Dr.喜作のブログ

2016年3月 の記事一覧

  • 3月8日 1935年の本日 忠犬ハチ公が亡くなったのだそうです

    テレビで忠犬ハチ公の映画が放送されていましたが 私は痩せ衰えていくはずのハチ公が死ぬ間際まで 結構丸々としている所が リアリティに欠けるような気がするので 見ませんでした。死後解剖されたら 重度のフィラリア症だったそうです。予防していないのですから当然の結末かもしれません。胃袋には 駅の近所の人が恐らく好意で与えた焼き鳥の串が 何十本も溜まっていたのだそうです。犬は 美味しいものはそのまま丸呑みしてしまいますから。

    犬は三日面倒をみてもらった恩を三年忘れないと言われていますが 人間でも義理堅い人と薄情な人がいるように 犬の律儀さにも当然個体差がかなりあるだろうと思います。それにしてもハチ公の忠義心は破格だと思います。二十歳まで生きていたと言われていますから 人間でいうと殆ど百歳まで長生きしたことになります。相当に過酷な環境で生活していたはずですから よほど頑強な体に生まれついたのでしょう。飼い主に対する忠誠心を最後の最後まで貫いたのですから 精神的にもよほど強かっただと思います。本当に立派だと思いますし 正直羨ましいです。

    現在の私に置き換えて考えると 私にとってのご主人様は 勿論奥様になると思います。奥様に言わせると 私は我儘放題で 奥様の言う事なんかまったく聞いていないのだそうですが 私がこの世の中で 唯一その発言を重んじていて 受け入れようと心掛けているのは 奥様の言葉だけです。現在私がそれなりに真面目に 私なりには一生懸命に仕事をしているのも 奥様と優雅で充実した老後を過ごすため ただそれだけの為に仕事に精を出しているつもりです。

    ですから もし私が奥様に先立たれるなり 一方的に捨てられるなりしたら 恐らくその瞬間に病院の仕事を辞めてしまうと思います。現在の蓄えと今後に見込める収入で 私一人がのんびりするぐらいの蓄えは 既に十分あるからです。奥様と二人で それなりにリッチな老後の人生にするために 最後の追い込みをかけて現在仕事をしています。私一人が寂く生きていくだけなら もう働かなくても十分だと思いますから。

    もしも奥様をどのような理由であれ失ってしまったら 寂しくてたまらなくて 毎日泣き暮らすかもしれません。もしその寂しさを紛らわしてくれるとしたら ナーチャンかマイマイ 或いはクロエベネットが一緒に暮らしてくれることだけですが 宝くじで十億円を当てる事以上に難しいでしょう。どうせ長生きしても何の楽しみが無いので 恐らく不摂生の極みのような生活をして だらしのない惨めな人生の終わり方になってしまうと思います。そんなことにならないように 奥様をせっせと大切にして 忠犬ハチ公のように 最後の最後まで奥様に尻尾を振って生きていこうと私は思っております。

  • 3月7日 本日は 「花粉症記念日」と言われています

    本日が記念日と定められた理由としてよくいわれているのが 気象庁が初めて花粉の飛散情報を調査し始めた日ということです。所が 実際には花粉の飛散情報を流しているのは気象庁ではなくて環境省なのです。ですから気象庁では花粉の飛散情報等調査もしていませんからこの説は全く根拠のない大間違いであるのだそうです。だったら 環境省が初めて花粉に関する何かを始めた日なのかと言うと そのような日でもないのだそうです。勿論環境省が本日を「花粉症記念日」と決めたわけでもありません。

    即ち本日が「花粉症記念日」である根拠は どこにも見つかりません。所謂都市伝説みたいなもので どこの誰とも知れない人が言い出したことが いつの間にか実しやかに広まってしまっただけなのかもしれません。そもそもデリケートではない私は縁もゆかりもない病気である花粉症ですが 症状の出る方は非常に苦しんでおられます。寝ても覚めても鼻がむずむずして目の奥が痒いのだそうです。私は全く無縁な病気ですが 私が子供の頃には あまり聞いた事の無い病気でした。但し 春先に関わらず しょっちゅう鼻水を垂らしている子供は 友達に結構沢山いましたが。

