Dr.喜作のブログ

2013年9月 の記事一覧

  • 9月8日 落ち着きのない犬 コッカースパニエル

     本日は偶然にですが コッカースパニエルのシャンプーカットの予約が三匹も入りました。犬は種類によって性質に違いがありますが コッカースパニエルほどがさつで落ち着きのない種類は珍しいと思います。一応小型犬の部類に入るのかもしれませんが体重は10㎏前後とかなり大きめです。性格的には非常に社交的で愛想がよいので 怖がって噛む犬は殆どいません。暴れて噛みついたりしないので それほど嫌いな子はいませんが 兎に角落ち着きがありません。恐らくトリマーさん(犬の美容師)からみたら一番カットをしたくない種類かもしれません。
     今日は三匹もカットしなければならないので シャンプー係は私が務めましたが 何しろ結構体格が良くて毛が長いので洗う作業もかなり大変です。それに非常に身が軽いので一瞬でも手を放すとシャンプーで泡だらけであろうとお構いなしで処置台から飛び降ります。ですから洗い始めてからすすぎが終わるまでほんの一瞬も気が抜けません。その後タオルで水分を取り除いてからドライヤーで乾かす作業ですが この時もトリミング台から一瞬のすきをついて飛び降りるので気の抜けない時間が続きます。結構体がでかいし毛も長いのでふわりと乾くのにはそこそこ時間がかかります。私がお手伝いができるのはここまですが、ほかの種類の犬よりもかなり体力を消耗させてくれました。この作業を三回も繰り返しましたから厄介な手術を終えたときぐらいにつかれた気分です。
     でも本当に大変なのはここからです。バリカンと鋏を使って可愛らしくカットする作業はじっとしてくれることが必要不可欠ですが 何しろじっとしているのが一番苦手な犬種です。それも三匹を続けてカットするのですから 奥様の集中力には感心いたしました。でも苦労した甲斐があって 出来上がれば素晴らしく可愛らしい姿に変身していました。飼い主さんにお返しする時の「まあ可愛い」の一言でカットしている時の泣きたくなる様な苦労は報われると奥様が仰っておられました。
     人間には向き不向きがあると思いますが 奥様が犬のカットで苦労されているのを見るとお手伝いしたくなりますが 私には一生かかってもカットはおろか仕上げのリボン付けすらできそうにはありません。勿論暴れる犬の爪を切ったりする時に体を保定したりお腹の部分のカットをするのにでかくて重たい犬の場合体を支えたりのお手伝いはしますがバリカンやハサミを持ってのお手伝いは絶対に無理です。勿論手術をするときに術野の周囲を剃毛する時のバリカンは使えますが美容の場合は全然無理です。
     あまりに奥様が苦労されているのを見ると つい出かけた時に奥様の大好きなケーキをお土産に買ってしまうのですが 結構頻繁に買って帰るので 「私がこんなに太ったのはあなたがしょっちゅうケーキを買ってきたからよ」と怒られてしまい、ケーキはお誕生日とクリスマスだけしか買ってはいけないことになってしまいました。残念ですが奥様にはいつまでも可愛らしくいてほしいので辛抱しようと思います。でも私は奥様がケーキを食べるときの幸せそうな顔を見るのが大好きなので 今度暇が出来たら 奥様をケーキバイキングにでもお誘いしようと密かに計画しています。

