2月2日 小嶋先生とお食事会を開きました

一号線沿いにある「かに道楽」で 小嶋先生と先生の所の看護士さん三人と 私と奥様の六人で一緒にお昼ご飯を食べました。私たちの方が先についたみたいで 風が無くてとても暖かかったので お店の前で奥様と立ち話をしながら待っていました。このお店はカニ料理の店としては 大阪を代表するお店であり とても有名なので名前はもちろん知っていましたし 場所も一号線沿いの目立つ場所ですから知っていましたが 私も奥様も 初めてでした。後から尋ねたら小嶋先生たちも初めてだったみたいです。やっぱりカニ料理と言えば フグ料理ほどではないにしても 高そうなイメージがあるからかもしれませんが 結構敷居が高かったみたいです。

これまでにも何度も一緒にご飯を食べていますから 小嶋先生の所の看護士さんの顔も知っているつもりでしたが 一人見慣れない女性が混じっていました。逆にいつもいる一番古株の女の子がいませんでした。小嶋先生から 古株の女の子は実に十二年もの長きにわたって働いていたらしいのですが 当然年齢の三十をそこそこ超していたので 彼氏はいるみたいだしサッサと結婚した方が良いのに なんて思っていたら なんと昨年の秋に出来ちゃった結婚をしてしまい 辞めてしまったのだそうです。その代りに 四十代と思しき女性が午前中だけ お手伝いに来てもらっているのだそうです。

今回は小嶋先生が費用を負担する順番でしたので 事前に先生が予約してありましたから すんなりと個室に案内されました。他の部屋の様子はあまりわかりませんでしたが 全席個室になっているのかもしれません。割と静かに落ち着いた雰囲気の中で カニのコース料理を頂きました。お刺身から天麩羅、釜飯まで頂き 結構お腹が膨れました。

去年の秋に山田池公園のバーベキュー場で 私の企画でバーベキューを食べて以来の顔合わせでしたので 先生と顔を合わせるのも久しぶりでした。丁度確定申告の作業をしている時期なので話を振りましたが 先生は税理士を雇っているので 普段を仕事の内容は変わらないとのことでした。小嶋先生は私と違って几帳面な性格ですから 伝票の整理や帳簿の記帳も毎月きちんとしているみたいで 一年分の書類を税理士に預けるだけなのだそうです。

私はあと数年でこの仕事を辞めるつもりだと話しましたが 小嶋先生は当分仕事を続けるつもりみたいで 楽しい老後の話にはあまり食いついてくれませんでした。でもある程度の蓄えが出来たら 私たちの仕事に定年は勿論ありませんが 未練がましく仕事にしがみつくよりも スパッと第二の人生に切り替えた方がかっこいいように思うのは私だけなのでしょうか。

楽しいお食事会の後で 午前中に連れてこられた野良猫の避妊の手術をしました。野良猫の割には大人しくて扱い易かったのですが この猫がなんと卵巣があるべき場所に存在しないという奇形でしたので 手術をしながら焦りました。通常は避妊の手術をする場合 正中線で腹部を切開して 腸の中から子宮を探り出します。子宮は皆さんご存知だと思いますが 二股に分かれています。片一方の枝分かれをした子宮を引っ張り出していくと 普通は卵巣が子宮の先端とつながっていますので 自然に卵巣が引っ張り出されてきます。所がこの猫の場合は 子宮の先端に卵巣が存在していなかったのです。いくら探しても卵巣が見つかりませんでしたので 仕方なく子宮だけを摘出しました。子宮の枝分かれをしたもう片方も同様に卵巣とつながっていませんでした。

勿論子宮を摘出しましたから妊娠する可能性は100パーセントありませんが もし卵巣が体内に残ったままであるのなら 卵巣から分泌される女性ホルモンによって 発情が誘発される心配があります。懸命に腹控内を探しましたが残念ながら見つかりませんでした。野良猫なので 連れてこられた方も今後面倒をみるのかどうかは未定だと仰っていましたが きちんと状況を説明して 奇形であったために通常の子宮とともに卵巣を摘出する手術が出来なかったことを説明しなければなりません。

私は猫の避妊の手術を何百回やったかわかりませんが このような奇形の猫とは初めて出会いました。私たちの仕事はいつこのようなハプニングと遭遇するかわかりませんから 常に適度な緊張感を持って臨むように心がけています。

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