Dr.喜作のブログ

2014年12月 の記事一覧

  • 12月21日 東京駅の百周年記念スイカの発売で大混乱が起こったそうです

    私のように鉄道に全く興味のないものから見れば 全くわけの分からない現象ですが ニュースでいろんな場面を放送されているのをみると 東京駅の駅員の対応の悪さが非常に不愉快な出来事だったみたいです。そもそも記念に発行するスイカの枚数が少なすぎたのだと思います。昨今の鉄道ブームは 全然興味のない私でも 感じ取れるぐらいに熱気をはらんでいます。ですから 記念のスイカというのがこれまで発売されたことがあるのかどうかさえ私は知りませんが 相当に希少価値がすぐにでも発生しそうであい 発売される枚数が少なすぎたの思います。

    はっきり言って記念スイカなんて誰も実際には使用しないでしょうから 売ったら売っただけJRのもうけになるのですから けちけちしないで 大盤振る舞いをすればよかったのです。恐らくJRの職員の馬鹿が 枚数をある程度に抑えたほうが 希少価値がついて 面白いとでも考えたのでしょう。

    発売枚数を少なく設定するなら 郵送やメールで申し込ませて 抽選で当選者にだけ発売すれば このような混乱は全く起こらなかったはずです。駅の窓口で並んだ者順に発売するような愚かな販売方法は 余程の大馬鹿者にしか思いつかないでしょう。そもそも前日からの徹夜組は認めないと発表しておきながら 前日から並び始めた人たちを強制的に蹴散らかしてでも排除しないことがおかしいのです。

    きちんとルールを守って 始発電車に乗り東京駅について行列に並び始めた人は ルールを破って徹夜して並んだ人が相当多数いたので その後ろに並ばされてしまい あっという間に並んだ人の数が膨れ上がったのが 混乱の始まりだったのかもしれません。

    結果的にはルールを破って徹夜で並んだ輩だけが 記念スイカを購入できて きちんとルールを守って始発電車に乗ってきて並んだ人が殆ど購入できないままに発売が中止になるという 正直者が馬鹿を見るような 最悪の結末となりました。駅側にすれば 収拾がつかなくなったために発売を中止しただけなのかもしれませんが 混乱して収拾がつかなくなることが明白な愚かな販売方法を選んだのは全て駅側が悪いのだと思います

    今回の発行枚数と記念スイカという珍しい形態の賞品であることから 行列に並んだ人のかなりの人数がダフ屋とそいつらに雇われたアルバイトだったという噂が流れています。徹夜で並んで入手した記念スイカが 既にオーグションで販売されているのだそうですから転売目的で購入した人が少なからずいたことは明白です。販売枚数を50万枚とか100万枚とかにして 発売期間も百周年のこの一年間何時でも東京駅に行けば購入できるようにしておけば 今回のような大騒ぎは絶対に起こらなかったはずです。

    熱心な鉄道ファンは地方から仕事を休んでまで遠征してきて行列に並び結局買えずにがっかりして帰られる人がテレビに映っていました。この一年間ならいつでも東京駅に行けば購入できるようにしておけば そんな人も自分の仕事が休みの時に自分の都合でのんびりと購入できたはずです。

    JRとしても 記念スイカを発行する以上は 鉄道を愛してくれるファンの人に喜んでもらう為に発行しようと計画を立てはじめたはずです。欲しい人がいつでも欲しいだけ購入できるように計画を立てておけば今回のような騒動にならずに済んだはずです。期日を決めて窓口に並んだ順に販売するような愚劣極まりない販売方法なんて 人気のない賞品ならともかく 欲しい人が相当沢山いることが容易に予想できる商品ではありえません。

    自分達の予測が甘くて 思った以上に人が集まり混乱が起こった時に 記念スイカという基本的に使用しないであろう 要するにJRが丸儲けのできる商品を積極的に購入しようとして集まって頂いた非常にありがたいお客様に対して 全く誠意のある態度が取れなかったのが残念であり腹立たしく思います。

    混乱によって発生するであろうトラブルの責任を取りたくないものだから 駅側は直ぐに警察の出動を求めています。呼ばれてやってきた警察の対応がまた輪をかけてお粗末極まりないものでした。混乱を収拾する為なら あるいは嘘も方便かもしれませんが 子供の言い訳のようなすぐにばれる嘘をついては 行列に並んでいる人たちの信用を失うのも当然だと思います。

    もともとの責任者であるはずの駅員がきちんと対応しないばかりか のこのこしゃしゃり出てきた警察が嘘ばかりを並べ立てるのでは 朝の早くから購入できることを期待してやってきた人たちの神経を逆なでして 混乱の火に油を注いでしまったようなものでした。今回の騒動では けが人などがでなかったことが不幸中の幸いだと思います。

    それにしても東京駅としては せっかくの記念スイカ発売というお目出度いはずの行事が 自分達の愚かな販売方法によって 混乱が起こってしまったので 販売を一方的に中止して集まった人に対しては帰ってくれの一点張りでなんていう傲慢な態度は許せません。どうせ後日になって 郵送かメールで申し込んでもらって 抽選して当選者にだけ販売するようなやり方で落ち着くのだと思います。

    私は今回の騒動を引き起こした責任者である東京駅の駅長は せっかく早起きして遠方から集まってくれた有難いお客様に対して きちんとした謝罪をすべきだと思います。もし私が行列に並んで結局購入できなかったのなら 駅長に土下座位はしてもらいたいと 納得がいきません。

