Dr.喜作のブログ

2018年1月 の記事一覧

  • 1月9日 1947年の本日 岸辺一徳さんが生まれました

    現在は 御年70歳で 渋くてちょっと強面の お爺ちゃん役を見事に演じておられますが 私にとっては やはりタイガース時代のサリーのイメージが強く残っています。タイガースと言っても 野球とは無縁のグループサウンズいわゆるGSの中心的な存在だったグループのリーダーでした。岸辺さんは ジュリーこと沢田研二や 瞳、加橋らの 男の目から見ても可愛らしくて いかにも女性ファン受けの良さそうなルックスのメンバーとは異なり どうしてアイドルグループに在籍しているのかな と言ったワイルドな雰囲気を 当時から醸し出しておられました。
    サリーという愛称は 180センチ以上の長身であったために ビートルズのヒット曲「のっぽのサリー」に由来しているのだそうです。タイガース時代から あまり笑顔でおられた印象は薄いのですが それなりの存在感がありましたから そこそこ人気はあったのではないでしょうか。当時の芸名は 本名をひらがなで名乗る岸辺おさみさんだったと思います。加橋さんがタイガースを脱退した後に加わった 岸部シローさんは 実の弟さんです。決して男前ではなかったけれども 話が上手で面白かったので それなりに人気があったようです。
    まあ私が十代から二十代の話 つまり四十~五十年年も前の話ですから お若い方には 全く通じない話ばかりかもしれません。当時のジュリー 沢田研二さんは 圧倒的にカッコよくて 全盛期のキムタクみたいな誰が見てもカッコいい存在だったように思います。その頃が あまりにもかっこよすぎたので 現在のかなり丸みを帯びた体つきと しわに白髪で御爺さん面になってしまった現在では そのギャップが大きいので 数年前に開かれた タイガースの復活コンサートを見て かなりガッカリしてしまいました。私よりもずっと年上ですから 見た目が老け込むのは致し方のない事ですが だとしたらそんな老け込んでしまった姿は ファンの目からは隠しておいてほしかったようにも思います。キムタクでも 現在の姿は 普通のシュッとしたおじさんになってしまっているように見えてしまいます。
    その点岸部さんは 凄くカッコよく年を取っておられるように感じます。私も出来たら あんな風にお洒落で好感のもたれる年の取り方を したいと思います。ドクターXでの役柄なんか 普段は結構お茶目でありながら 凄むときの迫力は 半端なくて とってもカッコいいです。契約がうまく進んで がっぽりお金を稼いだ時のスキップは 凄くスムーズで年齢を考えるととても上手に思えます。監督から 岸部さんがあまりにスキップが軽やかで上手なので 後ろ向きのスキップが出来ないか 等と無茶ぶりをされるのだそうです。所が岸辺さんが あまりに器用で 後ろ向きのスキップなんて言う難しそうな芸当を 簡単に演じてしまうのだそうです。共演者からは 大ベテランの大物俳優なのだから そんな無茶ぶりは拒否すればいいのにと 感じるのだそうですが 岸部さんのサービス精神が旺盛なために 出来そうなことは取り敢えず受け止めて チャレンジしてみるのだそうです。
    岸辺さんが 凄くカッコよく見えるのは ジュリーの様に体型に大幅な変化が見られないからかもしれません。やはり人間は 太ってしまうと若いころどんなにカッコよくても カッコいいお爺さんにはなれないようです。私なんて若い頃からずっとカッコ悪かったのですから 年を取ってお爺さんになるのは 致し方がありませんが 少しでも周囲からの評判のいい老け込み方をしたいので とにかく減量を頑張ろうと思います。減量すれば 自然に元気で長生きにつながると思いますので 当面の私の最大の願望に直結しますから いい歳こいて ダイエットに励むなんて 人聞きはあまり良くありませんが とにかく自分の人生の為に頑張って 減量を実行していこうと思います。

