7月17日 祇園祭 山鉾巡行の日

 京都では祇園祭のメインイベント 山鉾の巡行が無事行われたみたいです。昔、立命館大学に通っていたころ、宵山に一度出かけてみました。その頃仲の良かった女の子といったのだけれど 兎に角人が多いのと、蒸し暑いのとで凄く疲れたのしか覚えていません。山鉾については一つ一つが素晴らしい美術工芸品なのでしょうが、その謂れや時代背景を多少なりとも勉強しておかなければ予備知識なしに眺めても、もともと美術方面に全く興味のない人間からすれば 退屈な限りでした。
 山鉾を鑑賞するよりも、凄い人ごみの中、彼女とはぐれないために手を繋ごうかとも思いましたが、汗かきの私は緊張して手に脂汗をかいていたので肩に手をまわしました。こちらとしてはかなり大胆に二人の距離を縮めたつもりで 拒否されないかとドキドキしていましたが、彼女の方は全然平気なようだったので、人が少なくなってからもずっと肩を抱いていました。
 そこそこの時間になり大学の近所の彼女の下宿に送っていくことになりましたが、そこまで移動するバスが通勤ラッシュ並みに込み合っていたので殆ど彼女と抱き合うような形でくっついていました。バス停でおりてから 彼女の下宿へ向かうはずだったけれど、もう少し一緒にいたかったので深夜の大学めぐりにダメもとで誘ってみました。案外あっさりとOKしてくれました。その頃は大学も警備が厳しくなかったみたいで、各校舎には簡単に出入りできました。屋上から夜景を眺めるつもりで屋上に上がってみました。勿論他に誰もいなくて二人きりでした。祭りの最中を思い出してまた、肩を抱き寄せました。さすがに彼女も少し緊張したみたいでしたがこちらは緊張マックス状態だったので、少し 強引にベンチに座りバスの中みたいに抱き合いました。お互いにかなり汗びっしょりかいたあどでしたが そんなこと全く気にする余裕もなくて朝まで非常に楽しい時間が過ぎました。朝になって気づいたのはお互いに結構蚊に刺されていてかきむしったので赤くなっていました。
 山鉾巡行の日の思い出と言えば もうすでに大学は夏休みに入っていたので、たまにはサークル(混声合唱団)の部室に遊びに行ってみようと出かけた日が たまたま巡行の日だったみたいで京阪三条駅を降りたところから とんでもない人ごみでした。当然いつも乗る路線バスも運休していたので 20分近く夏の暑い日に大学まで歩かされました。祇園祭は京都三大祭りの一つであり、日本を代表する祭りのメインイベントなので 全国からわざわざ見物にお越しの観光客もすくなくありませんが 祭りに興味のない人間からすれば 人ごみしか見えなくて歩きにくくて至極迷惑に感じました。せっかく日本有数の観光地京都から高速を使えば車で30分かからないところにすんでいるので 来年からはもう少し 京都に興味を持ってみようと思いました。不確定な情報ですが 来年からは山鉾巡行が前祭りと後祭りの二日に分かれて行われる可能性があるそうです。

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