    まあ鉄道ファンの方々は おおらかな人が多いのかもしれませんし 東京駅の駅長さんともなれば あるいは憧れの人であるのかもしれませんから そこまで求められる人はあまりいないのかもしれませんが 結果としてルール違反をした徹夜組だけが購入できて ルールを守って始発電車で駆けつけた人たちが殆ど購入できなかった という正直者が馬鹿を見た現象に対しては 記者会見でも開いて シッカリと頭を下げるぐらいのきちんとしたけじめを付けるべきだと私は思います。

  • 12月20日  小沢一郎さんの今後が心配です

    私は現存する政治家の中で一番好きな人が 小沢一郎さんです。お金にまつわる事件で告訴されましたから 裏に回ればきれいな政治家ではないことは明白です。でも政治家はきれいごとを言うよりも 政治家ですから政治力にたけている人が魅力的であると私は思います。

    竹下派七奉行の一人にして 「人気の橋龍」「人柄の小渕」「政策の羽田」等の総理大臣経験者と並んで「力の小沢」と称されていました。四十台にして 衆参合わせて400名を超えていた 自民党の幹事長に就任したのですから その政治手腕はずば抜けていたのだと思います。若くして自民党の金庫番を務めたわけですから 金銭感覚が一般人とかけ離れてしまったのは 致し方のない事だったのかもしれません。

    テレビ番組に出演した時の小沢さんは 少なくとも私から見れば 討論番組であろうと、インタビューに受け答えをする番組であろうと 私のように政治について無知な人間にも分かりやすい言葉を選んで 曖昧な表現を使わないで きっぱりと正直に受け答えをされているように感じられました。政治家同士の討論会などをきいていると 直ぐに専門的で分かりにくい言葉を使ったり どのようにでも受け取れるいわゆる玉虫色の表現を多用して 本音を語ってくれない政治家が多くて不愉快でした。

    小沢さんの発言は 政治に不勉強な私が聞いても 分かりやすい表現なので 殆どが理解できましたから この人の考え方には納得できました。確かにお金に対する感覚が尋常ではなかったのかもしれませんが 別に小沢さんが自分で不正な金を集めようとしたのではなくて 小沢さんの人気であり 持っている権力を利用して金儲けをしたい人間が寄り集まってきて 結果的には一般人には桁違いで理解し難い金額の清潔ではないお金が小沢さんの所に流れ込んだのではないかと思ってしまいます。

    自民党を飛び出して新生党を作った頃の小沢さんが 一番輝いて見えました。日本新党の細川さんを総理大臣にしたのも 羽田さんを総理大臣に就任させたのも 全て小沢さんの手腕によるところだと思います。自分が表に立たないでいる 陰の実力者的な存在感が いかにも映画に出てくる黒幕のフィクサーという雰囲気で 魅力的でした。

    選挙制度を日本特有の中選挙区制から 比例代表制と並立した形で小選挙区制度に変革したのも 結局は小沢さんの仕業だと思います。小選挙区制度はアメリカやイギリスのように二大政党が拮抗している状況では 政権交代が起こり易くて 有効な選挙制度ですが 日本のように少数野党がいくつも存在する状況では大きな政党が大勝してしまう可能性が強いので 望ましくありません。

    共産党を除いたそれまでの野党が寄り集まって 新進党を結成して 羽田さんを首相の椅子に座らせたところまでは 全て小沢さんの計算通りだったと思います。新進党の規模は 自民党に十分対抗しうる大きさだったはずですが やはり選挙の為だけに寄り合っても 政策で食い違っては一緒にいられるはずもなくて あっという間に空中分解してしまいました。その辺りから 徐々に小沢さんの思惑とは異なる方向に政治の流れが向かってしまいました。

    今回の選挙では 政党としては全く存在感もアピールできなくて 敗れ去ってしまいました。小沢さんの政党は 政党としての規模 つまり国会議員が衆参合わせて五人以上という規定を満たさなくなってしまいましたから 一定額の政党助成金すら受け取れなくなってしまいました。残念ながら政治活動には 結構お金がかかるものですが 通常の政治活動でさえ難しい状況になってしまいました。

    ここ数十年にわたって 政治の花道を歩いてこられた方ですから 引き際も綺麗に飾って頂きたいと思います。どんなに政党として勢いがなくなっても きっちりと地元岩手四区で当選を果たされるのはそのカリスマ性のお陰だと思います。政治家には定年はありませんが 一人の人間としても もう十分に大活躍されましたから これから任期四年はありますが 静かに穏やかに過ごして頂ければと いらぬおせっかいですが思ってしまいます。小沢さんは死ぬそのひまで政治家として生き続けられるのかもしれませんが もう肩の力を抜いて楽に生きていって頂きたいと心からお祈りいたします

  • 12月19日 原発の来春からの再稼働に向けて動き出しました

    現段階としては原子力規制委員会が高浜原発が再稼働の前提となる審査に全会一致で合格したことを決めたところです。法律的には関西電力は最悪の場合は地元の了解を得なくても 高浜原発の再稼働にゴーサインをだせるわけですが 少なくとも地元である高浜町と福井県の了解は求めることになると予想されています。