    でも気を付けておかないと あまり花粉を浴びすぎると 前年までは全く花粉症の症状が出なかった人が 突然感作を受けて発症することがあるのだそうです。出来たらそんな面倒な病気とは一生か関わり合いになりたくないので なるべく花粉とは縁のない生活を心掛けようとは思っています。それにしても 花粉症は基本的にアレルギー反応なのでしょうから あまり花粉と沢山接触すると発症するなんて 一種の中毒的な一面も持ち合わせていますから 不思議であり 猶更厄介な病気だと思います。よく奥様にデリカシーの欠片もない人ね と罵られますが こと花粉症に関しては デリカシーが無くてよかったと思います。

  • 3月6日 エージェント オブ シールドにはまってしまいました

    「エージェント オブ シールド」とはアベンジャーズのスピンオフ 即ち外伝のドラマです。アベンジャーズとはアメリカンコミックに登場するキャプテンアメリカ、ソー、アイアンマンなどのヒーローチームの事です。「エージェント…」は アベンジャーズの戦いの後の時代の物語です。正直な所 アベンジャーズの映画は見ていませんので そちらについては詳しいことはよく知りません。

    この春から「エージェント・・・」の新シリーズが放送されるらしいので そのシーズンワンから 集中的に再放送をしているみたいで たまたま毎回録画がセッティングできていたので 偶然に一話から見始めました。要するに地球の危機を救うための組織があって このドラマの主人公コールソンが有能な人材を集めて チームを作っていく段階で色んな問題が起こってくるのを描いたドラマです。

    勿論ストーリー自体も面白いし 設定などもそれなりにしっかりしているのですが 私がこのドラマにはまってしまったのは 恥ずかしながらクロエベネット演じる スカイと言うお姉ちゃんが すごくいい女だからかもしれません。私の大好きなナーちゃんやマイマイのように 可愛らしくて大人しくて優しくて 謙虚で控えめな女の子とは全然違いますが、とにかくすんごくいい女なのです。

    このドラマをまだ見ておられない方は 無料でも探せば視聴できると思いますが 例え有料であっても是非見た方がいいと思います。登場人物のスカイは 天才ハッカーと言う設定ですが それなりに頭が切れるはずなのに 結構抜けてて可愛いところもあるし 家族がいない天涯孤独な存在 と言う設定なので チームのメンバーに対する思い入れなんかも 凄くチャーミングに味付けされています。顔だちは気のきつそうないい女で スタイルが良くて 性格も気風が良くて 声優さんの渋谷はるかさんの声がまたイメージにぴったりのカッコいい喋り方なのです。

    ドラマとしては シーズン2が 始まりそうで いよいよ盛り上がってきそうなので そちらも楽しみですが シーズンワンの最終回で スカイの父親らしき人物が登場していましたから スカイの身の上にこれから どんな災難が訪れるのかも 心配ですが楽しみでもあります。

    私はアメリカのドラマには結構はまっています。「メンタリスト」や「ナンバーズ」「ボーンズ」「CSI」等も大好きですが 今のところはとにかくスカイが出演しているので「エージェント・・・」が一押しです。絶対に後悔させませんから 一度ご覧になってください。

  • 3月5日 本日から病院の仕事を再開しました

    ハードスケジュールの旅行から戻って かなりしんどかったのですが 一晩寝れば体調は殆ど元に戻りました。本日は長いことサボっていましたから トリミングの予約と往診の予約が入っていますし合唱団の練習もありますから いきなりハードスケジュールですが 何とか頑張ってこなしていきました。私以上に奥様がしんどかったと思いますが 全然疲れたそぶりも見せずに頑張っておられました。

    病院の仕事も溜まっていましたが 二階のテレビのハードディスクには五日分の録画された番組が溜まっていましたから それらを何とかみては消去する作業も大変でした。昨日病院にたどり着いたとたんに大量に嘔吐してしまいましたから かなりしんどくてぐったりとしていましたが ベッドに寝っころがって 録画されている番組をみては消す の繰り返しでしたので 完全に寝不足でした。来院された飼い主さん 欠伸を噛み殺しながらの対応でした。申し訳ございません。本日は体力が尽きていますので これにてブログを終了いたします。

