12月15日 近所のスーパーが店を閉じました

うちの病院から 歩いて二三分の所にあった「ゲット」という 元々は飲み物やお菓子の類を卸売りのような安い価格で販売していましたが いつの間にか肉や野菜、魚などの生鮮食品まで扱うスーパーマーケットのような 近所に住む者にとっては 有難い存在となっていたであろうお店が 本日をもって閉店しました。その昔そこは 畑が広がっていて お店が出来る前にそこにある芋畑で 芋ほりをしたのが懐かしい思い出ですが ある時突然畑であったところが造成されて 広い駐車場を持つ店舗が出来上がったのです。
開店当初は ジュースなどの飲み物や お菓子の類が 包装単位は大きかったかもしれませんが かなりの割安感のある価格で販売していましたから それなりにお客さんが集まって 繁盛していたように思います。お店の特性を生かして その分野に特化しての発展を目指せばよかったのかもしれませんが いつの間にかお酒の類を販売するようになり 肉や魚野菜の類にまで手を広げて 一般的なスーパーマーケットのように 商売の範囲を広げてしまい 結局はそのことが原因かどうかは知りませんが 閉店に追い込まれてしまいました。
扱っている生鮮食品の品質と鮮度と価格の兼ね合いに関しては 正直な所あまり魅力的なお店とは言えませんでしたが とにかく歩いてすぐの所にありますから 便利なので頻繁に利用していました。病院の仕事が夜の八時までで そのお店も八時に閉まりますので 病院の終いがけに患者さんがいなくて暇な時に 度々出かけて 終いがけで値引きしてあるお総菜などの商品を狙って 買い物に出かけたものです。行くタイミングが終いがけだったからかもしれませんが 殆ど他にお客さんがいなくて かなり暇そうな状態なのに アルバイトの小母ちゃんやお姉ちゃんが結構な人数いましたから 不思議には思っていました。もともとスーパーの類のお店は 薄利多売が原則のはずで 利益率がいいわけないのに どうして必要以上と思われる人数の人間を雇っていたのでしょうか。
うちの病院も一時期は 売り上げが右肩上がりで アルバイトの女の子やトリマーさんを何人か雇っていた時代もありました。毎年人件費として数百万円を計上していたこともありました。その時は 病院の掃除や 手術の準備 器具の後片付けなど まかせっきりにしておりましたので 当然雑用から解放されて 楽ちんでした。所が 残念ながら売り上げが頭打ちになり 少しずつ減少し始めました。まあその頃には 開業当初や病院の土地建物を買い取った時のように 数千万円の借金を抱えていて その返済に四苦八苦していた時代は終わっていましたから 奥様と二人で暮らしていって 将来の蓄えが毎年そこそこの金額出来るのであれば それで十分だと判断して アルバイトの類で人を雇うのを直ぐにやめてしまいました。
当然掃除や 準備後片付けなどの雑用を自分でしなければなりませんが 自分でできることであり 当然しなければならない事を 自分が面倒なのを辛抱してやるだけで 十年間で数千万円の蓄えが出来るのですから 大して苦痛には感じませんでした。現在は 仕事を辞めて引退するまでカウントダウンに入っている時期を迎えて 更に病院の売り上げは落ち込んできていますが 一年で蓄える最低の目標金額は達成できていますので まあ有難いことだと思うようにしております。
この「ゲット」と言うお店も 数か月前からお酒の販売をやめていました。寝かせておく金額が大きいし それほど頻繁に売れる商品ではないはずなので 資金繰りが苦しくなってきているのかなと思っていたら 先日突然閉店を予告する貼り紙を見つけましたので やっぱりかと思いました。それにしても 経費を削減しようと考えたら さして必要とも思えない人数を雇う事を考え直した方が 有効であったのではないかと思います。「ゲット」が出来たおかげでと言うか影響で 以前からあった「マツヨシ」と言うやはりすごく近所にあったスーパーが あっと言う間に閉店してしまいましたから 「ゲット」と言うお店が無くなってしまう事は 病院が開業してからずっと すぐ側にスーパーマーケットがある状態でなくなってしまいますので 不便になり 困ったことです。もう少し賢明な経営努力をして 営業を継続してほしかったです。
まあ「他人のふり見てわがふり直せ」という言葉がありますから うちの病院も経営難で潰れてしまわないように 気を付けてあと少しだけ仕事に精を出そうと思いました。

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