  • 9月7日 小動物の診療について思う事

     当院では犬猫以外の小動物、例えば小鳥やウサギ、ハムスター、フェレット、チンチラそして爬虫類の類など私が知っている限りの動物は診察させてもらっています。けれども病院によっては犬猫以外の動物は診療対象から外しているケースも少なくありません。診察しない理由はいくつか思いつきますが まず一つ目は あまり売り上げにつながらないことだと思います。小動物の場合購入費用が勿論例外はありますがほとんどの場合 数百円から数千円の範囲だと思います。生き物と縁があって出会い飼い始めたのだから たとえ数百円で購入した動物でもかけがえの無い存在のはずです。ですから愛情を持って動物を飼っていらっしゃる飼い主さんの場合は問題ありませんが、子供さんに小動物を玩具代わりにかいあたえている人の場合購入費よりも高い治療費を請求すると 新しく買いなおすからと言って 治療を拒否される場合があります。確かに玩具ならばものだから修理費が購入費を上回るのなら新品を購入されるのは合理的かもしれません。でも相手は小なりとはいえ一生懸命に生きている動物なのです。たまたま縁があって巡り合って飼い始めたのならその動物が寿命の尽きるのを迎えるまで面倒をみる責任があるのではないでしょうか?こんな面倒な飼い主さんと会いたくないので小動物の診療をしない病院も少なからずあると思います。
     病院が小動物の診察を断る理由の二つ目は 何しろ小さな動物が対象ですから 些細なストレスが体調の悪化につながることが多いからかもしれません。小動物にすればただでさえ体調が悪い時に病院へ連れてこられて知らない人間に診察されることだけで相当に大きなストレスとなるはずです。治療のために注射にしろ内服にしろ薬を投与するそのタイミングと小動物が更に異常を示すタイミングが一致すると薬を投与したから体調が悪化したと勘違いされることがしばしばあります。特に注射による薬剤の投与はそのリスクが高いので余程緊急の場合以外は注射しなくなりました。兎に角小動物の診察と治療は ほんの些細なことで大きく患者の体調に変化が起こる可能性が強いのでどうしても「さわらぬ神になんとやら」で診察を断る病院が多いのだと思います。
     病院の側から見れば もうけが少なくてリスクが大きいので 初めから診察を断る方がメリットが大きいのかもしれません。勿論私も小動物を診察して治療費が購入費を上回り 文句を言われて非常に不愉快な思いをしたことは少なからずありますし 治療したタイミングと患者の体調の悪化のタイミングが一致しただけなのに 飼い主さんから非難されたことも何度もあります。だから、うちの病院としても診察の対象を犬猫に限定しようと思ったことは何度もあります。でも、小さくても大切な命であり飼い主さんにとってかけがえのない存在である場合に 治療して元気になってくれた時の喜びは 犬猫の場合と同じくらいに大きいので これからも小動物の診療を続けていこうと思っています。

  • 9月6日 韓国の姑息で卑劣な嫌がらせ

     韓国が日本の八つの県の水産物の輸入を放射性物質による汚染を理由に禁止することを発表しました。丁度オリンピックの開催地を決める会議の直前にです。日本での開催の一番ネックになっている原発問題を煽り立てるような内容をこの時期に発表するのは 日本に対するマイナスのイメージを強調するためとしか思えません。被災された東北各県がさまざまな風評被害と戦いながら懸命に復興を目指している時に 隣国である韓国は救いの手を差し伸べるどころが 被災した方の懸命の努力を踏みにじるような行為をしました。
     それにしても福島の近所の海岸線を有する県ならある程度水産物を輸出しているかもしれませんが 栃木や群馬と言った海岸線を有しない県の水産物が韓国にこれまでどれだけ輸出されていたのでしょうか。栃木や群馬は関東地方なので正直どの様な産業がどのように頑張っていらっしゃるのかよく知らないけれど 水産物をそれほど韓国に輸出しているようには思えません。単に福島県と接しているから名前を挙げたのかもしれませんが わざわざ名前を挙げて輸入を禁止するほどの水産物とはいったいどのような類のものなのか きちんとした根拠に基づいての輸入禁止令なら具体的に示してほしいものです。
     単に日本に対する不利益が発生するためだけの水産物輸入禁止を発表をするような国とは今後の付き合い方を考え直すべきではないでしょうか?先日の日記で私は東京の五輪招致に疑問を持っていましたが 韓国のこのような姑息で卑劣な嫌がらせを知ってからは 意地でも東京への五輪招致に応援したくなりました。大体東京へ五輪見物に来た観光客が今では日本よりも評価の高い韓国製の電化製品を買いに韓国へ立ち寄れば 韓国にとっても十分メリットがありそうなのに このような間の抜けた嫌がらせをする国民性は中国と似たり寄ったりだと思うのは私だけでしょうか? 