  • 3月4日 旅行五日目 最終日です

    いよいよ旅行も最終日です。まずは湯あみの島でのんびりと温泉に浸かり 充実した朝食バイキングを頂きました。いつもなら 先ずは二枚のお皿に食べたいものを取って席に戻り 最初ですからあっと言う間に平らげて 二回目の料理を取りに行くのが私の普段のペースです。所が最初にとった料理がなかなか食べられないのです。勿論自分の好きなものばかりをお皿に乗せたのに 何故かスルッと飲み込めないのです。奥様が二回目を取りに行きましたが 私は一回目にとった料理に苦戦しているのです。バイキングで自分の皿にとったものを残すのは 最低のマナーだと考えていますから 何とかお皿を空にしましたが 後はデザートにイチゴを幾つかつまんだだけで朝食を終りにしました。

    部屋に戻っても 何となく吐き気がして体調が戻りません。普段はとにかく食いしん坊でどれだけ食べても平気な私が もっと食べたい気持ちなのに 食べられないもどかしさを久し振りに感じました。最終日なので売店でお土産を購入して 帰るための荷造りをしましたが 何とも元気が出てくれません。このホテルに宿泊すると一般のお客さんよりも十五分早くスパーランドへ入場できるので 混み合っている時には人気のアトラクションに一番乗りできますから有難いのですが 体調が良くない私はあまり過激なアトラクションは無理なようでした。

    荷物をまとめてチェックアウトして 長島スパーランドに取り敢えずは入園しました。奥様は元気そのものなので スチールドラゴン以外なら何でもOKみたいでしたが 私は吐き気が治まらないので 取り敢えずは一番穏やかな観覧車に乗って様子を見ることにしました。観覧車も大概の高さまで上がりますが スチールドラゴンの最上部の方がもっと高いように見えました。人間はどうして好き好んで あんな恐ろしい乗り物に乗りたがるのか不思議に思います。

    本日は小学校や幼稚園の遠足が入っているみたいで 可愛らしい子供たちが歓声をあげて走り回っています。可愛らしい子供たちの笑顔には癒されましたが 吐き気は依然として治まりませんから 過激ではないアトラクションにいくつかのってみました。相変わらず殆ど待ち時間なしで乗れましたから 楽しかったです。ディズニーランドでは アトラクションに乗っている時間はほんの数分間なのに 待ち時間が二三時間なんて当たり前ですから やはりあの混み方は異常だと思います。

    本日の予定としては昼までスパーランドで十分に遊んでからお昼から湯あみの島で 日野美歌ショーをみて ヒット曲「氷雨」を聴いてから帰途に就くつもりでした。前回の湯原昌幸ショーの時も 唯一のメジャーなヒット曲「雨のバラード」は最後まで歌ってくれませんでしたから 日野さんも氷雨は最後まで歌ってくれないことを覚悟していました。

    所が私の体調が悪すぎて とても日野さんのショーを見る余裕がなさそうなので 残念ながら昼前に長島リゾートを出発して帰りました。何とか頑張って七割がたは私が運転しましたが 最後の三割ぐらいは奥様に運転をお願いしました。何とか帰り着いてホッとしていたら 急激な吐き気に襲われて 慌ててトイレに駆け込んだとたんに 大量に戻してしまいました。治まったかと思ってもまた吐き気が来て 相当に大量に戻しました。戻したものをみると 昨晩に食べたものまで沢山出ていましたから 恐らく昨夜から殆ど消化できないでいたようでした。

    よく病院に着くまでもってくれたと思います。車の中で嘔吐していたら 大惨事になっていたでしょう。戻している時は非常に苦しかったし 気持ち悪かったですが 大量に戻してしまってからは 反って胃袋が空になってしまったので すっきりとして楽になったような気がします。今回の旅行で分かったことは 私の体力が確実に低下していることと 同時に胃袋の消化力も落ち込んでいる事実を自覚すべきであることです。昨年までも旅行はたいてい四泊五日で出かけていましたが 最後の日まで 勿論疲れ果てはしますが 体調を崩すようなことはありませんでした。所が 今回は明らかに頑張って食べ過ぎたことが大きかったのかもしれませんが 自分の年齢と相対的な体力の低下を自覚して旅行のスケジュールを立てるべきだと反省しました。

    最終日はなんとなく苦しんでいただけの様になってしまいましたが 次回から旅行の日程とスケジュールを年齢と体調を考慮して 無理のない範囲で考えるように気を付けます。まあ最後に嘔吐事件でトイレを汚してしまうトラブルはありましたが 何とか無事に病院まで帰り着けたのでよかったと思います。以上で旅行の報告を終了いたします。

