11月6日 近所の杉中の女の子が職業体験学習にやってきました

今日と明日の二日間 杉中の二年生が二人 職業体験学習にやってきました。当院としては以前に津田中から同様の問い合わせがあった時に 電話を受けたアルバイトの子が曖昧な返事をしたために 結果的にはお断りしてしまったので 中学生の子が訪問してくれるのは 初めてでした。

動物病院にやって来る子たちですから 動物好きなのは間違いないと思いますが、特に女の子ですから 怪我をさせないように気を使いました。九時前に病院にやってきたので まずは掃除機とモップをかけてもらいました。それから医局に座って二日間のだいたいのスケジュールを説明しました。

次にペットドックの予約が入っていましたので その犬の採血を手伝ってもらい 検査のやり方を見てもらいました。更にその子を散歩に出して便と尿をとり その検査をしました。その結果の意味合いを説明しながらコンピューターに入力して 最後に総合所見を書き込みました。飼い主さんに渡す為にプリントアウトしてペットドックの仕事を終わりました。

次に昼から犬の避妊の手術の予約が入っていましたから 手術の準備を始めました。まずは高圧滅菌機のスイッチを入れて予熱を始め 手術に使う器具の使い方を説明しながら滅菌するための容器に入れました。その容器を滅菌器に入れて 滅菌を始めました。手術に使う糸やメス刃を準備し 術野を清潔にするための消毒液やバリカンを用意しました。

お昼になったので取り敢えずお弁当を食べてもらい 手術を始めました。見学者がいるのでいつも以上にスムーズに手順をすすめたかったのですが 犬が凄く小さなパピヨンだったので 結構てこずりました。最初に導入麻酔を前肢の静脈に注入するのですが 暴れてしまって 一度目は失敗してしまいました。二度目で何とか注入して 次に気管チューブを挿入する手順ですが 呼吸が停止してしまいスムーズに行きません。

呼吸が戻るまでしばらく待ってから やっと挿入して麻酔が安定してから四肢を紐で手術台に括りつけました。ここからは奥さんの出番ですが 術野の毛をバリカンで刈ってから 消毒液などを使って 術野になる部分を消毒してもらいました。その間に私は帽子をかぶりマスクをつけて 手を洗い 滅菌した手袋を装着しました。始める段階では手こずりましたが その後は麻酔が安定してかかってくれて 手術自体はスムーズに終了しました。

最後に中学生が考えてきた質問に答えて 一日目は無事終了しました。初めてお腹を開ける手術を見たのに 二人とも全然平気だったみたいで やっぱり女の子は神経が図太いなあと思いました。

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