9月4日 本日は語呂合わせで「クシの日」なのだそうです

私はこのブログで散々書いていますが 自分の見てくれが凄く悪いことを重々自覚しています。ですから自分を飾りたてたり カッコつけたりすることが全くできません。小学生で学校にクシやブラシの類を持ってきて 紙を整える男の子は殆どいないと思います。しかし中学校に上がると ある意味一番自分の外見が気になりだす時期だからかもしれませんが 学生服の胸ポケットにいつも小さなクシを入れていて髪型が乱れたりすると直ぐに そのくしで整える奴が同じクラスに一人いました。
私の自宅には 勿論クシもブラシも洗面台のところに置いてありましたが 全然自分で使ったことがありませんでした。朝起きてあまりに髪がぼさぼさの時には 手を濡らしてその水分で髪型を整える いわゆる手グシしか使ったことがありませんでした。女の子が身だしなみとしてクシなりブラシで髪を整えるのは必要だと考えていましたが 男がイチイチ髪型を気にするような事ではだめだと思っていました。従って その何かと言うとクシを取り出して髪型を整える奴の事が大嫌いでした。体育の時間とか 肉体的な接触があっても不自然ではない種目の時に その大嫌いな奴とワザと接触して自慢の髪型をボロボロにしてやったことをよく覚えています。
そんな風にクシで髪を整える生活とは縁のないままに 大学生になりました。混声合唱団に入りましたので 夏休みには一週間ほど信州で夏合宿がありました。大学生と言えば ある意味一番自分を飾りたてて異性の目を引きたい年頃かもしれません。その合宿で驚いたのが 女性の事情はよく知りませんが 男が皆 風呂上りに髪をドライヤーで乾かして 整髪料を頭に振り掛けていたことです。私はうっかりドライヤーも整髪料も持ってくるのを忘れたように振る舞いました。別に急にカッコをつけたくなったわけではありませんが 皆がごく当たり前に ドライヤーを使い 整髪料を振りかけていることに 密かにショックを受けて 普段自分が全くそのような事をしていないことが恥ずかしくなってしまったのです。
うっかり忘れたように振る舞いましたので 仲の良いメンバーから 先ずはドライヤーとブラシを借りました。普段全く使ったことがないので 戸惑いながらも他の連中が使っているのと同様に扱ってみました。所が 私は若い頃現在よりも毛量がずっと多かったのですが 相当な剛毛で 乾いたタオルで二三分もゴシゴシと拭いていると 殆ど髪の毛が渇いてしまいました。ドライヤーを友人に貸してもらうにしても当然友人が使った後に貸してもらいますから やっと借りれた時には 殆ど髪の毛が渇いている状態でした。ほんの形ばかりドライヤーを使ってから 礼を言って友人に返却しました。
整髪料も忘れてしまったことになっていましたから 友人が頭に振り掛けている時に 少しだけ分けてもらうようにしました。
所が 普段から整髪料なんか全然使ったことがなかったので その種類や使い道に違いがあることを知りませんでした。ヘアトニックと言うのは頭皮がすっきりして髪がシャキッとするような整髪料だと思って使っていました。ですからトニックの場合はある程度タップリと頭に振り掛けます。所がヘアリキッドと言うのは 成分が主に油でできていて 仕上げに髪をしっとりさせるのに使うものの様でした。私は当然そのような用途の違いを分からずに借りていましたから トニックのつもりでリキッドをたっぷりと振り掛けてしまった時は 頭がベットベトになってしまって大変でした。整髪料を使った後は 当然くしで髪を整えるのですが そこはもう面倒なので手グシで省略していました。
さすがに私もほんの数年 塩野義製薬で大学病院を担当して いわゆる営業の仕事をしていたころだけは 毎日スーツを着て革靴を履いて ネクタイを締めて出勤していましたから 髪もクシで整える生活をしていました。その後岐阜大学に通う学生時代は勿論 またクシやブラシとは縁のない生活に戻り 現在に至っています。これからも勿論クシとは縁のない生活だろうと思います。頭髪の量も年々乏しくなっていますから 尚更ですが 現在は犬をシャンプーして ドライヤーで乾かすときに 自分にではなくて 犬の為にクシをよく使っています。ひょっとしたらここ数年が一番私とくしの距離が縮まったのかもしれません。
せっかく「クシの日」なので クシにまつわるエピソードがもっとあればよかったのですが ない袖は振れないと言う事で本日は終わりにします。

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