  • 3月3日 旅行四日目です。

    勘兵衛さんで美味しい伊勢海老の味噌汁のついた豪華な朝ごはんを頂いてから 一路長島に向いました。昨秋宿泊して大変気に入ったホテルナガシマを目指しました。まずはチェックインして スパーランドの一日パスを受け取り また数々のアトラクションを楽しみました。時期的に学生の春休みが始まっていますし 時間的にも入園したのが昼前でしたから そこそこ混み合っていることを覚悟していましたが 昨秋ほどではありませんでしたが 結構空いていて 人気のアトラクションも殆ど五分から十分待ちで乗れました。

    前回に乗って気に入ったアクロバットからまた乗り始めました。前回よりも天気が良くて青空だったせいかあおむけになった時の気分が良くてより楽しかったです。このアトラクションは実際に乗る前には 独特の姿勢から 頭から突っ込むように落下していくので 相当な恐怖感を感じるのかと予想していましたが 殆ど恐怖を感じることがなくて 正直楽しい乗り物でした。

    次にホワイトサイクロンに乗りましたが 昨秋は一番最初に乗ったので 私と奥様の二人だけでスタートしました。所が今回は満席の状態でスタートしました。このアトラクションは勿論ジェットコースターですから 急降下する恐怖はありますが まあ耐えられる位のレベルでしたけれど 何しろ木製のコースを通過しますから その振動と音に驚きました。前回と同じくらいの怖さを覚悟していましたが 今回は満席でしたから コースター自体の重量が前回とは全く異なったためだろうと思いますが 振動がずっと大きくてそれにより発生する音もずっと大きく感じました。揺れがひどかった分 今回の方が正直怖がったです。まあ怖いと言っても楽しい の範疇には入っていました。

    前回は奥様が体調がすぐれないのでパスすると仰ったスチールドラゴンですが 今回もパスされるのだそうです。何しろこいつは90メートル 普通のビルの30階に相当する高さから 急降下するのです。さすがの奥様も躊躇されているみたいです。勿論私は絶対に乗るつもりはありません。スチールドラゴン以外の乗り物にいくつかのって楽しんでから スパーランドを後にしました。

    長島リゾートと同じ輪中内にある「輪中の郷」という 輪中についての資料館があるので そこを訪ねてみる予定を立てていたからです。併設されている文化センターでは 季節によって色んな農業体験、例えば芋ほりなんかもできるみたいです。今の時期なら菜の花摘みなのだそうですが あまり興味は沸きません。隣接する公園には 子供の喜びそうな遊具が幾つも設置してありますから 土日なら結構混み合うのだそうです。

    輪中の郷は一応入場料があるので 切符を買って入ろうとしましたが 受付に人が全然いません。どうしたものかと思っていたら 一人のオッチャンがやっと気づいてくれて応対してくれました。入ってすぐに掲示してある地図をそのオッチャンが説明してくれました。海抜によって等高線が長島の輪中から名古屋市内一帯について描かれていました。水面下 つまり海面よりも低い地域は青い色で描かれていました。ここの輪中全体が 海面よりも低い と言う事はなんとなく知っていましたから驚きませんでしたが 名古屋市の海岸線から数十キロメートルもの奥地でさえ 青く塗られている 即ち海面よりも低い地域であることには非常に驚きました。

    どうしてこのような状況になってしまったのか理由を尋ねると 治水が整備されてしまったのが原因なのだそうです。昔の治水が十分にできていなかった時代には 定期的に数年に一度は 名古屋市内の辺りまで 水に浸かり栄養のある土が沢山流れ込んでいたのだそうです。お蔭で養分に富む土が補充されますから 農業が盛んだったのだそうです。所が 人間が住むために安全を求めて 治水工事をして川の流れる位置を変え 護岸工事をして川の氾濫を防いでしまったために 定期的に水は漬かなくなりましたが同時に土も流れ込んでこなくなりました。その為に地盤沈下が広大な地域で起こり始めて 現在のように海岸から凄く遠い地域までが海面下になってしまったのだそうです。

    東北の地震での大津波は 甚大な被害を及ぼしましたが ほんの数分で海水は戻ってくれました。それでも田畑の塩害などは尋常な規模ではないのです。所が海面よりも低い地域が津波に襲われた場合は 一旦水浸しになってしまったら それこそ海水が蒸発してしまうまで 相当に長期にわたって海水が引いてくれないでしょうから 津波による被害は 東北地方よりもずっと大きくなるのではないでしょうか。