    所が、福島第一原発の事故のあと、事故に備えた防災計画を作るよう義務づけられる自治体の範囲は、それまでの原発の10キロ圏からおおむね30キロ圏に広げられました。高浜原発では、30キロ圏の範囲が京都や滋賀にも及んでいて、このうち大半が高浜原発から30キロ圏内にあり、一部は5キロ圏内に入っている京都府舞鶴市は、再稼働にあたっては自分たちの意見も聞くべきだとしています。

    舞鶴市の言い分ももっともなように思います。滋賀県や京都府の知事は これまでの所原発に慎重な姿勢ですから 了解を得る範囲を広げてしまうと 関西電力も苦労しそうなのが現状です。現在の風潮として 原発稼働=危険  原発廃止=安全 という短絡的な考え方を無条件に信じている人たちが多いのは事実なので 関電の苦労は想像以上かもしれません。

    但し関電の現状を冷静に判断するなら ここの所赤字続きです。当然でしょう 安上がりであり二酸化炭素の排出も殆ど無い非常にクリーンなエネルギーを産み出す原発を一切稼働していないからです。その代りにただでさえ円安で値上がりしている原油を燃やして 二酸化炭素を山のように排出する火力発電に頼りっぱなしだからです。

    関電のしてみれば 原発を稼働させてくれれば 年間数千億円分の支出がカットされますから なんとか黒字に近づくのかもしれませんが このまま地元の反発にあって原発を再稼働できなければ 大幅な電気料金の値上げに踏み切らざるを得ないのは当然だと思います。

    2013年に関電は一度料金の値上げに踏み切っていますが この料金にしても原発の再稼働を計算に入れて試算してあるのです。もし本当に地元の反発で原発再稼働が実現しなかったら 次回の料金値上げは想像以上の上げ幅になることを 無条件に短絡的に 何でもかんでも原発反対を唱えている 無思慮な方は喜んで受け入れるべきだと思います。

    安倍ちゃんは大きな声では言いませんが 原発再稼働に前向きなのですから 関電の流れを政府として後押しする可能性は十分にあると思います。そんな安倍ちゃんを信じて沢山の議席をプレゼントしたのは国民なのですから 少なくとも安倍ちゃんに投票した人たちは 原発再稼働に反対とは大きな声では言えないはずです。

    原発が嫌なら電気料金の値上げを受け入れる覚悟が必要だと思います。みんな忘れているのかもしれませんが地球温暖化対策として 二酸化炭素の排出量を少なくすることは 現在の地球にとって非常に重要な命題なのです。原発は二酸化炭素の排出量を大幅にカットしてくれるとともに電力の発生源としても大幅なコストカットを約束してくれるものです。つまり原発は地球温暖化対策に貢献しながら 電気料金の値上がりまで未然に防いでくれる非常にありがたい存在であることに 気づいてくれる人が増えて欲しいと私は切に望みます。

  • 12月18日 常連の患者さんが寒さで亡くなりました

    昨日と今日の寒さは 尋常ではないように感じていましたが 御庭の犬小屋で飼われている犬が 朝散歩の時間になっても犬小屋から出てこないので様子を見に行くと すでに冷たくなっていたという 悲しいお電話が午前中に入りました。

    その子はつい最近シャンプーカットで来院してくれていて 何時もと変わりなく元気な状態でお返ししましたから 尚更ビックリです。十歳ぐらいですから 毎年冬は庭の犬小屋に毛布を敷いてもらうだけの過酷な環境で辛い冬を乗り切ってきたのでしょうが 人間でいうと初老にあたる年齢には 今回の急激な寒さによるダメージが大きすぎたのかもしれません。

    以前に比べて室内で飼われる犬の比率が凄く高くなっている現在ですが 飼い主さんのご家族にどうしても犬嫌いの方がいらっしゃったり、体質的に犬アレルギーの方がいらっしゃって どうしても室内で犬を飼えない事情がある場合もあるのかもしれません。

    せめておうちにあげなくても玄関先辺りに毛布を敷いてそこに犬を置いてあげていれば 今回のような悲しい事故は起きなかったのかもしれません。この犬の飼い主さんは 犬が死んだ場合の必要な手続き知りたくて 当院に電話をかけてこられましたが それ以外にも私の知らないところで 同様の悲しい事故は少なからず起こっているのかもしれません。

    全国的に見れば毎日のように雪による悲しい事故が起こっていますが 枚方はまだ雪が積もっていないだけでもありがたいのかもしれません。今後同様の悲しい事故が 人間にもペットにも起こらないことを心の底からお祈りしています。後悔なさらないように今夜からでも外で犬を飼っていらっしゃるおうちの方は 玄関先に避難させてあげてください。

  • 12月17日 実家の大掃除に出かけました

    本日は水曜日で休診日なので 朝から実家の大掃除に出かけました。以前にこのブログで書きましたが 今年の夏に父親が鼻の奥にできた腫瘤の摘出手術を受けてから 完全にぼけジジイになってしまいました。私は老人ホームへ本人の安全の為に入れようとしましたが 父本人が強硬に家に帰りたがったので 仕方なく毎日ヘルパーさんに来てもらって 援助を受けながら 実家で生活をすることになりました。