  • 9月5日 東京五輪招致問題について思う事

     もうすぐ2020年の五輪開催地が決まります。東京は結構可能性が高そうな下馬評ですが。福島の原発事故に関する警戒感が 日本国内での感じ方と海外の方々の受け止め方には雲泥の差がありそうなので 私はかなり難しいのではないかと思っています。
     大体五輪を招致できれば それだけでかなりの経済効果が期待される試算があちらこちらから発表されていますが 五輪後の事も考え合わせると 本当のところはどうなのでしょうか。決まる前から建設業などの五輪開催により儲かりそうな企業の株価が上昇している所が、いかにも胡散臭く感じてしまいます。
     もし本当に招致されれば五輪終了後には維持費ばかりを食って厄介者になるのが明白だけれども 国としてのメンツがあるのでそこそこ立派な箱モノが建設されるし古くなった高速道路の修復などにも拍車がかかりそうだし、競技を観戦するための観光客が五輪開催中は相当数見込まれますから特定の産業が一時的に潤うのは間違いないと思います。
     確実に税金が大量に投入されて 箱モノ建設や道路整備で ゼネコンにすれば有難い限りでしょうが その付けが回ってくる国民にとっては決して喜べる状況ではないように思います。オリンピックが終了すれば残った箱モノの維持費で莫大な税金がまた確実に無駄遣いされ続けるのです。そんなことは過去数回の五輪を開催した都市の現状をみれば明らかでしょう。
     その様なごく一部の企業の利益のためにしかならないと思われる五輪の招致を頑張っている東京の都知事は 先代の暴言吐きまくり知事と似たり寄ったりの困った存在だと思いますが まあ私は東京都民ではないのでぼやいても仕方が無いのかもしれません。
     もう一つ私が不愉快に感じる事は 「五輪開催が決まれば数兆円の経済効果」等という信用性のなさそうな試算に 国民が浮かれているうちに ドサクサにまぎれたみたいに政府が消費税を上げてしまおうとしているのではないかという疑問です。安倍首相は秋までに経済の動向を見て消費税を上げるのかどうか判断する等と適当なこと言って先延ばしにしていますが結局は五輪招致の結果待ちをしているだけだと思うのは私だけでしょうか。
     五輪開催で経済的に潤うのがごく限られた範囲の人たちだがごく限られた時期けだと思いますから アベノミクスと同様で実態の伴わないほんのまやかしの経済効果だと思います。そもそもアベノミクスという言葉が使われるようになってからかなりの月日が経ちますが 我々庶民の生活にとって何か有難い変化が見られているのでしょうか。我々の生活には直結しないけれど 様々な方面への税金の湯水の様なばらまきによる国の借金のさらなる増加、諸々の料金の値上げ、円安の影響で食料品などの輸入商品の値上がり、おまけに消費税のアップ、等など我々の生活は苦しくなる一方です。
     安倍首相とすれば憲法を改正するために高い支持率を維持したいのは分からんでもないけれど、実際にやろうとしているのは憲法を改正するハードルを下げる改正だけのように思えます。本当に日本の将来を考えているのなら 憲法改正のハードルを下げてから 日本の為に具体的にどのように憲法を改正していきたいのか示すべきではないでしょうか。その様なビジョンの見えない政治家に当分日本の首相を務められる体制が出来上がったのは私としてはすごく残念ですがそのような体制を選択したのは日本の国民だからいたし方が無いのだろうとも思います。