  • 1月8日 1989年の本日から 平成時代が始まりました

    昭和天皇が崩御されてから この日に今上天皇が即位されたのです。今年が 平成三十年ですから 二十九年前の事ですが つい最近の事のように感じてしまうのは 年寄りになった証かもしれません。今上天皇が 生前退位つまりお亡くなりになられる前に 退位されることが決まったのですが 天皇陛下が死ぬまでその時代が終わらないシステムになったのは 長い天皇家の歴史から見れば つい最近 明治天皇の代からだと思います。
    天皇陛下と言う日本で一番の伝統と格式のある 凄く由緒正しい家系には 信心深い気持ちなど全く持ち合わせていない私も日本人として尊敬の念を自然に抱いてしまいます。天皇家の起源である神武天皇が即位されたのが八世紀半ば と言う事ですから それ以来 千数百年にわたって 日本の国民のトップとしての家系を代々受け継がれてきたのだそうですが 神武天皇が百二十七歳で崩御されたと記録されているらしいので 現実に存在された方なのか 疑問の余地はあるのかもしれません。兎に角その時代からの家系が 明らかな日本人は 天皇家しか勿論存在しませんし この歴史の長さは 世界的に見ても類まれであり その権威は圧倒的で世界に向かって誇れる存在なのだと思います。
    私は 政党的には 共産党がその主張にここ数十年にわたって 一番ブレが無くて 信頼できそうに思います。現在の与党自民党と対抗している一応野党を名乗っている政党も 元をたどれば自民党から分裂してきたようなもので どの政党も根っこはつながっているように思えますが 共産党だけは それらの政党と一線を画していますから 一本筋が通っていて 信じられそうに思わないでもありません。勿論共産党が 政権を取ったりしたら 日本がひっくり返りそうなので 政権与党になることは 一切望みませんが 頑張って政治活動を続けて欲しいと考えています。只共産党の関係者に話を聞くと 天皇陛下に対して 尊敬の念が全くない事が 強く感じられるので 私は支持政党として共産党の名前をあげることは 生涯ないだろうと思います。
    別に私は右翼的な考え方は全くありませんが 天皇家に対して 尊敬の念を抱くのは 日本人として当たり前の気持ちだと思います。応仁の乱から戦国時代にかけては 武力こそが一番 その最強の大名が将軍となり武家のトップに立つ という構図は 後の江戸時代にまで数百年にもわたって続きました。ただその時々の武力と勢いを持った大名たちでさえ 天皇家に対しては格別の敬意を払っていたのですから 何か不思議な気持ちになります。明治維新で 討幕軍が錦の御旗を持ち出して 天皇の軍隊 官軍となったからこそ 勢力的にはむしろ優勢であったはずの幕府軍が 天皇に歯向う軍隊いわゆる賊軍になりたくなくて あっさりと白旗を掲げたのです。
    話を今上天皇の生前退位に戻しますと 天皇陛下としての御公務が どれくらいストレスのかかるご負担の重いおつとめなのか 庶民であり凡人の私には 想像もつきませんが まあ生まれてからずっと同様のお立場で暮してこられたとはいえ 凄く精神的にも肉体的にも 辛いお仕事だと想像します。今上天皇は今年85歳になられるのですから それ程きつい連日の御公務から 解放されることをのぞまれたとしても 当然の事だと思います。国民としても 納得して 退位されることを受け止めるべきだと考えます。
    次の時代の元号が どのようになるのか想像もつきませんが 楽しみと言えば楽しみです。但し 昭和生まれの人間としたら とうとう二時代も前に生まれた老骨になってしまうのが 若干辛い事かもしれません。それから現実的には 病院で印刷した書類の類に 年数をかく欄の頭に「平成」と印刷してあるものが 幾つかありますので その扱いがちょっと面倒です。最初のうちは 新しい年号に書き換えることが認められるのかもしれませんが いずれは新しい年号に刷り直さなければならないのかもしれません。貧乏くさい話ですが その部分で無駄が出てしまうことが 問題と言えば問題かもしれません。でも年号が変わると 何か新しい世の中に生まれ変われそうで 希望が持てますので その日を厳正な気持ちと ウキウキした気分で 迎えようと思っております。