    私は父が実家に帰る帰らないで大喧嘩をしたので 父親の状態が心配ではありましたが 敢えてケアマネージャーさんとヘルパーさんにお任せして 知らん顔をしていました。しかし先日父親から例年通りにお歳暮が贈られてきたので お礼の電話をかけて 現状を簡単に確認し ヘルパーさんは原則として大掃除の手伝いは出来ないことなどをきいたので 一日では出来ることは知れていますが 奥様と二人で 大掃除の真似事をしようと出かけました。例年はビールなどの酒類を父親と買い物に出かけて 欲しい酒をプレゼントしていましたが 父の現状では飲酒は望ましくないのでこれからは酒の類は贈らないようにしようと思っています。

    8時半に奥様をお迎えに上がって 交野の実家に九時前につきました。事前のリクエストにお応えして購入したガラスクリーナーや 外回りの掃除に使うためのヒビテンという消毒薬などを持って久しぶりに実家の敷居をまたぎました。

    着いたらさっそく窓掃除をしてくれというリクエストにお応えして 一階のリビングから窓掃除を始めました。リビングから寝室まで24畳分のスペースがあり南向きの部分は全て掃出しまでであり さらに上に小さな窓までついていますから かなりのボリュームです。

    片っ端から始めましたが 何しろ母親が亡くなって以来もう六年以上全く窓拭きはしていないとの事なので 外側には蜘蛛の巣がべっとりと張りついている部分もあり 相当に頑固に汚れていました。天気予報によると本日の最高気温が4度までしか上がらない という事でしたので 窓の外側を私が担当して内側は奥様にお任せしました。掃出し窓の上にある小さな窓は 何か踏み台が無ければ届きません。ベランダをみると 母親が入浴時に使っていた椅子がありましたので その椅子に慎重に上がってみました。かろうじて私の体重に耐えてくれていましたが いざ窓を拭くために力を入れた途端にぐらついてひっくり返ってしまいました。運よくコンクリートの上に尻もちをついて 芝生の上に背中から後頭部まで当たるように落ちました。柔かい芝生のうえに背中から後頭部をぶつけましたから まったく怪我をしませんでしたが 後頭部までコンクリートの部分に落ちていたら そのまま救急車で運ばれていたのかもしれません。

    無様にひっくりこけた私の姿を見て 父親が心配して安定性のある踏み台を用意してくれました。これはしっかりとしていて安定性がありますから 楽に高い部分の窓拭きを始めました。とにかく数年分の汚れが溜まっているのでヒビテンという消毒液 というか石鹸をたっぷりと吹き付けて取り敢えず汚れや蜘蛛の巣を取り除きました。窓ガラスは勿論ですがその周りの部分にたっぷりと汚れが付いていますから あっという間にぼろ布が真っ黒になりました。続いてガラスの部分にカラスクリーナーを吹き付けて乾いた布で拭き取りました。最後にもう一度乾いた布でシッカリとふきあげましたのでピカピカに綺麗になったと思います。

    踏み台から降りて下の窓も同様に綺麗に拭きあげました。最後に足元の窓の溝の部分を掃除しましたが この部分はいろんなゴミが貯まっていて しかもそれらがこびりついているので洗剤をかけてふやかしてから洗い流すようにして丁寧に掃除をしました。見違えるくらい綺麗になったと思います。

    たった一枚の窓を外側から掃除するだけで 思いもよらぬ時間がかかりましたが 引き受けた以上は全部やり遂げなければなりません。窓の高い部分は踏み台に上がってするので それなりにしんどい作業でしたが 一番つらかったのは窓の下の溝の部分の掃除です。汚れこびりついているのもありましたが地べたに膝をついた這いつくばるような姿勢で 結構長時間いなければなりませんから 一枚分終えるたびに膝や腰が凄く痛くなって大変でした。

    窓際にはソファーやベッドが置いてありますからそれらと窓の隙間にいろんなものが落ちていました。封筒に入った書類や買ってきたばかりでその店の袋からまだ出してもいない洋服などが出てきました。洋服をみても父親は何時頃どこで買ったものか全く記憶にないと言っていましたが 父も私と同様に着る物にはあまり興味がないので ひょっとしたら母親が父の為に買っておいたのが隙間に落ち込んで 数年ぶりに日の目を見たのかもしれません。

    普段開かない窓を開けると レースのカーテンが 結露の為にカビだらけになっていましたので 全部洗い直しました。内側からでは気づかない部分ですが外側から見ると気づけたので 窓を外側から掃除してよかったと思います。

    何とか南側の大量の掃出し窓の外側からの掃除を終わりました。続いてベランダに置きっぱなしになっている大量の植木鉢を掃除し始めました。プラスチック製のものは長年の疲労によって触るとボロボロに砕けるようなものも多かったので 中に詰まっている土を出して 大きなゴミ袋に放り込みました。凄く大量にあったので大きなゴミ袋が二つが一杯になりました。おかげでベランダがかなりすっきりときれいになりました。

    この辺りで十二時になったので 私が作って持って行ったお弁当で昼食を取りました。お握りに卵焼き アスパラやヤングコーンのベーコン巻き、キュウリ竹輪にチーズ竹輪、ブロッコリーなどの温野菜のハムロール、マカロニサラダなどのおかずでした。朝五時ごろに何時ものように目が覚めましたので 三時間ぐらいかけて作りました。それなりに美味しかったと思います。

    ゆっくりとお茶を飲んで温まってから 午後の掃除を始めました。午後からは反対側の台所や風呂場、トイレの窓拭きをしました。こちらも凄く久し振りの掃除なので大変でしたが それなりに綺麗になったと思います。台所の窓の溝には 以前に住み着いていたネズミの糞がかなり溜まっていましたが お湯で洗い流しましたから すっかりきれいになったと思います。ネズミは駆除業者に頼んで駆除してもらったのだそうです。

