2月3日 本日は 節分でのり巻きの日と言うのだそうです 

「のり巻きの日」と決まったのは 1987年と割と最近の事で 海苔業者の方が制定されたのだそうです。只節分の日に のり巻きを丸かじりする習慣は 江戸時代からあったのだそうです。現在では恵方巻きと言う名称が定着しているみたいですが そもそも恵方とは 恵方」とは、陰陽道を用いてその年の干支により定められた最も良いとされる方角の事です。恵方巻きは恵方に向って 願いごとを心の中で唱えながら無言で食べることにより、縁起を担いで願い事を叶えるという意味があるのだそうです。
そもそもは 「恵方巻き」という名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」という名前で呼ばれていたのだそうです。この名前が定着したのは意外に思われるかもしれませんが1989年以降のことで 大手コンビニエンスストアであるセブンイレブンが「縁起のいい風習」を広めようとしてか 発売したところ、これが大ヒットすることとなり 一般的になったのだそうです。1本丸ごと食べきることには「縁を切らない」という意味が込められているのだそうです。
私が子供の頃には 節分にのり巻きを食べる習慣は 全くありませんでしたが 妹が嫁いだ家は 代々商売をされているみたいで 昔から恵方巻きを食べる習慣があったのだそうです。子供の頃に節分と言えば 恒例行事は 豆まきでした。どのおうちでも誰かが鬼のお面をかぶって 鬼の役を演じて それに向って炒った大豆を投げつけたものだと思います。その後の掃除は 母の役目でしたが 結構面倒な役割だったのかもしれません。その後 豆を年の数だけ食べると言われていました。勿論年の数では食べたりないのでもっとたくさん食べていました。スーパーでは 節分には炒った大豆と鬼のお面をおまけにつけた豆まきセットがよく売られていたのを 覚えています。
所が最近では 恵方巻きを齧る事の方が 節分のメインイベントみたいになっているのかもしれません。ニュースなどでは 年男のタレントさんやスポーツ選手が豆まきをする姿が 放送されていますから その習慣が完全に廃れてしまったわけではないのでしょうが 主役の座は恵方巻きの丸かじりに奪われてしまっているのではないかと思えます。何しろ豆まきは するときはそれなりに楽しいのですが 後片付けが面倒ですから。本日も 豆まきセットよりも 恵方巻きの巻きずしの方が スーパーのメインの売り場で売られていたように思います。スーパーとしても豆まきセットを売るよりも 巻き寿司を売った方が売り上げも利益も大きいでしょうから そちらに力を入れるのは致し方のない事のような気がします。
私は 自分の病院の予定日の二週間前ですから 勿論炭水化物つまりお米は食べませんので 頂きませんでしたが 実は昨年までも 恵方巻きをわざわざ購入して 恵方を剥いて黙って食べた経験がありません。私は 人一倍頭が固いからでしょうが 子供の頃になかった習慣を すんなりと受け入れられないのです。何故だか 恵方を向いてのり巻きを丸かじりするぐらいで いい事があるなんて信じられないのです。なのに初詣に出かけて引いたおみくじが大吉だったら その一年は好い事があるなどと愚かにも簡単に信じてしまうのです。子供の頃からずっと続けている習慣だと 根拠は凄く怪しいのですが どういう訳が信じてしまうのです。
バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣も 何十年か前にチョコレートメーカーが言い出したことで 殆ど日本だけに定着している習慣みたいですが のり巻きの日も海苔の消費量を上げようとした海苔業者の方のアイデアとコンビニの戦略がうまくかみ合って 割と短い期間で定着したみたいです。各産業の業者の方が アイデアを出して頑張って広めて 色んな習慣が定着することを別に悪い事だとは思いませんが そんなあやふやな根拠の怪しい習慣に 直ぐに馴染んでしまう日本人が 私は少しだけ情けないように思いますが 如何でしょう。

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