8月27日 1969年の本日 映画版「男はつらいよ」の第一作が封切られました

元々はテレビドラマで放送されていた「男はつらいよ」の最終回 主人公である寅さんが死んでしまいましたが ファンが納得しないので 映画版で復活することになったのだそうです。以後はお盆と正月の年に二回封切られ続けたのだそうです。山田洋次監督としては それほど長期のシリーズ化するつもりはなかったみたいですが 公開される度に観客動員数が増え続けたので 48作と言うギネスにも認定されるほどの長期シリーズになってしまったのだそうです。寅さんを演じる渥美清さんが年齢を重ねて 体力的にしんどくなってからは 年に一本公開のペースになったのだそうです。
寅さんの映画は日本の原風景を描かれているように見えますが 実際は全然異なる世界だと思います。だって日本人なら 例え映画そのものを見たことがない人でも 渥美さんを見れば寅さんを思い出すはずです。マドンナ役の女優さんなり歌手の方でも 日本人なら大抵は知っている超有名人ばかりです。なのにごく一般人として登場していて極普通に出演されていますから 取り立てて騒がれることがないのです。まあそんなつまらないことにこだわるのはやめておきましょう。私は現在でもしょっちゅうテレビで放送されている寅さんの映画が お任せ録画で どんどんハードディスクに貯まっていきます。自動録画されても 全く見る気にならない映画は再生しないままに消去されてしまいますが 寅さんの映画の場合は 最後までみるとは限りませんが 取り敢えずは再生してみて 寅さんの映画の独特ののんびりとしていてほのぼのとした雰囲気を味わいます。ストーリーは それこそ高倉健さんの出演していた任侠やくざ映画に匹敵するぐらいに ワンパターン化されていましたし それほど感動する場面やセリフがあるわけではないように思います。でも日本人独特の優しさや人情にあふれていて 家族の温かみを感じられますから 以前に見た記憶がありますが 何度も繰り返し見てしまいます。まあ私の様に女性に全くもてない男にすれば 毎回毎回繰り返される寅さんの失恋シーンを見て 自分を慰めていたのかもしれません。
私は殆どの寅さんシリーズの作品を見たことがあるように思いますが 映画館でちゃんと料金を払ってみた経験は無いように思います。あまりに人気のシリーズの為 繰り返し繰り返しテレビで放送されていますから 全てテレビで放送されているものを見たように思います。似たようにシリーズ化された作品としては「トラック野郎」とか「釣りバカ」などがあります。釣りバカについては原作の漫画を殆ど全巻読んでいますから 大好きな作品ですが 私の持っているイメージと 映画化されたキャストが どうしても私のイメージに合わないので 見る気になりません。「トラック野郎」も 主演の菅原さんがコミカルな演技で新境地を開かれたのかもしれませんが やはりコミカルな菅原さんはあまり見たくないので 殆ど見る気になりませんでした。
主演された渥美さんが亡くなられてから二十年がたちますが 相変わらず寅さんの映画の人気は衰えていないように感じますけれども 若い人たちはご存知ない方も多いのかもしれません。でも寅さんの映画には 日本人が大切にしてきた優しい気持ちが込められているように思いますから 何時までも語り継がれていくことを期待します。

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