  • 1月7日 本日は 七草粥の日です

    昔は お正月におせち料理で ご馳走を食べ過ぎた体と胃袋を 落ち着かせるためのお粥さんだったみたいです。もう少しちゃんとしたおかゆを食べる理由としては 本日は五節句の一つ「人日の節句」に当たるのですが 昔中国で春の七草を汁ものにして食べる習慣があり 無病息災を祈ったのだそうで その風習が日本にも伝わって 春の七草を入れたおかゆを食べる習慣になったのだそうです。春の七草は日本人の常識として 覚えていようとするのですが 何時もいくつか思い出せません。念のため調べて書いておきますと 芹 薺 御形 繁縷 仏の座 菘 蘿蔔なのだそうですが 難しい漢字なので とても書けないし いきなり登場すると殆ど読めませんので なかなか記憶に定着しないのだと思います。
    私が子供の頃には 七草粥と言う習慣があることは 何となく耳にしていましたが 私の母が その類の料理を作ってくれたことが無かったので 全く見たことも食べたこともない存在でした。最近では 普通のスーパーでも 七草粥セット として販売されています。私も買ってきましたので 本日それらを加えてお粥さんを作り 食してみようと思います。今年の目標として 減量を掲げた私ですが どうしてもお正月は 結構忙しかったにもかかわらず ご馳走を食べてしまいましたので あっと言う間に五キロぐらい体重が増加してしまいました。
    せっかく大晦日に ジャスト100キロまで減量したのに現在+五キロです。太る体質でない方には 信じがたい出来事かもしれませんが 私のように極端に太りやすい体質の人間は 気を許すと一日で一キロぐらい増えてしまうのは 極ごく簡単な現象なのです。三月三日にまた大学時代の合唱団の友人たちと再会します。その中の数人には 次回合うときには見違えるぐらいに減量してみせると 大見得を切ってしまいましたので 何とかその日までには90キロまで減量をしておきたいので 本日の七草粥を食べてからは また炭水化物禁止令を出して 当分ご飯やパン麺類とは縁を切った生活に戻ろうと思います。
    この歳になって お姉ちゃんにもてたくて 見た目を気にするわけではありませんが 自分の健康の為 元気で長生きする為にも 減量は避けて通れない道だと考えておりますので また辛い日々が始まりますが 致し方のない事でしょう。現在の私にとって 日々の仕事は 勿論それなりのストレスがあります。大きな手術などをこなすと 精神的にも体力的にも 相当な疲れを感じる年齢になりました。でもそんな肉体的なしんどさよりも ペットに愛情を注がない飼い主とのやり取りによる 精神的なストレスの方が ずっと辛い事のように思えます。ペットに愛情を注ぐのは 飼い主として当たり前の事の様に考えてしまいがちですが 私が昔研修医だった時に最初に教わった言葉「ペットの健康は飼い主の義務ではない」と言う言葉をもう一度思い出して そのような不愉快な飼い主さんに出会っても 適当に話を合わせて お茶を濁しておけばいいのですが この歳になっても ついつい自分の考え方を相手に押し付けてしまう事が 度々あります。
    そのような飼い主に何を言っても こちらの気持ちなど伝わるはずもありませんし 喧嘩別れして ネットなどにうちの病院の悪口を撒き散らされるのが 関の山だと分っているのに どうしても自分の意見を相手に押し付けてしまうのです。この人付き合いの下手糞さは 恐らく死ぬまで直らないのだと思います。だから私は人望がないし 友達も数えるぐらいしかおりません。こんなストレスのかかる仕事から 一日も早く引退したいと思う 私はやっぱり根性なしのぐうたら野郎なのでしょうか。でも昔は 一般企業などの定年は60歳でした。私も60歳ですから 引退を考えても決して早すぎはしないと思います。勿論貧乏たらしい老後の生活は嫌なので あと少しだけ頑張って 蓄えを増やしてから 引退します。その日まで 頑張ってブログを書き続けるつもりですので こんなブログを読んで頂いている優しい皆さん もう少しだけ宜しくお付き合いください。