    もし自分がその地域で生活していたらゾッとしますが 海抜マイナス地域に住んでいる人たちに警告しても信じてもらえないのだそうです。信じられない と言うよりも信じたくない と言う方が正確な表現かもしれません。私が大阪から来たと告げると 大阪平野もそれほど安心できる状況ではない とのことでした。まあ私が将来終の棲家にしようとしている地域も 海抜でいうとほんの少しの海辺を選ぶつもりですから 津波によるそれなりの被害は想定しておかなければならないのかもしれません。

    輪中の郷ではその他にも輪中地域の歴史や成り立ち 独特の家づくりなど 興味深い資料がたくさん展示してあり 期待していた以上に有意義な時間が過ごせました。隣接している公園で コンビニで購入したパンと飲み物で 昼食をとりました。予想以上に風が吹いていて寒かったので その後菜花の里に移動しました。こちらの入場券もホテルの料金に含まれていますので 昨秋にも来ましたが また入園しました。今回は時期的にしだれ梅が満開で紅梅や白梅に混じって 可愛らしいピンクの梅が印象的でした。河津さくらが三分咲き位に咲いていましたから 梅と桜が隣り合わせで咲いている不思議な光景も見られました。

    暗くなってライトアップされた梅や桜も美しいでしょうが 正直私が疲れ果てて眠たくなってしまいましたので ホテルに戻ることにしました。部屋に入ると 前回は部屋の向きが駐車場でしたが 今回はオーシャンビューでしたからラッキーでした。部屋に案内されていくエレベーターに途中から乗ってきたマスクをかけた女性がいましたが 部屋に入るなりあの女性は日野美歌さんに違いないと奥様が断言しました。確かに湯あみの島 と言う併設されたスーパー銭湯みたいな施設でのステージで 現在は日野美歌さんが登場しているはずです。時間を確認すると 丁度二回目のショーが終わった時間でしたし エレベーターに乗って来られた階も 湯あみの島のステージがある三階でした。不自然な位の大きさマスクをしていたし マネージャーさんらしいスーツ姿の男性と 付き人らしい女性を従えていた、と奥様が仰いました。私は疲れてボーっとしていましたから全く気づきませんでしたが 奥様がそれだけ自信を持って断言されるからには間違いないでしょう。それだけ自信があるのなら 声位かけてみればいいのに と思いましたが 奥様が仰るには「声をかけないで」のオーラが強く出ていたのだそうです。

    部屋について一休みすると 湯あみの島へ出かけて またゆったりと温泉に浸かりました。伊勢志摩から長島は全て温泉地なので 今回は毎日温泉にゆったりと浸れただけでも幸せな時間が過ごせました。あまり長湯をすると余計に疲れてしまいそうなので そこそこで切り上げて部屋に戻りました。旅行も終盤になり かなり肉体的な疲れが蓄積している感じです。眠たくならないうちに食堂に出かけました。昨秋 期待以上に充実した豪華な内容のバイキングでしたから 今回はかなりハードルが上がっていましたが やはり期待に違わぬ充実した料理が並んでいました。

    但し今回の旅行では一泊目と三泊目の料理旅館が あまりに豪華でボリュームも期待以上でしたから かなり食べ過ぎてしまって 胃が疲れているみたいで あっと言う間に満腹になってしまいました。気持ちの上ではもっと食べたいのですが 胃が受け付けてくれませんでした。デザートのメロンとマンゴーだけは しっかりと食べてから 部屋に戻りました。

    部屋に戻ると 奥様と今日の出来事などを振り返っていましたが 眠たくなってきてあっと言う間にグースカ眠ってしまいました。四日目も充実して楽しく予定を終了しました。

  • 3月2日 旅行三日目です

    石油ストーブの嫌な臭いの中目覚めました。最悪の気分です。取り敢えず大浴場に行きましたが 見晴らしが良かったので 温泉に浸かっている間だけは 不愉快な気分から解放されました。部屋に戻り食堂に朝食を取りに向いました。夕食が最悪だったので朝食はかなりハードルを下げて食べ始めましたが やはり最低でした。食いしん坊な私たちですから 結構デザートなどをぐずぐず食べて時間がかかるのが普通ですが その朝はとっとと部屋に戻り出発の準備をしました。