  • 9月4日 新島襄の旧邸に行ってきました

     朝 起きた時が凄く天気が良かったので 天気予報では殆ど一日中雨が降りそうな予報でしたが 奥様を誘ってドライブに出かけることにしました。天気予報がそんなに外れることはないでしょうから少なくとも良いお天気は望みずらいことは覚悟していましたが 出発してものの10分ほどで 雨粒が落ち始めました。
     天気が悪くても出かけられそうな所として 奥様が希望されたのが京都市内にある新島襄の旧邸でしたのでそちらに向かいました。NHKのドラマ「八重の桜」が 盛り上がっているので 来年の3月までは無料で見学できるそうです。
     御所のすぐわきにあり すぐ向かいに市営駐車場があったのでそこに車を停めて 入りました。本来は要予約なのだそうですが 平日であり天気も悪かったので すんなりと入れてもらえました。とは言ってもドラマの影響力はやはり凄いらしくて予想以上に込み合っていました。
     まずは同志社新島会館というところに入って 展示されている新島襄と八重さんのいろんな資料を拝見しました。ドラマのように八重さんが明治維新において会津で苦労されたことなどがよく分かりましたが 私としては新島襄の生い立ちなどに興味があったのに そちらの紹介が殆ど無かったのが いかにもドラマの主人公の八重さんを主体として展示してあるみたいで 少し残念でした。 でも同志社大学を作るために苦労されて 新島襄が永眠されてから八重さんが日本のナイチンゲールとして活躍するまでが よく分かりました。
     案の定八重さんのグッヅがたくさん販売しているのには驚きました。可愛らしいお菓子はわからんでもありませんが 調味料やお酒、クリアファイルやペン等の文房具とかなり多岐に渡っていました。 商魂のたくましさを感じましたが 少し辟易としました。
     旧邸は予想していたよりもずっと現代的で 暮らしやすそうな住宅でした。見た目が洋館なので 女性用のトイレまでが 腰かけてする洋式だったのにはかなり驚きました。畳の部屋にテーブルなどの家具が置いてあるのは少し違和感を感じましたが 台所の井戸や釜戸にはやはり明治初期の時代が伺えました。
     新島邸の近くに 京都市歴史資料館があったのでついでにそちらにも見学に行きました。ちょうど岩倉具視の資料が展示してあり 興味深く拝見しました。「八重の桜」では 小堺さんが演じていて もう少し強面のイメージがあったので 少し違和感がありましたが 実際の写真を見てみると かなり小柄で丸顔なので 逆に小堺さんのイメージがぴったりなので びっくりしました。
     予報通りに雨がしっかりと降ってきたし丁度昼時だったので 立命館大学に行き 生協で昼ごはんを食べました。大学はまだ夏休み中でしたが 結構学生でにぎわっていました。私がいた頃には 衣笠キャンパスに6学部が集結していましたが 今は草津キャンパスと二分されていて相当に離れているのでサークル活動などが大変だろうと思います。私が所属していた混声合唱団などは どのようにして全体としての練習をしているのか心配になります。
     それにしても、私がいた頃の立命館大学は女子が全体の一割しかいなくて かなり殺風景でしたが 食堂にいる学生のうち4割くらいが女子なので 凄く華やかでした。正直に言うと私のいた頃は立命女学生は同志社と比べてかなり地味で魅力的な女の子が殆どいませんでしたが 今では素晴らしくチャーミングな女の子が一杯で 食べている最中に目移りして目移りして 奥様が非常に不機嫌になられました。
     やはり大学の生協は安くて美味しくて結構ボリュームもあってかなり満足させてくれました。これもわたしがいたころとはちがって おしゃれなデザート類が充実していたので 奥様も喜んでおられました。天気が良ければもう一か所ぐらい観光してから帰るのですが 雨脚が一向に衰えないので仕方なくそのまま病院へ帰りました。やはり天気予報は信用すべきだと思いました。