  • 1月6日 1854年の本日が シャーロックホームズの誕生日なのだそうです

    1887年の本日 ホームズの第一作である「緋色の研究」が 発表されていますので それにちなんでの誕生日の設定なのかもしれません。私は 小学生の頃には 結構な文学少年でしたので 色んなジャンルの本を読み漁りました。その中で推理小説のジャンルでは シャーロックホームズの作品が一番多かったように思います。妹は どちらかと言うと アルセーヌルパン派だったみたいで 本棚に何冊もルパンの小説が並んでいました。私は 現在もそうかもしれませんが 頭が固いからでしょうが ルパンは基本的に怪盗 つまり大泥棒でしたから 立場的には警察に追われる悪者でしたので そのシチュエイションに納得が出来ず あまりその作品を読む気が起こりませんでした。
    まあルパンの作品も 何作かは読みましたが 私利私欲のために盗むわけでは 無さそうな味付けがしてありましたし 警察の警戒の目をかいくぐっての 犯罪はかなり痛快でしたから 嫌いではありませんでしたが 積極的に読もうとは思いませんでした。私がホームズの作品を好んだのは その友人のワトソンが 語り部となっていたこともあるのかもしれません。私は子供の頃から 自分が主役にはなりたくなくて その直ぐ脇を固めるポジションを 好んで目指している傾向がありました。一番目立つ主役ではなくて その脇で渋く光り でもその作品には欠かせない存在の ワトソンが大のお気に入りでした。
    私が政治家で一番好きなのは 小沢一郎さんです。現在は お金の問題で かなり苦しい立場にいるみたいだし 政治家としての役割も 通行人Aみたいな役回りに落ちぶれてしまっています。でもその全盛期には 現実には日本を取り仕切る力と人望がありながら 主役である首相の座にはつかないで 細川内閣や羽田内閣を作り上げた影の功労者であったように思うから大好きなのです。私個人としては 小沢さんが表舞台になって その剛腕を振るって活躍される姿を見てみたかったと思います。ちなみに一番大嫌いな政治家は 安倍晋三です。更にちなむとしたら アイドルで一番可愛くて大好きなのは乃木坂のナーチャンです。一番大嫌いなのは 同じく乃木坂の 秋元真夏です。
    さてルパンと言っても 現在のお若い方には あまりピンとこないヒーローかもしれません。ひょっとしたらアニメのルパン三世の方が よほど馴染み深いキャラクターかもしれません。私もルパン三世は割と好きで テレビで放送されると喜んでみていました。但しこの作品でも一番好きなキャラクターは 渋く脇を固めている次元大介がお気に入りです。どんな作品を読んでも 主役よりも脇役に目が行ってしまうのは 私がひねくれているからなのでしょうか。
    昔アニメのキャラクターの人気投票をすると 何時も女性の一番は「カリオストロの城」に登場するクラリスカリオストロでした。劇中で五右衛門が クラリスを評して「か可憐だ」と言うセリフがありますが 本当に純情可憐で 非常に魅力的な女の子です。私が一番好きなアニメのキャラクターは 「タッチ」の浅倉みなみちゃんですが クラリスも ほぼ同等に評価してしまうぐらいにチャーミングな女の子でした。「カリオストロの城」の中で 悪者に捕まったクラリスを 安心させるためにルパン三世が声をかける場面は 最高にロマンチックだと思います。
    話をシャーロックホームズに戻しますと ストリーとしては 結構暗くて おどろおどろした場面が多かったように思います。今でもビビりな腰抜け野郎の私ですが 小学生の頃はもっと怖がりな臆病者でしたから あまり恐ろしい場面を読むと 怖くて夜にトイレに行くのが辛いