4月1日 25年前の本日から消費税3パーセントがスタートしました

本日から消費税8パーセントがスタートしますが 25年前即ち1989年の四月一日から 初めての消費税三パーセントがスタートしました。消費税というのは 世界的には1954年フランスでスタートしました。納税の仕方は間接税ですが、国民の感覚的には自分のお財布から直接出ていきますから直接税です。消費税が始まった時にはまずモノの価格が一円単位になり 非常にめんどくさく感じました。病院ではややこしくなるので 十円未満は切り捨てにしましたが 世の中ではそれまであまり日の目を見ていなかった一円玉が活躍するようになりました。

最初は外税か内税かによって表示されている価格の意味合いが異なりますから 先ずその段階で途惑いました。病院の仕事については患者さんとのお会計では十円未満切り捨てのルールを徹底しましたから それほど戸惑いはありませんでしたが 薬やフードの仕入れ価格が非常に細かくなり伝票を確認するときに多少は面倒でした。まあ、ひと月分ずつまとめて銀行の口座から引き落としされるので 実際にはそれほど面倒には感じませんでした。

1997年に五パーセントに引き上げられたときには 共産党を筆頭に野党の政治家が庶民の生活はどうなるのかと 大騒ぎをしましたが 私はたった二パーセント高くなった位で生活が苦しくなるはずはないと思っていましたので 全然平気でした。反って五パーセントの方が計算しやすいくらいで病院の料金は百円単位なので 計算書には五円単位で正確に表記して切り捨てせずに頂けるので有難い位でした。この時から俄然五円玉が活躍するようになりました。

そしてついに今日から消費税八パーセントの時代になりました。病院で使用している計算書はもともと治療費の合計を算出してそれに対する消費税を算出して その額を加算して頂く料金を記入するように作ってありましたので 昨日までは項目ごとに消費税込の金額を記入してその合計を頂いていましたが 表記法を改めさせて頂きました。一年半後にはさらに十パーセントに上がるのが目に見えていますからこのやり方で今後いった方が対応法を変えずに済むと思うからです。尚狂犬病の料金には消費税がかかりませんので 狂犬病関係の料金は別に伝票を起こさなければなりませんのでその分面倒ですが まあしょうがないでしょう。

増税前に駆け込みで消耗品や食料品などを買い貯める方もいらっしゃったみたいですが 確かに車や家を購入する場合は金額が大きいのでその差額もそこそこになると思いますが トイレットペーパーや洗剤なんか 確かに確実に使うものだろうし腐るわけではないけれど 安くつく差額がしれているので あまり有効な対策だとは思いません。ヨーロッパ諸国では二十パーセント前後が普通なのでいずれもっと税率は上がっていくのでしょうし、それなりに社会保障が充実していけばおさめる側も納得がいきますが ヨーロッパ諸国に比べて日本の社会保障制度は貧弱すぎるのでなかなか庶民の納得は得られないと思います。

あと食料品などに対する軽減税率もしっかりとしたみんなが納得のいくシステムを構築してほしいものです。現実的には自民党が公明党に気を使って軽減税率の導入のフェイントをかけているだけのようで とても庶民が納得できるものにはならないと思います。まあ、前回の総選挙で自民党に大勝させてしまったのは国民なのだから 自民党が好き勝手な政治をするのはある意味国民にも責任はあるのでしょうし 民主党が政権を取ってもやっぱり駄目だったのだから どう転んでも一般庶民の生活が苦しくなる政治は致し方のないことなのかもしれません。

私もいずれ仕事を辞めて年金生活者になるわけだし その時にあまり惨めな生活を送らなくて済むように 今から無駄遣いしないでせっせと貯め込んでいくしかしょうがないのかもしれません。特に自営業者ですから 国民年金だけならほんの小遣い程度しか毎月もらえません。後は宝くじでも買って夢を膨らませながら生活していくのだと思います。まあ、宝くじにはあまり期待しない方がよいと思うのであと数年は頑張って仕事を続けて老後の資金をたっぷりと備蓄しようと思います。このブログをお読みの皆さん あと数年はどうぞよろしくお願い致します。

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