3月4日 同窓会二日目です

年よりは早起きだと言われますが 私はやっぱりいつものように六時ごろ目が覚めてしまいました。どんなに疲れていても 夜更かししても 大抵六時ごろには一旦目が覚めてしまいます。旅館の案内に 朝風呂は六時から と書いてありましたので 私はなるべく静かに起き出して 着替えの下着やタオルを抱えて 風呂場に向いました。脱衣所につくと 一人先客がいました。風呂場に入ってみると 普段から四時ごろには活動を始めてしまう と仰っていた先輩が湯船に浸かっておられました。「やっぱり朝は早いんですね」と声をかけると 私と同様に「自然にいつもの時間に目覚めてしまうのだ」とお答えになりました。やはり老人は 朝が早い習性のみについた生き物なのでしょう。
ゆっくりと温泉に浸かって 温まってから 部屋に戻りました。同室の二人はまだ健康的に寝息をたてながら眠っていましたので ロビーに向いました。やはり朝 早くに目覚めた人たちが既に五六人集まって談笑しておられましたので 私も加わりました。大学時代はみんな同じ大学生でしたから 似たような立場のはずでしたが それから数十年間 みんなそれぞれの人生を精一杯に生きてきたから 現在の経済状態や健康状態にばらつきはあるのかもしれませんが このような機会に笑顔で集まれるのだと思います。
私は性格に問題があるみたいなので 恥ずかしながら友達が凄く少ないみたいです。それだけに 大学時代の友人 と言う損得勘定抜きで付き合える友人が そこそこいてくれることは 凄く有難い事だと思います。岐阜大学時代の六年間も 私としては精一杯に頑張ったつもりですが やはり同級生と十歳近い年齢差がありましたので そこそこのお付き合いをしてくれた友人はほんの数人いますが やはり本音で話が出来るかと問われたら 首をひねらざるを得ません。一つ目の大学時代の友人も 同じ研究室の友人たちとも仲良くしていたつもりでしたが いつの間にか年賀状のやり取りもなくなってしまい現在連絡の取れる人はいません。ですからこのサークルの友人たちは 私にとって貴重な財産だと思いますので 大切にしていこうと考えております。
楽しくおしゃべりをしているうちに 朝食の準備が出来たことを告げられたので 部屋に戻りました。同室の二人は まだすやすやと眠っていたので 起こしました。私のいびきで 私が眠っている間お二人はほとんど眠れなかったのかもしれませんので 申し訳ない気持ちになってしまいました。一人が起きたとたんに風呂に入りたいと言い出したので 入浴している間 もう一人の方と話したり 奇麗に手入れされた庭を散策したりしました。風呂から友人が戻ってきたので 三人で朝食会場に出かけました。昨夜の料理もなかなか手の込んだ料理が品数豊富にでてきていましたが 今朝の朝食も色んなおかずが少しずつ用意されていましたので 大変美味しく頂けました。
ロビーでコーヒーを頂きながら談笑していると チェックアウトの時間が来ましたので 本日のメインイベントである 私たちの時代に顧問をしていただいていた理工学部の教授のお墓参りに常寂光寺に出かけました。その先生が この有名なお寺さんとどの様の関わりを持っておられたのか分りませんが ご存命のうちからこのお寺の境内に一軒家を構えてお住まいだったのです。現在もその奥様が そのお宅に住んでおられるみたいです。ですから 私たちはこのお寺を参拝するときには その先生の名前を出してお宅に伺いました と言えば 只で御寺に入ることが出来ます。勿論パンフレットはもらえませんけれど。
旅館からそのお寺まで 結構な距離があると思っていましたので 当然車で移動するのだと思っていましたが 皆が当然のように徒歩で出発したのには 正直少し驚きました。平均年齢六十以上の爺さん婆さんの集団ですが みんな足腰が達者なようです。一応旅館とお寺は 同じ嵐山地区にありますから ひょっとしたら歩くかもしれないとは思っていましたが 皆が当然のように歩き出しましたから 十五分前後で到着できるのかと思っていましたが 三十分前後はかかりました。それも結構な上り坂がありましたので 太っている私は 汗をそれなりにかいてしまいました。もし歩いて移動するときには 私が人一倍の汗かきだから 決してジャンパーは着ていかないように 奥様にくぎを刺されておりましたが 歩き出した時には結構肌寒かったので うっかりジャンパーを着てスタートしてしまいました。
奥様の予想通り 直ぐに私は暑くなって 汗をかきそうになったので ジャンパーを脱いで 肩にかけましたが 更に上り坂は続きましたので 私は一人だけ汗だくになってしまいました。本当に無駄に太っていると ろくなことがありません。お墓参りに参加することは分っていたので 奥様が御数珠を用意してくださっていたのですが 出かけにちょっとだけバタバタしたので 忘れてきてしまいました。ジャンパーを着て汗をかいたことと お数珠を忘れたことで また奥様にお小言を頂戴することになりますので 一寸だけ気が重かったです。
無事にお墓参りが済んで 取り敢えず解散となりました。私は奈良の友人の車で送ってもらう段取りでしたので その友人と先輩二人と一緒に等持院に向いました。友人と昼ご飯を食べる予定でしたが まだ少し早いので 立命館大学に一番近いお寺さんへ寄る事にしました。立命館大学とは 通りを隔てて隣り合わせですが 友人が在学中一度も訪ねたことがない と言う事でしたので寄ってみました。近所には 竜安寺や金閣寺など京都を代表するようなメジャーな観光地があり 非常に混み合っていますが 等持院はそれほど知名度も高くありません。ただ足利尊氏の菩提寺であり 庭の紅葉も美しいので 秋には結構観光客が訪れます。
私もかなり久し振りに訪れてみると 運悪く足利家の歴代の将軍たちの像が並んで設置されている建物が 改修中で見学できませんでした。仕方がないので お庭をのんびりと見学して まったりとした時間を過ごしただけで 立ち去りました。先輩たちが 京都駅から電車に乗る と言う事でしたので 京都駅に立ち寄り 見送ってから 予約をしていたレストランに向いました。そこで奥様と合流して 三人で楽しく昼食を頂き 友人と別れました。
病院を昨日の午後と 本日の午前中閉めて参加した同窓会でしたが 凄く有意義で楽しい時間が過ごせたように思います。今後もこのような機会があれば それこそ私の人生で 最後の出会いになるのかもしれませんから 勿論仕事は大事ですが 積極的に参加するようにしようとおもいました。

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