで私が凄く恥ずかしいことをしでかしてしまったかのように　注意されるのです。私の小指が誰かの目にささりそうなのなら　注意されても仕方がないのですが　決してそんな事はないはずです。私は太っているので　眠った時に大いびきをかいているらしいのです。その為に奥様の安眠を妨害していますから　あんまり耳障りな時には　奥様からけりが入りますが　確実にご迷惑をおかけしていますから　甘んじてその制裁を受け入れています。でも小指を立てる癖は　間違いなくどなたにも　ほんの少しも迷惑をかけていないはずなのに　どうしていつもいつも注意されるのか　納得がいきません。
私が昔から使っている口癖に「ぶっちゃけ」というのがあるのですが　数年前にキムタクがドラマで同じ言葉をよく使っていました。当然ですが　ドラマでキムタクが頻繁に使っていたことは誰でも知っていることですから　私の方が昔から使っていたのに　なんだかキムタクのまねをしているように　誤解を受けた時期がしばらくあったのは　非常に不愉快な事でした。小さなタオルを頭にまくのも　私の方が早くからやっていたことを　奥様はよく御存じのはずなのに　「またキムタクのまねをしても　女の子にはモテないのよ」等と言われてしまって不愉快でした。キムタクの事は好きだけれども　私のくせを真似することはやめてほしいです。
私は子供の頃から麻雀をしていましたが　リーチをかけるときに　何時も捨て牌を河においてから悩むのが癖でした。どうせリーチをかけるのなら　素早く捨ててカッコよくリーチと宣言すればいいの輪分っているのですが　優柔不断な私は　何時もここでリーチをかけていいのだろうかと　悩んでしまうのです。岐阜大学に通っていたころ　囲碁部に所属していましたが　そのメンバーとよく麻雀をしました。後輩のずっと年下の男の子に　リーチをかけるかどうかで迷ってしまっていると　「どっち道リーチをかけるのでしょう。男らしく行きましょう」と何度も注意されて情けなかったです。
私は不安になるといつも爪を噛む癖があるのですが　塩野義製薬に勤めていたころ　週に一回　直属の上司と一時間位面接を受けなければなりませんでした。その場で一週間の仕事の進み具合を報告したり　分らない事や駒ていることを相談したりするのですが　その一週間仕事が順調であった時には　何の不安もないのですが　仕事が不調であったり　サボっていたりしたときには　何時ぼろが出るのか　何時雷が落ちるのかとハラハラドキドキしている為に　いつも爪を噛んでいたのだそうです。年末の忘年会の時にその上司から　その事を指摘されて冷や汗をかきました。上司には　私が面接が始まる時から　しきりに爪を噛んでいるか否かで　その週頑張ったのかサボっていたのか　バレバレだったのだそうです。さすがにその翌年からは　面接のときに絶対に爪を咬まないように心掛けました。
一時期癖になってしまって困ったのが　舌打ちでした。面と向かっている相手に対して　不愉快な感情を抱いても　そんなに簡単に表情には出しませんが　割としょっちゅう舌打ちをしていた時期がありまして　思わず知らずのうちに舌打ちをしてしまって　焦りまくったことが何度もありました。さすがにこの非常に困った癖は　常日頃から　絶対に舌打ちをしないように心がけて　割と速やかに消失しましたが　完全になくなるまでは　特に年上や目上の人と話すとき　困りました。只でさえ年上や目上の人と話すのですから　緊張しているのに　更にうっかりと舌打ちをしないように意識しているので　普段以上に話している最中にかんでしまったりするのです。思わず自分に対して　舌打ちしたくなるのですが　それを辛抱するのが大変でした。
話を最初に戻しますが　コップなどを持つときに小指を立ててしまう癖は　私としては他人に迷惑をかけているつもりがないので　直さなくてはと言う気持ちになりませんので　恐らく一生治らないだろうと思いますが　その度に奥様から嫌味を言われるのは　諦めようと思います。