9月1日 哀れかな 地べたで鳴くよ 秋の蝉

九月になりそこそこ涼しい日が たまに混じるような季節になって参りました。私は 夏の盛りに 元気いっぱいで 煩い位になくセミの鳴き声は 煩いけれど どちらかというと好きです。長い地中生活からようやく地上に這い出してきて それほど長くないと言われている 寿命を精一杯に生きようとしている 蝉たちの元気溌溂とした 生命力を感じられるようで むしろ羨ましい位に感じてしまいます。しかし秋になると 確実に死期が迫ってきて 日に日に活力を失っていく 蝉たちが 何とも哀れに感じられます。ヒグラシやツクツクボウシの鳴く声に 寂しさを感じずにはいられません。
そんな死期の迫った蝉たちが 木に掴る力さえ 失われてきているのに 未だにメスを求めて鳴く しんどいけれど 精一杯生きようとする雄蝉の 本能に何とも言えぬ哀れさを感じてしまいます。最後の最後まで 頑張って生き抜いてほしいと 心底思ってしまいます。自動販売機の前で 力尽きて 動けないのに まだ懸命に鳴こうとする蝉に 哀れさよりも むしろ感動を覚えましたので 一句詠んでみました。私の正直な気持ちを 詠み込むと
                  秋の蝉 地べたで鳴くに 励まされ

になるのかもしれませんが 現在の私の普通に生きていくことさえしんどい 特殊な環境による特殊な心情を 表現してもご理解いただけないように思いましたので 表題の句を 私の句集に残そうと思っております。私は本当に俳句初心者なので どちらの句の方が まだましな俳句なのか 見当がつきません。団栗の背比べなのだとは思いますが 何方か的確にご指導いただければ とても とても嬉しいです。このブログを読んでいただける ほんのわずかな方々のうち 俳句にある程度通じておられるお方が もしいらしてくださるのなら メールで結構ですから ご指導いただければ 凄く嬉しいので 何卒宜しくお願い致します。

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