6月14日 コンピューターソフトについて

 パソコンという言葉が使われるようになったのは何時ごろからでしょうか?少なくとも私が一つ目の大学を卒業して働いている頃には影も形もありませんでした。ところが二つ目の大学を卒業する時に、私たちの学年から卒論をワープロで作成することが義務付けられました。確か平成3年頃です。この頃から、新しい物好きな人のうちにはそろそろパソコンが登場していたのかもしれません。
 当時はワープロ専用の機械があって同じ研究室の学生でその機械で作成していた人もいました。私は貧乏学生でしたから、そのような高価な装置を所有しているわけもなく 研究室のパソコンとプリンターを借りて卒論を作成しました。当時も現在もパソコン等の機械類には全く興味もなければ 当然それについての知識もなかったので 教授に「そのパソコンはNECの98だよ。使いやすくて処理スピードもすごく速いだろ」などと恩着せがましく言われても全然ピンときていませんでした。まあ、かなり大量の文章をワープロで打ちこんだので 必然的にブラインドタッチが身についたのはありがたい副産物でした。当時使っていたワープロソフトが現在も存在するのかどうかも知りませんが一太郎のバージョン3でした。必要に迫られてそのソフトの使いこなし方もそれなりには身についていたように思います。
 卒業してしばらくはワープロと縁のない生活をしていましたが、ある時ふとワープロを使う仕事に出くわしました。その時の一太郎のバージョンは確か7だったと思います。一応バージョン3は使いこなせていたつもりだったのでバージョン7でも同様に扱えると思ったのですが、甘かった。バージョンが進みソフト自体の容量もすごくでかくなっていましたが、情けないけれど殆ど取り扱えませんでした。現在のパソコンに入っているワープロソフトは一般的にワードだと思います。私はそのバージョンの数さえ知りませんが、簡単な文章の作成ぐらいしかできません。その膨大な能力のほんの一部分しか利用できていないのだと思います。
 普通の電化製品だと時代が進むと製品も当然進化しますが 進化によりどちらかといえば扱いが簡単便利になっていると思います。コンピューターソフトもそれ自体をずっと使い続けていて、バージョンが一つ進むたびにその変化を理解しながら勉強していけば恐らくバージョンアップするたびにどんどん使い勝手がよくなっていくのかもしれませんが、もともと機械の扱いが苦手であり当然嫌いな人間には そこまでとことん機械と向き合うことなど全く無理な話です。
 実は、今回病院のホームページをリニューアルして、スマフォにも対応した形に進化させようとしたときも、同様のことを感じました。以前のホームページはホームページビルダーバージョン10で作成していました。といっても機械音痴の私が何をしたわけでもなくて、私の奥さんが 非常に頭の回転が速くて理解力も記憶力も私を数段上回るぐらいに優秀な頭脳をされていますので、一人で頑張って作成していただきました。
 今回はコンピューターがウィンドウズ7なので ホームページビルダーバージョン17というソフトを使いこなさなければならない時代になっていました。私は当然バージョン17が賢い奥様にひれ伏して使いこなされると信じて疑わなかったのですが、約一月悪戦苦闘をされた結果、奥様のほうが白旗を上げられました。それで仕方なく、ホームページ作成業者の方のお世話になることになりました。うちの優秀な奥様が悪戦苦闘しても使いこなせないような複雑怪奇なソフトを上手に利用しておられる方がもしいらっしゃるのなら、本当にその方を尊敬いたします。
 これからもパソコンは仕事だけではなくて、生活を快適にするためにどんどん利用する機会が増えると思います。そのソフトが私のような機械音痴な人間にもなんとか扱えるような 人にやさしいソフトに進化していってくれることを 真剣に期待しております。

 

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