    それが終わると 南天の木の枝が隣の家の敷地にはみ出しているので それを切り落としました。細い枝は植木ばさみで落とせましたが 太い枝は脚立に登ってのこぎりを使って切り落としました。午前中の慣れない姿勢での窓掃除で 足と腕の筋肉痛が始まっていましたから かなりしんどかったけれど頑張りました。

    おとした枝を拾い集めて ゴミ袋に入れましたが 鋭いとげが沢山あるので 手が傷だらけになってしまいました。本当は夕方の五時ごろまで掃除を頑張ろうと思っていましたが この辺りが限界で これ以上頑張ると 筋肉痛で翌日の仕事に影響しそうなので コーヒーを一杯ご馳走になって 退散することにしました。

    まあほんの数時間では大掃除のほんの一部分しかお手伝いできなかったのは自覚していますが 全然やらないよりはましでしょう。まあこれからお中元とお歳暮の時期に 実家に掃除をしに帰って 親孝行の真似事でもしてみようと思っています。

  • 12月16日 本日はベートーベンの誕生日です

    私はベートーベンが一番好きな作曲家だと思います。交響曲に限ればチャイコフスキーやブルックナーも同じぐらいに大好きですがピアノソナタやミサソレムニスという作品がある分 ベートーベンが一番です。私はその作品も大好きですが ベートーベンのその生き方がなんともカッコよくて大好きです。彼は二十代から鉛中毒が原因とされていますが 難聴に苦しみます。54歳で亡くなりましたがその人生の約半分は耳が聴こえない状態でした。音楽家が聴力を失うという事は 画家が目が見えなくなることに等しいのです。

    一時期自殺を考えたこともありましたが 強靭な意志力で立ち直り耳が悪くなってから尚更素晴らしい作品を生み出しました。彼は自分の生み出した素晴らしい作品を音楽として味わうことなく死んでいったのです。これ以上の不幸はないと思います。それから彼の活動していた時代は 作曲家とは貴族に雇われる使用人という立場で あくまで雇われた貴族の為の作品を作り出すことを求められました。生計を立てるためには致し方のない事だったのかもしれませんが 彼はそのような雇われ作曲家になることを拒否して 一般大衆の為に音楽を生み出しました。その生き様がとてもカッコいいと思います。

    それから当時は 「オペラ」「バレエ音楽」「受難曲」「協奏曲」の四つのジャンルの音楽を完成させてやっと一人前の音楽家 と評価されていたのに対して「ピアノソナタ」「弦楽四重奏曲」「交響曲」「合唱付きオーケストラ作品」この四つのジャンルの作品を完成させてこそ、即ち宗教の影響を受けない評価こそが一人前の音楽家の証であると主張したところが 音楽家=芸術家と自らを表現したベートーベンらしくてまたカッコいいと思います。

    私はベートーベンの音楽そのものも凄く好きだし その作曲家としての生きざまにも強いあこがれを抱きます。好きな作品としてはこれまでにも何度がこのブログで書いたと思いますが交響曲五番「運命」です。特に第四楽章が大好きで 聴いたら余程拙い演奏でない限りは殆ど涙ぐみます。

    次に好きな曲が交響曲でジャンルが被りますが7番です。あまり有名ではありませんでしたが「のだめ」でヒューチャ―されたので 耳にされた方は結構いらっしゃるのかもしれません。演奏時間は40分ほどで大して長くありませんが 演奏するのにはオーケストラが偉くしんどい思いをする難曲なのだそうです。独特の弾むような曲調がが好きです。

    三番目に好きな曲がピアノソナタ32番作品番号111番です。彼の最後のピアノソナタですが本人にしてみればたまたま最後の作品になっただけで もう少し寿命が残っていれば もっと素晴らしい作品が残っていたのかもしれません。とにかく作品番号100番台のソナタはピアニストにしてみれば聖域のような作品で 私もピアノは十年以上先生について習いましたが 技術力は勿論表現力でも全く歯が立ちませんでした。

    ベートーベンが亡くなった52歳という年齢が当時の平均寿命と比べてどうなのかなんて全然分かりませんが とにかく晩年の作品は全く耳が聴こえていない状態での作品であることを考慮すると 本当に奇跡のような出来栄えですから もう少し長生きして素晴らしい作品を生み出して欲しかったと思います。

  • 12月15日  1859年の本日第一回レコード大賞が決まりました

    今から55年も前に始まったのですから 立派な歴史とそれなりの権威のある賞だと思います。受賞曲は水原弘さんの「黒い花びら」でした。この曲名は有名なのでよく知っていますし水原さんが歌っているのを何度も効いた覚えがあります。でも作詞作曲者が永六輔、中村八大のコンビであるのには少し驚きます。このコンビは日本最大のヒット曲である 「上を向いて歩こう」の作詞作曲者です。他にも「見上げてごらん夜の星を」とか「遠くに行きたい」「明日があるさ」等の爽やかな曲がおおいので 「黒い花びら」は雰囲気が他の曲とはかなり異なるので 少し違和感を感じました。

