8月15日 セミの鳴き声に驚きました

昼から予定がなかったので お弁当を持って交野山に登り 白旗池のほとりで のんびりしました。以前にも書きましたが 私は子供の頃 蝉取りが大好きで 暇さえあれば 補虫網を持って 炎天下に帽子もかぶらずに出かけては 近所の山をさまよい歩いていました。当時はこの地域には アブラゼミとニイニイゼミしかいませんでした。秋が近づくとツクツクボウシが出現してきましたが いわゆる夏の盛りには 羽に色のついたセミしかいませんでした。

子供の頃 両親が福岡県出身なので 夏休みに母の実家へ遊びに行くことがありました。福岡県では 勿論アブラゼミやニイニイゼミもいましたが クマゼミと言う 体長や鳴き声の大きさから言っても 一番のセミが沢山いました。私の三つ年上の従兄弟が蝉取り名人みたいで 沢山セミを取ってくれました。それも網を使わずにセミを捕まえるのでビックリしました。長い竿の先に とりもちと言うベタベタした物体を塗りつけて その部分をセミの体に押しつけて セミを捕まえるのです。網が入らないような細い枝が茂っている部分にとまっている蝉でも 簡単に捕まえていました。私も真似してやってみましたが 全然出来ませんでしたので その従兄弟の事を神のように尊敬していました。

話が横道にそれましたが 要するに数十年前までは この地域にはアブラゼミとニイニイゼミ 秋口になるとツクツクボウシしか存在していませんでした。所が ここ十年ぐらい前からのように思いますが 徐々にクマゼミがこの辺りにまで出没するようになってきました。日本全体の気温が上昇してきていますから クマゼミもどんどん北上してきているのだと思います。今ではクマゼミの鳴き声を聞いても 五月蠅いなあと言う感想しかありませんから だんだんクマゼミがこの地域に存在するのが当たり前に感じるようになってきていました。

それで 本日のお昼にお弁当を食べながら セミの鳴き声を聞いていました。クマゼミのシャアシャアと言う鳴き声や アブラゼミのジリジリと言う鳴き声 ニイニイゼミのニイニイ と言う聞きなれた鳴き声に混じって 気の早いツクツクボウシまで泣いているのには嬉しくなってしまいました。所がその時 ききなれないセミの鳴き声が聞こえてきました。「ミンミンミーン」と言う鳴き声です。この鳴き声は勿論ミンミンゼミの鳴き声です。

ミンミンゼミの鳴き声は 子供の頃にキャンプなどで 人里離れたようなかなり山奥でしか耳にしたことがありませんでした。その泣き声をまさか 交野山の山頂近い辺りとはいえ まさかこんな近所で耳にすることが出来たのには 大変驚きました。この辺りの自然が素晴らしいので ミンミンゼミまでもがやって来てくれたのでしょうか。セミに全く興味のない方にすれば どうでもよい話なのだと思いますが 子供の頃に蝉取りに熱中していた人間のなれの果てとしては 非常に驚いたのと同時に すごく嬉しいひと時でした。

枚方市や交野市も徐々に人口が増えて 都会化していっているように思っていましたが ことセミの分布状況については 凄く自然が豊かなのではないでしょうか。もうすぐ仕事を引退してからは たっぷりと日本の自然と触れ合いたいと考えている私にとっては とっても嬉しい出来事のあった一日で ご機嫌でした。

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