7月15日 フレンチブルドックのシャンプー

 今日はトリミングでフレンチブルドックの子がやってきました。ブルドックと言えばよく漫画やアニメーションで悪役の代名詞みたいな役回りで登場します。私も最初は、イメージとして強面の悪党みたいな犬なのかと思っていました。所が実際に接してみると凄く愛嬌があって性格的には非常に人懐こくて、凄くチャーミングな犬だと認識を改めて、凄く好きになりました。
 ただ落ち着きが全くなくて、常にガハガハと呼吸音が大きくて、ほんのひと時もじっとしていません。だから、一時的に預かって接するのにはとても可愛いけれど、毎日毎日ずっと一緒にいる犬としては、かなりめんどくさい種類のように思います。寂しがりで常に犬にかまってほしい人には最適の犬かもしれません。
 せっかくだから私の好きな犬種と嫌いな、というか苦手な犬種をあげておきます。好きな犬種第三位は、ミニチュアダックスです。性格が穏やかな子が多いし、もともと猟犬なので躾がしやすいと思います。胴長短足なところも親近感を感じます。第二位はトイプードルです。この種類も性格が穏やかでよほど躾を間違わなければ、扱いやすい犬に成長すると思います。ただし今はやりのテディベアーカットはあまり好きじゃありません。最近少なくなりましたが昔からのオーソドックスなプードルカットの方が好みです。第一位はシーズーです。子犬はどの犬種も可愛いものですが、シーズーの子犬は特に可愛らしく感じます。一番好きな犬種なので 母親が「犬を飼いたい」とリクエストした時に、プレゼ ントとしてシーズーの子犬を贈りました。母親によくなついて 晩年は寝たきりの母親を凄く癒してくれたと思います。
 逆に嫌いな、というよりも扱いが苦手な犬種をあげます。第三位はポメラニアンです。性格が神経質で怖がりな子が多いので、私たち獣医師が診察台で触ろうとすると、噛みつく気満々の子が多いように思います。第二位は柴犬です。この種類は賢そうな顔をしているので 獣医師になる前には好きな犬種として挙げていました。しかしすごく怖がりな子が多くて、体に触れようとするだけで暴れて診察が難しい子が多いので扱い辛いです。扱いにくい犬種の第一位はチワワです。テレビコマーシャルの影響で人気が出たために飼われる方が増えてしまい苦労しています。犬の中で一番小さな種類のため、当然ですが一番弱くて一番怖がりな種類です。怖がりなため、診察する時によく暴れてくれます。体格が凄く華奢なのであまり強く保定すると骨折や脱臼が心配されて扱い辛い事この上ありません。だから第一位になってしまいました。勿論これらの種類でも人懐こくて凄く扱いやすい子も少なからずいます。でも獣医さんに聞いたら扱い辛い犬種としてこの三つはまず挙げられると思います。もし、この日記を読んで飼う犬種を決めようとされるなら絶対に私の好きな種類からお選びになる事をおすすめします。十数年一緒に暮らすパートナーですから是非賢くて、躾け易い種類を選択してください。

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