    以前はレコード大賞と言えば 紅白歌合戦と並んで 年末の一大イベントだった時代もありました。大晦日に発表されていたことは 授賞式に出てから紅白歌合戦の会場までの移動が話題にもなったりしました。何しろその年の芸能界のナンバーワンを決めるような出来事でしたから 子供の頃からかなりワクワクしてその発表を注目していた時代もありました。

    でも私の音楽に対する興味も 年齢とともに変化しますから 日本の曲よりも洋楽ばかり聞いていた時代には全然日本の音楽自体に興味が無くなってしまいました。やがてクラシック音楽が大好きになりレコードもクラシックしか買わなくなった時代が結構続きました。そのうちレコードからCDに時代は変わりましたが 現在でも名称はレコード大賞のままなのが少し不思議に思いますが 何故なのでしょう。以前はレコード屋さんだったお店が いつの間にかCDショップに様変わりしてしまったのに何故名称を変更しないのでしょう。

    一時期レコード大賞に対抗して 「歌謡大賞」というのが発表されていた時期がありました。これはテレビ局同士のいざこざで レコード大賞がTBSで独占して放送していたので その他のテレビ局が対抗して「歌謡大賞」を作りました。十年ほどは続いたけれどいつの間にか消えてなくなってしまいました。賞の内容は時代とともにいろいろ変化してきたようですが 50年以上継続しているのですから レコード大賞の権威は半端なものではないように思います。

    私が子供の頃にレコード大賞を受賞するような曲は 子供からお年寄りまで日本人なら誰もが知っているぐらいに大ヒットした曲ばかりでしたが 一時期には曲名や歌手名をきいても全然ピンとこないようなこ楽曲が受賞することもよくありました。ここ数年はAKBが受賞したりしていましたから多少興味は持ちましたが、いずれ乃木坂が候補に挙がるぐらいになったら 私もまた熱狂するのかもしれません。

    曲のダウンロードが一般化してからはCDが売れない時代になって 歌手の皆さんも大変な時代になりましたが AKBだけはCDに握手券や選挙の投票券をおまけに付けることで 今年もかなり売れたみたいです。順当ならAKBが受賞することになると思いますが 早く乃木坂もAKBを凌駕して 候補に挙がるぐらいに人気と実力を兼ね備えて欲しいと思います。

     

  • 12月14日 衆議院選挙の日でした

    正直何のための選挙なのか 納得はいってはいませんが 勿論投票には行きました。投票することは国民に与えられた 政治に参加する権利ですから 絶対に行使すべきです。争点の定まらない選挙だったので 投票率も凄く低かったみたいですが 結果は予想されたとおりだったみたいで 犯人の分かった推理小説を読むみたいで 選挙番組を見る気にもなりませんでした、こんな時期に選挙をするから日曜日の夜のお楽しみである「軍師官兵衛」の放送が無くなってしまったことが不愉快です。

    地上波は全て 8時から選挙結果を報道する番組でしたから 各放送局の当確を打つタイミングが微妙にずれていることをチェックする事位しか楽しみがありませんでした。さすがにNHKが一番慎重に 頭角を打つタイミングが遅かったのは笑えました。放送局によって 自民党との関係に微妙な違いがありますから 絶対安定多数を確保したことで 自民党の大勝、圧勝という表現をするテレビ局もあれば 現実には若干ではありますが議席数を減少させましたから自民党の勝利とは表現しないテレビ局もあり その微妙な違いも番組を見る楽しみにしていました。

    何しろ選挙により決まる議席数は 驚くほど事前に予想された通りなので テレビ局による報道の姿勢やタイミングのずれを確認する事しかおもしろくありませんでした。投票率が辛うじて五割を超えた程度の今回の選挙で 600億円もの税金を投じたこの選挙で 安倍ちゃんは一体何をしたかったのでしょう。

    政権を取った時には威勢の良かった憲法改正や 集団的自衛権、TPP問題、原発問題、先延ばしにはしたけれどいずれは実施する消費税の増税等、国民にとって耳触りのよくない問題には 敢えて安倍ちゃんは一切触れないようにして選挙活動をしましたから 絶対安定多数を無難に確保しました。じ若干議席数は減らしたものの 本来は自民党の歴史的大勝利だったのです。

    絶対多数の議席数を確保した選挙のあとですから 国民から絶大なる支持を得たと解釈しようとすれば出来ないことはありません。今後安倍ちゃんが態度を豹変させて 憲法改正や原発推進 TPP締結、集団的自衛権の発動、消費税の増税などを堂々と実施していくことでしょう。安倍ちゃんは表立っては絶対発言しないけれど 実は原発には前向きな考え方なのです。近々原発再稼働に向けての動きかあると思います。

    安倍ちゃんの事を私はいつもぼろカスに表現しますが 幸運の星のもとに生まれた人は何をしても上手くいくのだと なんだか一生懸命に生きていくのが馬鹿らしくなってしまいました。本来小選挙区による選挙とは 二大政党の力が均衡している場合には素晴らしい選挙システムだと思います。是か非か国民の気持ちが正直に投票結果に反映されるからです。日本で小選挙区制が導入された時に野党各党は共産党を除いて新進党という寄せ集め政党を作りました。

    勿論自民党にしても派閥による対立などがあって 完全な一枚岩ではないのですが 選挙運動の為により会った政党が長続きするはずもなくて あっという間に空中分解してしまいました。結局自民党という巨大勢力と各野党がガチンコで選挙戦を戦えば どうしたって自民党に有利な結果が出るのは明らかです。