    このホテルを探して見つけて選んで予約したのは私ですから 誰にも文句はつけられないことは重々承知していますが せっかくの楽しい思い出を作るために出かけた旅行で 奥様にこれほど不愉快な思いをさせて 本当に申し訳なく思いました。私は生涯二度と こんな不愉快なホテル 「不愉快リゾート」には宿泊しないことを 固く決心しました。

    予定通りの時間にホテルを出発して鳥羽とはお別れしました。今日から志摩市へ移動します。朝の混み合う時間なので 渋滞を覚悟していましたが あの辺りには渋滞と言う現象は起きないのかもしれませんが スムーズにサミットの行われる賢島へと移動できました。本日の予定はエスぺランザ号と言う観光船に乗って 英虞湾を周遊することから始まります。予定よりも早くつきましたので 船着き場の近所を散歩して回りました。ポツンポツンと 個人の別荘と思われる建物を見かけました。奥様は仕事をリタイアしたら こんな美しい場所に移り住むのもいいかなあ 等と仰っていましたが 私は南の島でのんびり過ごす決意をしていますから こんな中途半端な場所は御免です。

    お天気は今回の旅行で初日に少しだけ雨が降りましたが その後はすっかり晴れ上がってくれてありがたかったです。兎に角空が青いので海も真っ青で船に乗ると凄く快適でした。リアス式海岸の美しい海岸線と数々の小島が浮かぶ海を 快適に船は進み とても眺めが良くて直ぐに不愉快リゾートの嫌な思い出を吹き消してくれました。楽しく遊覧できましたので 次の予定地である地中海村へ向かいました。

    地中海村は奥様がとてもお気に入りの場所で 街並みが地中海に面する村の雰囲気を醸し出しているのでこの名がついたのだと思います。実際に行ったことがないので どれくらいリアルに再現してあるのか見当がつきませんが 人が入れるぐらいに大きなカメなのかツボなのか分らないものが道端にずらっと並んでいました。写真で見たことがあるような白い塗り壁の家々が立ち並んでいますが それぞれに番号がついていますから 街並みがそのまま宿泊施設になっているみたいです。

    掃除をするためにドアが開きっぱなしになっていた部屋をのぞいてみましたが 中の雰囲気もいかにもヨーロッパ調の家具、調度品が見えましたから落ち着けて寛げそうな感じでした。次回に伊勢志摩に来る時には 必ず宿泊することを奥様に約束させられました。村の一番奥 海の縁にあるレストランでゆったりとランチを頂きました。これも実際に経験したことがないので想像ですが いかにも地中海料理と言ったものが コースで次々に運ばれてきました。昨夜、今朝と酷い食事が続きましたが 久し振りに美味しくて満足のできる食事でした。この地中海村に宿泊すると 目の前の船着き場につないである豪華なクルーザーで夕日を眺めながらのクルージングなどにも参加できるみたいですので 猶更楽しみになりました。次回の伊勢志摩旅行は割と早めに企画されるかもしれないと思います。

    のんびりとゆったりとした時間を過ごしてから まだ明るいうちに今夜の宿泊場所である 料理旅館とよや勘兵衛に向いました。時間に余裕がありましたから 通りがかった港町を散歩して 時間外なので人影のない魚市場の辺りを見学させてもらいました。魚市場の辺りはさすがに魚の生臭い匂いが多少しましたが こちらに来てから海辺に来て不思議なのが 殆ど磯の臭いと言うか海の香りがしないのです。多分海がきれいなので 雑多なものが放つ嫌な臭いがしないのだろうと思いました。 本当に水の透明度が 私がこれまで見てきた海に比べて凄いと感じました。

    旅行も三日目で かなり肉体的にも疲れがたまってきているので 早目に旅館につきました。お客さんが私たちと もう一人連泊している男性だけなのだそうで 早目にお風呂を沸かしてくれて ご夫婦でどうぞと言われました。ここも勿論温泉でしたので 早目に明るいうちから二人でお風呂を頂きました。のんびりと温泉に浸かるとさすがに癒されていい気分でした。

