3月23日 日本人メジャーリーガーに愛国心はないのか

日本がWBC準決勝で アメリカに敗れてしまいました。結果的には2対1と惜敗ですが 試合としては アメリカの方がホームであることにもよりましょうが 全然余裕のある勝利だったように思えます。日本チームが 第一回と第二回に優勝した時には イチローを始めとして メジャーリーガーたちが積極的に参加していたおかげだと思います。所が 前回はメジャーリーガーが一人もいなかったし 今年も青木ただ一人の参加にとどまりました。日本はWBC唯一の複数回優勝国ですから 世界でも有数の野球の本場と言っても 過言ではないように思います。しかし日本のプロ野球で 飛び抜けて活躍した選手は皆 メジャーリーガーになってしまいます。
野球と言うよりもベースボールと言うスポーツは 諸説ありますが現在のような形態とルールが完成されたのは アメリカの様ですから やはり野球の本場はアメリカと言わざるを得ないのかもしれません。プロ野球のチームも全米で32チームもあり その下部組織として 二軍、三郡、四軍 更にはルーキーリーグなども含めると 百以上もの野球を職業とする人が所属するチームによって アメリカのプロ野球と言う組織は構成されているのです。その頂点に君臨するのがメジャーリーグと言う事になるのです。チーム数に応じてそこに所属する選手数も日本とはけた違いですし、当然かもしれませんがメジャーリーガーたちの受け取る年俸も 日本とは明らかに桁違いです。
プロ野球選手がそれほど金の亡者だとは言いませんが その実力は結局一年間に受け取る金額で評価されてしまうのです。プロ野球を職業として選べる選手は それなりの才能に恵まれた人たちであり その中でも優秀な成績を収めている人たちは 人並み外れた練習をして頑張っているはずです。そんな頑張っている人たちが 更に高いレベルでの活躍したい そしてそれに見合う高い金額での契約をのぞむのは 致し方の無い事だと私も思います。
メジャーリーグで活躍する日本人の数は毎年少しずつではありますが 増えているように思います。本場で活躍する日本人が増えることはむしろ喜ばしい事かもしれません。しかし日本のプロ野球でも特に活躍した選手が 抜けてしまう訳ですから 日本のプロ野球全体の実力としては 低下してしまう事は如何ともしがたい事かもしれません。日本のメジャーリーガーがどうしてWBCの大会に参加しなくなってしまったのでしょうか。
そもそもWBCと言う大会は アメリカが ベースボール発祥の国として その実力が世界一であることを 再認識するために始まったように 私は捉えています。然しその大会が始まったころのアメリカは おごり高ぶっていたので 一流どころではなくて そこそこのメジャーリーガーを出場させれば 簡単に優勝できると勘違いしていたように思います。しかるに過去三回の大会では アメリカは決勝戦にすら一度も進出できていないという 燦燦たる結果でした。
そこで今度の大会には 監督の人選から力を入れていたし 集めた選手も殆どがオールスターに出場した メジャーリーガーの選りすぐりの選手をかき集めて チームを構成しました。年俸で実力は測れないのかもしれませんが スタメンの選手九人の年俸を合計すると百億円を超えてしまい 日本で一番高年俸の球団ソフトバンクの全選手の年俸の二倍以上にもなるのだそうです。四回目にして アメリカが恥も外聞もなくして ベストメンバーを組んできたのです。
今回の大会では イスラエルなんて野球と言うスポーツが存在しているのかさえ疑問のような国が 相当に活躍しました。なんでもそのスタメンには メジャーリーグで活躍する選手が 顔をそろえていたからなのだそうです。他の国々も そろって一流とは呼べないのかもしれませんが メジャーリーグの選手をそろえていたのだそうです。日本も頑張って予選は全勝しましたから メジャー級の選手にも勝利を収めました。
しかしアメリカはそのメジャーリーグの選手 数百人のうちからほぼベストメンバーを揃えてきたのです。なぜ日本人メジャーリーガーがWBCの大会に出場することに消極的になってしまったのかよく解かりませんが 日本人としての誇りと愛国心があるのなら ぜひ日本チームに参加して WBCの大会に出場してほしいと思います。今回の大会だって 前ケンやダルビッシュ マー君辺りがいれば アメリカに勝利して 世界一も夢ではなかったように思います。時期的に そのシーズンと自分の成績だけを考えるのであれば 自分なりのトレーニングと調整のために大切な時期であるのは よく解かりますが 他の国々 そしてアメリカ自体が 本腰を入れて WBCと言う大会に取り組んでいるのに 日本人メジャーリーガーだけが かたくなに背を向けているのは とっても寂しい出来事だと思いますので 次回には出場してくれる選手が もっと増えてくれることを強く望みます。

 

ブログ一覧