  • 9月2日 動物についての間違った迷信 その2

     飼い主さんがよく勘違いされている間違った迷信について もう一つ書きます。「動物は傷口をなめて治す」です。外傷で来院された時 その傷口が口の届く範囲であるなら 病院での治療の第一歩は傷口に口が届かなくする処置です。エリカラーをまく場合が多いですが、とにかく傷口を動物が舐められないようににすることが重要です。
     動物にすれば傷口は痛みや違和感があるので気になって舐める行為はごく自然な反応かもしれませんが 舐めるという行為が傷の治療には最悪なのです。傷口をなめれば 付着している泥やゴミは取り除かれるので 見た目にはきれいになるようにも思えます。
     ところが 口の中は人間も動物も雑菌だらけであり、その雑菌を傷口に擦り付けることになってしまうので 傷口を清潔にすることが大切な治療のためには最悪の行為なのです。勿論傷口をなめても傷口が治癒する場合もあると思いますが それはその動物の持っている免疫力を中心とした傷口を回復させる力が傷口を舐めたことにより侵入した雑菌の増殖力を上回ったにすぎません。雑菌の増殖力が上回ると 外傷を負ってから結構時間がたってから表面の傷口は塞がってしまった頃になってから ブヨブヨと膿が皮下にたまってしまい、晴れ上がり熱を持って痛みを伴うような症状で 来院されるケースも珍しくありません。飼い主さんに細かく事の経緯を聞いていくと そういえばだいぶ以前に喧嘩をして噛まれ傷が出来たけれどほっといたら舐めているうちに治ってしまった、などという話はよく耳にします。表面的な傷口は修復されても その時点で侵入した雑菌が増殖して 膿がたまる状態になればそれは傷が治癒したとは言えないでしょう。
     傷口を舐めさせずに清潔な状態を保った方が 確実にスムーズに傷は治癒したはずです。ですから、動物が外傷をを負ったときには たとえ小さな傷口でも一旦病院に来られて 適切な治療を受けられることをおすすめします。

  • 9月1日 動物についての間違った迷信

     今朝一番で見えた患者さんは犬で 飼い主さんが仰ることには「鼻の頭がいつもはしっとりと潤っているのに、今朝はからからに乾いているので慌てて連れてきた」という事でした。よく言われるところの「犬の鼻の頭が乾いていたら病気である」という間違った迷信で勘違いされて来院されたようです。
     何年も通っていただいている常連の患者さんだったので、取りあえず診察台にあげて 何時もの手順で簡単に診察しました。目や耳。口の中を観察しましたが変わったことはありませんでした。続いて皮膚や毛の状態、爪などもチェックしましたが異常はありませんでした。肛門や生殖器を見ても普段どおりでした。検温しても平熱で、血圧を測定しましたが やはり結果に問題はなくて 聴診しても心音や呼吸の状態も正常でした。腹部や関節を触診しましたが異常は見つからず、簡単にできる診察では全然問題はなさそうです。
     ここから先に進むと 血液の検査やレントゲン撮影になります。何か飼い主さんが気づいた具体的な症状があればそのような検査をするのもいいけれど 鼻の頭が乾いていること以外に何も気づくことはないそうですので いったん帰宅して様子をみて頂くことにしました。検査をすれば何らかの異常が見つかる可能性は勿論ゼロではないでしょうが 犬の年齢や普段の状態から突然危険な状態になるとは考えにくいので 特に必要と思われない検査をすることは 気がすすみません。病院としては検査をすれば そこそこの売り上げにはなりますが そこそこの検査料を頂くからにはそれなりの検査結果が得られる状態の時に検査すべきだと私は思います。
     「犬の鼻の頭が乾いていたら病気である」というのは私が子供の頃からよく耳にしていましたが 全く医学的に根拠のない間違った迷信です。勿論、犬の鼻の頭が乾いている時に犬が病気であるかもしれません。但し、犬の鼻の頭が湿った状態の時でも 病気であるかもしれません。即ち、犬の鼻の頭が濡れていようと乾いていようとその犬の健康状態とは何ら関連性がないという事です。
     例えば、人間が緊張状態になると なかなか唾が分泌されなくて口の中がカラカラに乾く場合があります。その時には緊張というストレスがかかって普段とは異なる状態かもしれませんが 緊張から解放されたら口の中も普通の状態に戻るはずです。口の中が乾いているからと言って病気にかかっているわけではありません。普段湿っている犬の鼻の頭が一時的に乾いていても 同様で平常時とは異なるかもしれませんが 一概に病気とは断定できないのです。
    間違った迷信、医学的に見て全く根拠のない言い伝えは他にも結構あって それを信じておられる飼い主さんも少なくはないようなので 日を改めてまた書こうと思います。