4月11日 狂犬病集合注射に当番医として参加しました

当番医というのは集合注射で注射を担当する先生に例えば交通事故とか犬に噛まれて注射できない状態になるなど 緊急事態になった時にピンチヒッターとして注射を代行する役割と 通常は注射をする前に健康状態を予診票で確認することが役割となります。この当番医制度は数年前から始まりました。獣医師としては一つの会場に二名が必要となるので参加する日数が増えて個人の負担は重くなりますが より安全に確実に集合注射の業務を遂行するためには致し方のないやり方かもしれません。

本日担当した会場はそれほど注射する頭数が多くなくて 割とのんびりした雰囲気でしたので私の仕事もそれほど混みあう事もなくてそれほど疲れませんでした。基本的には予診票の項目に全て異状なしと記入されていればそのまま注射をうってもらいますが 痙攣や発作を起こしたことのある犬の場合はその痙攣の起こった時の状態や病院での診断結果とその後の経過などを確認して注射をすべきか止めておくべきか判断せねばなりません。

集合注射業務の責任者としては 心配な面のある犬の場合はかかりつけの病院で注射してもらう事をおすすめしたいのですが飼い主さんによってはわざわざ会社を休んでまで連れてこられている場合もありますから 無下に追い返すこともできない場合もあります。それでも注射の副作用が心配される時には注射をお断りするケースもあります。但しどうしても飼い主さんが注射を希望される場合には 獣医師側が副作用について十分に説明したことを理解したうえでどうしても注射を希望するので 何か問題が起こっても一切責任を問わないことに同意していただいて署名を頂き注射する場合もあります。

本来なら同意書に署名を貰ってまで注射をするケースは避けたいのですが 本日はてんかん持ちの犬で数日前に発作が起こったばかりという犬が来ましたので注射を何度もお断りしましたが 他の日に病院にいけないのでどうしても今日注射をしてもらいたいと希望されましたので 仕方がなく同意書に署名してもらい注射しました。何も副作用が起こらないことを祈るばかりです。

本日は頭数が少なくて当番医としての仕事は楽でしたが お天気が良くて日差しか結構きつかったので炎天下で動き回りそこそこ日焼けをしたようです。面の皮は厚い方かもしれませんが皮膚は軟弱でちょっと日焼けすると赤くなってしまうので女の子みたいで恥ずかしいです。まあ天気が悪くて寒くて風邪をひくよりはずっとましだとは思いますが。

本日も無事に集合注射を終えられて日程の半分を消化しましたが 前半は殆ど問題らしい問題はなさそうなのでホッとしています。後半も無事に終わってくれることを切に願います。

ブログ一覧