    こちらの料理旅館でも 一番高いコースを予約していましたので 晩御飯を楽しみにしていましたが ひさださんに勝るとも劣らない素晴らしいお料理のオンパレードでした。伊勢海老は勿論 アワビのステーキ カキが生ガキ、蒸しガキ、カキフライとフルコースでしたし お刺身もたっぷりと舟盛りになっていました。酢の物から茶碗蒸し、などなど書ききれない位の新鮮な魚介類がズラッと並んで幸せな気分で満腹になりました。もうしばらくは海鮮料理はノーサンキューと言う感じになりました。

    ひさださんも 勘兵衛さんも 位置的には人里離れた多少は不便な場所にありますが 車で出かければそれほどではありませんし これだけのお料理を凄くリーズナブルな料金でいただけましたから 非常に納得できてよかったです。人里離れている分 夜は本当に静かで落ち着いた時間を過ごせました。今回初めてと言う事もありましたから 一番高いコースで予約してみましたが 次回はこの旅館の標準的なコースで予約してみようと思います。贅沢なコースはあまりに豪華すぎて 量的にも正直なところしんどかったからです。この二つの旅館は次回の伊勢志摩旅行の時にも恐らく宿泊することになると思います。

    インターネットで情報を集めていて 偶然に見つけた旅館でしたが お料理は勿論宿の方々の応対も 親切で気持ち良かったので 大変気に入りました。いい宿が見つかりましたから ひょっとしたら来年もこの時期の旅行は伊勢志摩かもしれないと思います。昨夜とは違って 大変満足しながら眠りにつきました。三日目終了です。

  • 3月1日 旅行二日目です。

    朝から奥様とゆっくり温泉に浸かり 美味しい朝ごはんを頂いてから 再び鳥羽へ向かって出発しました。本日は 海島遊民クラブと言うレジャー会社が企画する[離島猟師町ランチ」と言うツアーに朝から参加します。マリンターミナルと言う波止場に集合しました。ツアーには私と奥様、70歳ぐらいの元気な東京から来た爺ちゃんと ガイドのお姉さんの四人で出かけました。まずは船に乗って 答志島と言う人口4000人ほどの漁師島へ移動しました。

    島についたら ツアーの始まりです。港のわきで大きな釜でお湯をグラグラと沸かしている人がいました。わかめの養殖をしている人がとり入れてきたわかめを茹でているのだそうです。とれたてのわかめは茶色ですが お湯に浸されると 一瞬で鮮やかな緑色に変わります。ある程度茹でたら 次の釜に移して海水で冷やしてから 塩蔵わかめにするのだそうです。夫婦で働いておられましたが どちらもかなりの重労働みたいで 雪がちらつく寒い日でしたが 汗ばみながら仕事をされていました。私なら一日で根を上げてしまいそうです。

    歩きながら島独特の文化や風習について いろいろと教えてもらいました。寝子と寝屋と言う制度は 島民の団結を強めるための独特のしきたりかもしれませんが 私には馴染めそうもありません。竜神を祭った神社にお参りしたり しょうがっこうの島ならではのエピソードを聞いたりしながら歩いていきました。お祭りのあるステージにやってきましたが 写真で見るよりもずっと狭いのには 少し驚きました。

    そこそこ歩いてやっと昼食を頂くお店につきました。兎に角寒い日だったので お店に入りストーブの前に座った時にはホッとしました。出てきたのは 田舎の家庭料理のようなものでしたが それなりに美味しかったです。ただもっと漁師さんたちだけが食べているような 私たち一般人が見たこともないような料理を少し期待していましたので 割と平凡な料理でちょっとだけガッカリしました。

    料理は平凡でしたが 店の片隅に

    パネルがかかっていてテレビの撮影風景でした。お店の人に尋ねてみると このお店がNHKのドラマの一場面でそのまま使われたみたいでした。そのエピソードがなかなか興味深かったです。話してくれた店のおばちゃんもそのままそのドラマの このお店のシーンに出演したのだそうです。確かにそのおばちゃんが倉科カナさんと一緒に写っていました。お昼ご飯を美味しくいただいてから また船でマリンターミナルに戻りました。

    ツアーはそこで終わりましたが 私たちはそのままその波止場からまた船に乗ってイルカ島に向いました。イルカ島ではついたとたんに割と小さめのプールでイルカショーが始まりましたので 鑑賞しました。入れ物が小さいので大がかりな動きは無理でしたが 逆にイルカに触れそうな位の近所からみれたので それはそれで楽しかったです。ただその最中に雪が降り出してきて 結構吹雪いていました。出来たらイルカ島の奥地まで足を延ばそうと考えていましたが あまりの寒さに諦めて船に乗りまた波止場に戻ることにしました。