    ほんの一瞬 一般庶民が自民党の長期政権に嫌気がさして 民主党が政権を担う時がありました。自民党との色合いの違いを示そうとしてそれなりに一生懸命に頑張ったと思いますが 要するに庶民の生活に明るい希望を持たせることが全くできないままに終わってしまいました。やっぱり政権を担うのは自民党しかないのかなあ と庶民が考えた絶妙のタイミングで 自民党総裁に返り咲き 選挙で大勝して首相の椅子にまで再び座りましたから 安倍ちゃんの強運は凄いと思います。

    そして今回のわけの分からないタイミングでの選挙にも 勝つべくして勝ってしまいました。これで安倍ちゃんが選挙期間中は口をつぐんでいたいろいろな問題に対して 国民の信任を得たという立場でぐいぐいのさばってくると思います。政権に着いた頃だけ威勢の良かった憲法改正問題にももう一度動き出すだろうと思います。TPPについても国内で不安視する声が依然として強いけれど 強引に締結に向かって動くでしょう。集団的自衛権にしても 国民の信任を得たのだからという事で 機会があれば発動に向かって動くと思います。原発に対して安倍ちゃんは賛成とは言いませんが 実は推進派なのです。いずれどこかの原発が再稼働する方向に近々進むと思います。

    まあ、政治家や選挙結果についていくらボヤいても 自分たちの生活には何の恩恵もありません。私も奥様と二人でのんびりと優雅に老後を過ごせるようにあと数年頑張って目の前にある仕事に取り組んでいこうと思います。皆さんも政治家が暮しを楽にしてくれることなど期待しないで 目の前にある現実を受け止めて 頑張れることを一生懸命に取り組んで自分の未来を切り開きましょう。

     

  • 12月12日 奥様が胃がむかついて 食欲不振なのだそうです

    恐らく 寝る前にお菓子でも食べ過ぎて 胃がもたれているだけなのだろうと思いますから 全く心配していませんが ちょっぴり羨ましく思ってしまいます。私は物心がついてから 現在に至るまで 食欲不振を経験したことがありません。本当にこの五十数年間 毎日毎日お腹輪確実にすきますし ご飯が美味しくなかったことはありません。

    勿論私だって生きていますから 失恋をしたり 仕事で大失敗をしでかしたりして 精神的に凄く落ち込んだことは数えきれない位あります。こんなに落ち込んでいるのだから 当然食欲がわかないはずなのに 何故だかお腹が空くのです。私は残念ながら お酒を全く嗜みません。一般的には嫌なことがあったらやけ酒を飲んで忘れてしまう という作戦があるのかもしれませんが 私はお酒を普段から飲みたくなりませんから 落ち込んでいる時には尚更です。逆にやけ食いに走ってしまう事も 無きにしも非ずです。

    夏バテで食欲不振になられる方が少なくありません。私は太っていますから夏場にちょっと頑張ると ヒトイチバイ汗をかいて 凄く頑張ったようには見えます。でもどんなに仕事を頑張っても 疲れて食欲不振になることは現実にはありません。逆に頑張った時には お腹もよく空きますから 普段以上にたべてしまったりします。

    単に私にデリカシーの欠片もないから 食欲にダメージを受けるほどのストレスを感じていないだけなのかもしれません。勿論女性を好きになるときは一生懸命に好きになりますから 失恋をした時の精神的ダメージは それなりに大きいように思います。でも私は昔から見てくれが悪くて何度も何度も失恋を繰り返してきていましたから 大人になってからは既に免疫ができあげっていて 「何時もの事さ」と大してダメージを受けないようになっていたのかもしれません。

    仕事上の失敗は 正直な所 時々はありますが 私たちの仕事において 動物の死はある意味日常茶飯事なのです。生きるか死ぬかのギリギリの所で治療法や薬剤の選択をする時には 悩むこともありますが 一生懸命に考えて出した結果であれば それが私の出来うる最善の治療であったと考えるようにしています。たまたま縁があって来院していただき 私を信頼して治療を任せてくださった飼い主さんの信頼に応えようと 精一杯頑張った結果が 残念なことに終わったとしても それはその子の運命だと考え その経験を次の治療する機会に活かしていこうと 前向きに考えるようにしています。

    亡くなってしまった動物を偲んで 落ち込んでいても何も解決しないし その経験を貴重な勉強材料として これからの仕事に活かしていって 一人でも多くの動物を元気にしていあげることを目指して頑張っていこうと考えるようにしています。カズミンの口癖の「ポジピース」です。明るく前を見て歩いて行けばいい事があると信じています。そんな事で 仕事で失敗 というか期待した結果が伴わなくても ネガティブな気持ちにはならないように心掛けています。その為仕事が上手くいかなくて食欲が落ち込むことは殆どありません。それどころか仕事が上手くいった時に お祝いにと奥様と美味しいものを食べに出かけて かえって食欲が昂進する事があるぐらいです。

    私が食欲が落ち込むことが全くないのは 最愛の奥様と仲良く生活できていますし、子供の頃から憧れていた仕事について それなりに頑張っていられるので 精神的にかなり満たされている事と 体調が落ち込まないのは 丈夫なお腹に産んで育ててくれた両親に感謝すべきことかもしれません。でも一度ぐらいは食欲不振に陥ってげっそりとやせ細りたい気持ちです。

