3月17日  1959年の本日 「少年マガジン」と「少年サンデー」が創刊されたのだそうです

このブログには もう何度も書きましたが 私は子供の頃には 結構な文学少年でした。別に誰の影響を受けたわけでもありませんが 文字の羅列された本 絵本や漫画とは異なる普通の本を読むことが大好きでした。子供の頃に 自分で購入した覚えはありませんから 父親に買い与えられていたのだと思いますから 父が読書好きになるように と意図したのかもしれませんが 見事にその作戦にはまってしまったのかもしれません。ハードカバーの結構な価格がしたはずの本をコンスタントに買い与えられて 何の疑問も持たずにその本を喜んで読破していきました。
ほんの内容は 子供向けの名作と言われる小説が多かったと思いますし その他には偉人の伝記や ファーブル昆虫記 シートン動物記などがありました。シートン動物記は特に気に入りましたから 何度も何度も読み返しました。動物好きになったのは この本の影響も少なからずあるのかもしれませんから 私の将来の職業にまで 影響を与えたのかもしれません。学校の先生から 図書室で気に入った本があれば貸出されるから どんどん利用するようにと勧められましたので ドリトル先生シリーズなどは 全巻借りて読破しました。特に一作目の「アフリカ行き」は凄くお気に入りで 大人になってからまで 本屋さんで偶然に見かけて あまりに懐かしくて その場で購入して 読み直した記憶があります。
そんな訳で 私は子供の頃から 文字がズラッと並んだ本を読むことが大好きでした。その為に私のブログもただひたすら文字が羅列されたものになってしまうのかもしれません。小学生の頃には 自分の誕生日にお誕生会と称して クラスの仲の良い友人たちを招いて お祝いするのが 恒例行事でした。招かれた側は 当然お誕生日のプレゼントを持参するのですが 小学生の男の子が喜びそうなものと言えば 当時はプラモデルとマンガ本が 定番でした。ただ私は他の友人たちとかぶりたくなかったのもありますが 自分がその頃に読んだ本で面白かったものを贈っては 恐らく嫌われていたのだろうと思います。
別に 嫌われたいわけじゃないし せっかく招いてもらえたのですから それに対する感謝の気持ちを表現するために 自分が読んで一番感動した本を贈るのが 一番のプレゼントだと自然に考えたのだと思います。サンデーやマガジンの別冊や増刊号を贈っておけば 間違いなく喜ばれるのは分っていましたが 何とか読書の楽しさを その友人にも知ってほしかったのだと思います。そんな訳で サンデーもマガジンも 私の家には一冊もありませんでした。とは言っても 人気のあるマンガのキャラクターやストーリーを全く知らないと 友達との会話についていけませんから マンガを読んでおく必要性は感じておりました。当時香里団地に住んでおりましたが 隣の棟の同級生が 同じアパートに住んでいるぐらいですから 別にお金持ちでもなかったのでしょうが サンデーとマガジンを毎週買い与えられていました。その子と仲良くなって 一月に一回ぐらい お宅にお伺いして 二つの雑誌の興味のあるマンガだけですが 一月分ずつまとめて読んで楽しんでおりました。文字の並んだ本も好きでしたが 勿論子供でしたから マンガが面白くないわけはありません。
月に一回ぐらい その子のうちを訪問するときには マンガ本をタダ読みさせてもらうので 手土産としてお菓子屋である母の実家から送ってくる お菓子を手土産として持参していました。一応子供なりに気を使っていたのだと思います。私はその類のお菓子は常に食卓の上に溢れていて 食べ飽きていましたが その友人には 結構喜ばれていたように思っています。中学、高校時代は 五木寛之や石坂洋二郎の小説ばかりを読みふけっていました。マンガを熱心に読み始めたのは むしろ大学生になってからかもしれません。大学生になると決して褒められた話ではありませんが 暇になるので 授業のない日などには 昼間から本屋さんのコミック売り場に入り浸って ドカベンやキャプテンなど主に野球漫画を読み漁っていました。
サンデーもマガジンも 私は自分でお金を出して買った覚えがありませんが 確か小学生の頃には50~60円位で販売されていたように思います。私は 小学生の頃の小遣いは 確か学年数×百円位しかもらっていませんでしたので とても僅かの小遣いから マンガ雑誌代をひねり出そうとは思いもしませんでした。近所にタダ読みさせてくれる友人がいたからお金を出すのがもったいなかったこともあるかもしれませんが その友人は マンガ本ばかり読んでいる割には かなり学校の成績も優秀でしたから 漫画ばかり読んでいると馬鹿になる 等と言われていたことは見当違いだと思います。
現在も少年サンデーやマガジンは 本屋さんで販売されているみたいです。現在の価格は300円近いのだそうですが 子供たちは自分の小遣いからその代金を捻出しているのでしょうか。それとも現在の子供は そんなに大金を小遣いとしてもらっているのでしょうか。子育てをしたことがない私には さっぱり見当がつきません。でも私が大学生の頃のアルバイトは 一時間600円ぐらいが関の山でしたが 現在は最低でも千円ぐらいは貰っているみたいです。大卒の初任給も私がもらった時よりは 何割増しかになっているみたいです。従って 子供の小遣いもそれなりに増額されているのでしょう。親戚の子供にお年玉を渡したことはありますが 確かに私たちがもらっていた金額より相場がずっと上がっていて驚いたように思います。そんなリッチな子ども達にすれば 好きな漫画雑誌の為なら 月に1,000円以上もの出費もそんなに辛くないのでしょう。創刊されてから60年近くも発行され続けている雑誌ですから 勿論どんどん愛読者の世代交代しているのでしょうが 少なからぬ愛読者を常に抱えているのですから 日本の漫画の魅力というか実力は 私が思っている以上にずっと大きいのでしょう。週刊雑誌でこれだけの年月と売上を誇っているものは 他にはなさそうに思いますから 取り敢えずはこの2つの雑誌にの誕生日に拍手を贈りたいと思います。

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