3月20日 本日はLPレコードの日だそうです

1951年の本日 日本コロンビアが初めて国産のLPレコードを発売した日だからとのことです。録音されていた音楽はブルーノワルター指揮、ニューヨークフィルのベートーベンの交響曲第9番「合唱付き」だそうです。今どきの若い方にはレコードにどのようなイメージを持っていらっしゃるのでしょう。私の青春時代は レコードそれもLPレコードと関わりがかなり大きいと思います。我が家は父親が割と保守的で電化製品もなかなか買い揃えるのに時間のかかる人でしたので ステレオが購入されたのがすごく遅くて私が中三の時でした。それまでは割と上等なラジカセで我慢していました。今はもうほとんど見かけないカセットテープに好きな音楽を録音して聴いていました。待望のステレオが家にやってきましたから 喜び勇んでレコードを買おうと思いましたが 高校受験が目前の時期だったので 高校に入学するまではレコードを買うことは許されませんでした。

春が来てやっと無事に高校に入学しましたが 当時の私の小遣いは月にたった二千円でした。その頃私が大好きだったビートルズ(既に解散してから数年たっていましたが)のアルバムは一枚がほぼ二千円でした。つまり欲しいレコードを一枚買えば小遣いが全くなくなるのです。高校生の頃ですから、一番お腹がすく時期ですし弁当だけでは物足りなくて 食堂でたまには飲み食いもしたいのですが レコードを一枚買ってしまえば一文無しになってしまうのです。今から四十年ぐらい前ですから 高校生のアルバイトなんて現実的ではありませんでした。それで私は家の手伝いをするたびにお駄賃を要求するようになりました。苦労して稼いだお金で日々の出費を賄い何とか月に一枚ずつレコードを買い集めました。

初めて買った記念すべきレコードはビートルズの「HELP]でした。当たり前ですが最初はその一枚しか持っていませんでしたので繰り返し繰り返し、それこそレコードがすり減るぐらいに毎日聴いていました。高校生のころはほとんどがビートルズで 他にカーペンターズやモンキーズのレコードを買っていました。私は子供のころから十数年ピアノを習っていましたがピアノのレコードは一枚も買いませんでした。高校生のころは浅田美代子ちゃんのファンで部屋にはポスターを貼りまくっていましたが さすがにそのレコードを買おうとは思いませんでした。

大学に入ってサークル活動で混声合唱団に入り クラシック音楽にすごく詳しい友人ができてからは クラシック音楽のレコードばかりを買うようになりました。それまでも日本でメジャーなベートーベンやチャイコフスキー、ショパンの曲は割と知っていましたが 友人の影響でブラームスやブルックナーなんかを好んで聴くようになりました。その友人と知り合わなければ 難解なブルックナーのシンフォニーを喜んで聴くようにはならなかったと思います。

それ以来せっせとレコードを買い集めてLP盤は病院の三階の物置に300枚近くが眠っています。今では 聴きたくでもレコードプレーヤーがありませんから無理です。いずれCDの時代になることを見越して 早目にそちらに乗り換えた賢い方も少なくないのかもしれませんが 私はLP盤のジャケットも大好きでした。ジャケットもアルバムの一部だと思いますし、曲の解説や歌詞も余白をちゃんととってあり ゆったりと印刷されています。CDの小さなジャケットでは小さすぎて物足りなさを感じてしまいます。

レコードを知らない若い方にとっては過去の遺物かもしれませんが 私にとっては青春期の大切な思い出です。ミュージックソースとしては役立ちませんが 久しぶりに段ボール箱を開けて 十代のころの懐かしい思い出にふけってみようと思います。

結局どうしても聞きたいアルバムはCDを買いなおして聴いていますからもったいないような気もしますが仕方がないでしょう。ちなみにCDを一番たくさん買っている歌手は恐らくAKBだと思います。総選挙で横山由依ちゃんに毎年十票ずつ投票しているので選挙権のついたCDを十枚ずつ購入しているからです。でも、今年から医局に飾るカレンダーも由依ちゃんから乃木坂に替わったように興味が移ってしまっているので 乃木坂のCDは全タイプを購入する予定ですし多分もうAKBのCDを買うことはないのかもしれません。勿論由依ちゃんのことがきらいになったわけではありませんが カズミンやナーチャンの方が好きになってしまったのでしょうがないと思います。

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