  • 12月11日 香港の民主化を求めた行動が有耶無耶に終わりそうで心配です

    香港の行政長官の選挙で中国政府の非民主的なごり押しをしようとして香港の学生たちが反発して始まった 民主的な選挙を求めるデモ行動は意外な展開ですが まだ続いています。香港は少し前まではイギリスの支配下にありました。香港が中国に返還されましたが 中国はイギリスと 当分の間は一国二制度の原則を守ることを約束しました。即ち香港は中国領土内に存在するが 中国政府の影響を受けないはずでした。

    所が香港の行政長官の選挙で 中国の息のかかった立候補者 つまり中国政府の言いなりになる人物しか 立候補できないように中国政府が圧力をかけてきました。何しろあの中国政府ですから 自分達にとって不都合のある約束なんて 端から守る訳はありません。これまでにも明らかに中国に都合の良いように作られた歴史を香港の子供たちに教えようとしましたが 学生がそのカリキュラムに反発して撃退したことがあります。

    取り敢えず私が今回の騒動において納得がいかないのは 香港の取り扱いについて 中国と約束を取り交わしたイギリスの対応です。香港の市民の生活を守るために 今後五十年間は香港では一国二制度の原則を守って 中国政府の支配を受けないことを約束したのです。それが五十年の三分の一しか過ぎていないのに 行政長官を自分たちの言いなりの人間にして 香港市民を中国政府の支配下に置こうとしているのです。中国政府に支配される香港市民が反発するのは当然ですが 約束を反古にされている当事者のイギリスが何故 何の抗議もしないのでしょう。

    中国は国の方針に反発する国内のデモなどの活動に対しては 至って厳しい処置を取ってきました。今回の香港の学生によるデモ活動に対しては 不思議な位に デモ隊を排除するなどの直接行動に出ていません。理由は明らかで 世界中で 香港市民の民主化を求める行動を支持する動きが盛んであることと 世界中のマスコミが事の成り行きを注目しているからです。

    別に中国政府が 直ぐにデモ隊を排除するなどの直接的な行動に出ていないからと言って 中国政府に香港市民の要求に応じようという姿勢があるわけでは全くありません。中国政府の人間にしてみれば いずれ時間が過ぎれば世界の関心もほかの事にうつり 注目されなくなるのをただほったらかしにして待っているにすぎません。デモを行っている人間は テントを張って占拠した場所で生活していますが そんな生活が長続きするはずがない事を中国政府はよく分かっているからです。

    十二月になれば当然ですが一年を振り返り締めくくる時期ですから 世界中の興味が自分たちの生活に直接かかわらない香港の民主化運動から離れるのは当然です。日本では衆議院の選挙がありましたし 今後の政局の方が関心が高いのは当たり前ですし、マスコミの報道でも 殆ど香港の現状に触れられることは無くなってきました。

    いずれすきをついて 中国政府がデモ隊に対して強制排除などの行動にこっそりと移ると思います。拠点を取り除かれたデモ隊は後はなし崩しに退去させられて 民主化運動はもともと何もなかったことのようにおさめられてしまうだろうと思います。次にマスコミが香港について報道するとしたら 中国政府によるデモ隊の強制排除だと思いますが 国民の興味が薄れている時期ではれば そしてある程度予測された結末ですから さらっと通り一遍の報道で終わると思います。狡猾な中国政府の事ですから 表立ってデモの首謀者を罰することはなくて いずれ十分にほとぼりが冷めてから香港から中国の僻地にでも移住させられて 一生を終わらせらる様な結末ではないかと思います。

    私は恐らく徒労に終わるであろう 今回の香港市民の民主化を求める抗議運動が 例え結果は伴わなくても 素晴らしいと評価します。日本は大切な領土を踏みにじられたり 大切な財産であるサンゴを 中国に奪われ放題であっても 実質的に全く効果のない事は分かりきっているのに言葉で抗議するだけです。私は本当に安倍ちゃんに大きな声で文句を言いたいのだけれども 集団的自衛権なんて 架空の話をするよりも 独立国に絶対に認められているはずの個別的自衛権を シッカリと行使しろと言いたいです。

    領土を踏みにじられ大切な財産を奪われ放題、という現実的な問題は起こっているのに 何故架空の話で同盟国が攻められた時に 援護活動として戦う事について議論しなければならないのでしょう。現実をもう少しきちんと認識して 日本の領海を犯す舟は警告しても退去しなければ撃沈して、領空を犯す飛行機は撃墜して サンゴを盗む漁船には魚雷でも打ち込んでやれば 直ぐに撃退できるでしょう。

    香港のごく少数の市民たちが 軍隊も持っていないのに 堂々と中国政府と渡り合っているのです。日本国には 自衛隊と言って日本を守るための軍備が立派にそろっています。せっかくある自衛隊を必要な事に使わないのであれば 防衛費など無駄遣いですから 消費税をあげなくてもかなりの財源になるはずですので 全廃してしまえばいいと思います。

    恐らく香港市民の言い分は全く認められないままに 選挙が行われて数年のうちには香港全体が完全に中国政府の支配下に置かれてしまうのは 残念ながら明白ですが それでも何も実際の行動に移らない日本政府よりもずっと賞賛に値すると思います。香港でデモ行動に参加している皆さん 結果を伴わなくても その行動を評価する人は沢山いることと思いますので 最後まで諦めずに頑張ってください。