7月13日 今年はセミがあまり鳴いていません

インターネットをチェックすると この時期になってセミがあまり鳴いていない現象に気付いておられる方は少なくないみたいですが、少し例年と違う事が起きると なんでもかんでも原発事故による放射能のせいにする馬鹿な輩が多くいるのには 驚きます。私が子供の頃と比べても ほんの数十年でセミの鳴く時期や一日のうちでの時間帯 活動しているセミの種類がかなり異なります。地球が温暖化していることに起因するものかもしれませんが 記録されている気温を比較すると 驚いてしまいます。ここ十年の夏を振り返っても 猛暑が続いているような印象ですが 過ごしやすかった夏もありました。ただ猛暑の夏は印象に残りやすく 割と涼しくて過ごしやすかった夏の事は簡単に忘れてしまうのが人間です。台風にしても 被害の多かった年の事はいつまでも覚えていますが 被害を受けなかった年の事は覚えていなくても仕方がありません。

今年セミが鳴きはじめる時期が遅れていることは 間違いのない事実ですが 例年と異なる現象の原因を きちんと分析してみないで 原発事故のせいにするのは 浅はかすぎます。今年の関西地方は 空梅雨気味で 季節外れで大型の台風が来襲したときだけ集中して雨が降りました。セミは六年間も土の中で暮らしていて 地上に出ればほんのわずかの期間しか生きられません。ほんの短い間に 子孫を残すために精いっぱい活動するのです。地上に出て羽化する時期は 慎重に選択するのが当然であり その為にセミが鳴きはじめる時期が遅れ気味なだけだと思います。

何でもかんでも原発事故による放射能のせいにするのは 頭が悪すぎるので もう少しよく考えてから 意見を発表されることをおすすめします。最近似たような頭の悪すぎる現象を見つけてがっかりしています。「集団的自衛権」について かなり強引に閣議決定がなされたからでしょうが 自衛隊から隊員募集の郵便物が届いただけで 「赤紙(召集令状)」が届いた 等と大騒ぎをする馬鹿が結構いることには驚きました。集団的自衛権について閣議決定されただけで 今後日本が積極的に戦争に参加するかのような 大袈裟な解釈をしてしまい 近いうちに日本にも徴兵制度が復活するかのようなデマが まことしやかに流されている事には 本当にびっくりします。

自衛隊というのは 客観的に見て それなりに厳しい隊務が待っていますが 寝る場所と三食保障されたうえで 結構な報酬が頂ける 就職口としては 先ず潰れることのない安定した働き口の一つなのです。もうかなり以前から 中学卒業を控えた生徒に 就職先としての自衛隊を紹介する郵便物は毎年毎年郵送されていたのです。たまたま集団的自衛権が閣議決定された時期と重なったために誤解を受けたのかもしれません。自衛隊を紹介する郵便物は今年から始まったものではないのだけれど 今年卒業を控えた中三生にとっては 初めて受け取ったので勘違いしたのはしょうがない事かもしれませんが 現実をもう少し的確に受け止める能力はその年齢になれば身に着けておくべきだと思います。

世界で一番強大な軍事力を有する国は 間違いなくアメリカ合衆国だとおもいますが アメリカには徴兵制度はありません。現在のアメリカの兵隊さんは殆ど全て自発的に兵隊さんになることを望んで兵隊さんになった人たちなのです。隣国の韓国や北朝鮮がたまたま徴兵制度を採用しているので 軍隊を有する国の多くが 徴兵制度を採用しているように勘違いされているのかもしれませんが 日本に徴兵制度が復活する可能性は 限りなくゼロに近いと思います。

万が一にも日本に徴兵制度が復活したとしても 韓国よりももっとゆるいものになるのは間違いありません。人生のほんの数年を自衛隊という名称がその時点で残っているのかどうかも不明ですが ほんの短い期間で戦闘機や戦車を操縦できるわけはありませんし 現在のハイテク兵器を扱えるようになるわけもありません。つまり実際にほんの数年自衛隊に招集されたとしても ほんの初歩的な軍事行動にしか参加できるわけがないのです。ましてや現在の若者に第二次世界大戦中の様な お国に対する忠誠心の欠片も期待できませんから やる気のない若者をかき集めても とても戦力として期待はできないはずです。

現実に全ての国が有しているはずの個別的自衛権ですら 日本は行使していません。日本の領土と主張する土地を もう長い事韓国人の汚らしい足で踏みにじられ続けているし、日本の領海であるはずの海を中国の船に自由に航行され続けているのです。もっと根本的な個別的自衛権ですら 発動していない日本で 集団的自衛権について閣議決定されたからと言って 現実には何にも起こるはずがないと思うのですが如何でしょう?

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