5月6日 73歳の女性が認知症の夫を 餓死させました

枚方のすぐお隣の高槻市で起こった事件なので 余計に身近に感じてしまいました。ご主人がお幾つなのかは分りませんが 奥さんよりもいくつか年上だったのでしょう。昨年末から認知症を発症してほとんど寝たきりになったのだそうです。そのご主人を奥さんが一人で面倒見ておられたのだそうですが 介護に疲れ果てて 数日間食事も恐らく水分も与えずに放置して餓死させたらしく 警察に自ら出頭して 逮捕されたのだそうです。
人間関係なんて 千差万別ですから ご夫婦の関係にも無限の形があるのだと思います。このご夫婦がどの様な経緯で結婚されて どのような形で夫婦生活を営んでこられたのかなど 勿論私は全然知りませんから 他人がとやかく言う事ではないと思いますが 十数年先には 同様の状況 つまり私がボケてしまって 奥様に凄く負担ばかりをかけるような状態になった時の事を想像してしまいました。
そもそも現在でも 私は奥様に頼り切って生きています。奥様がいらっしゃらないと とても全うには生きていけない状態であることを 認めざるを得ないと思います。現在私が 毎日頑張って仕事をしていることも 奥様との楽しい老後を過ごすためです。もしも私が一人で寂しく惨めに今後生きていくとしたら かなりの高級老人ホームに さっさと入居してしまいます。ぶっちゃけ一億円ぐらい払えば 死ぬまで上げ膳据え膳で 完璧に面倒をみてくれる施設はいくらでもありますから そんな施設で 友達をたくさん作って 楽しく残った人生を過ごすでしょう。この類の施設は 出来る限り長く利用した方がお得なのです。でも奥様と二人で 楽しく優雅で充実した老後を過ごしたいがために あと数年だけ頑張って 蓄えを増やそうと努力しているのです。
私は奥様よりも六歳年上ですから 肉体的に動けなくなるのか 精神的にボケてしまうのか分りませんが 介護を必要とする状態になるのは 確実に私の方が先です。恥ずかしながら 現在でも奥様に頼り切っていますので そんな状態になってしまったら 正直な気持ちダラダラと長生きはしたくありません。予め奥様に申し上げてありますが 状態が悪化して入院が必要な状態になった場合 延命のための治療は一切望みません。私としては 極普通に生きてきたつもりですが 周囲の方々に散々ご迷惑をかけてきた人生であることは 素直に認めます。最後ぐらいは潔く 我儘放題の人生をあっさりと終わらせて 面倒をかけない様な死に方をしたいのです。
奥様はこんな私を見捨てずにずっと支えてくださっている 本当に優しい女性だと心底思っております。ですから 例え体がいう事をきかなくなっても 奥様を認知できなくなってしまっても ほったらかしにして 死に至らしめるような恐ろしい女性では絶対にないと信じております。最後の最後まで 私を大切に扱っていただけると信じておりますが その信じる気持ちをより強くするために 現在もこれからも出来る限り奥様を大切にしていきたいと こんな寂しくて悲しい事件をみて 改めて思いました。

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