    帰りの船の窓からぼんやりと海を見ていたら 突然昨日水族館で見かけたスナメリがジャンプしているのが見えました。水族館でこの鳥羽湾にやって来ているスナメリやイルカの行動を観察しているという話を聞いていましたが 実物が見られるとは思っていませんでしたので ちょっと興奮しました。奥様にすぐ教えたのですが残念ながら見逃してしまったようです。それまではぼーっと海面を眺めていましたが それからは注意深く海面を見つめました。しばらくするとまたスナメリが現れて 今度は奥様も確認できました。更に数分後には 今度はいるかが集団で現れて ピョンピョンジャンプしていました。期待していなかったものが見えましたから 本日一番盛り上がりました。

    この船の二階の後甲板はカモメの餌やり場になっているみたいでした、売店で何故かエビせんがたくさん打っているのに気づきましたが どうやらカモメの餌として売っていたみたいです。船が動き出すとそして後甲板に人がいると 餌をくれるものと思って 数十羽のカモメが群がってくるのです。子供たちが喜んで餌を与えてはカモメたちと戯れていました。

    陸地に戻ると車で二見が浦に移動して 有名な夫婦岩を見ました。夫婦岩については 小学校の修学旅行の時に衝撃を受けたことがあります。夫婦岩を実際に見るまでに 写真で見たことがありました。ご存知だと思いますが大きな岩の上に鳥居があります。私はその鳥居の大きさが人がその下を潜れるぐらいに大きくて 岩と岩をつないでいる縄が 人が渡れる吊り橋ぐらいの大きさのものだと想像していました。ですから実際の夫婦岩を見た時のその小ささに驚いてしまいました。まあ冷静に考えてみれば もし私が想像していた位のおおきさであれば 夫婦岩と言う呼び名ではなくて 夫婦島と呼ばれているのかもしれません。

    兎に角寒かったので 夫婦岩をさっさとみて 近所の神社でお参りをして二日目の宿泊場所である湯快リゾートへ向かいました。このホテルは全国的にチェーン展開しているリゾートホテルです。一泊二食付で7500円と安いので 部屋やその眺望、料理には一切期待しない様に覚悟をして向かいました。

    覚悟はしていたつもりでしたが 実際に部屋に入った時には唖然としました。直前に予約をしましたから いい部屋は勿論期待していませんでしたがエレベーターのすぐわきの とても客室とは思えないうなぎの寝床みたいに細長い部屋でした。恐らく以前には倉庫として使われていたスペースだと思われます。窓からは駐車場しか見えません。隙間風が吹き込み暖房を最強にしてもなかなか部屋が温まりません。

    そもそも部屋に入るなり驚いたのが 既に布団が二組部屋の真ん中にどんと敷いてありますから テーブルは部屋の隅に片づけられていて座ってお茶も飲めません。部屋には風呂もないし とても落ち着けないので すぐに食堂に夕食を食べに出かけました。一応バイキングですからいくつかでも美味しい料理があれば 取り敢えず空腹は満たされるかもしれないと思いましたが はっきり言って 美味しい料理は何一つありませんでした。鶏の唐揚げなどもありますが 不味いのです。

    こんなに食べたいものが殆どないバイキングは 生まれて初めて経験しました。昨夜があまりにごちそう三昧だったので 猶更不愉快な気持ちになりましたが 自分で予約して宿泊を決めたのですから 誰にも文句は言えません。部屋に帰って二日目も相当に動き回りましたから 疲れ果てていて何時の間にか眠ってしまいました。所がしばらくしたら 寒くてたまらなくなり目が覚めてしまいました。なにしろ 推測ですが元倉庫であったろう部屋ですから エアコンを最強にしても全然温まりません。布団もこれ以上ないぐらいに安物のぺらぺらですから全然暖かくなりません。ふと見ると部屋の片隅に石油ストーブが置いてあります。調べてみると使えそうですが 私は石油ストーブのあの独特の臭いが苦手です。どうしょうか悩みましたが あまりの寒さに辛抱できずに点火しました。部屋が臭くはなりましたが 何とか眠れそうな位には温まりましたので その後はぐっすりと眠りました。二日目終了です。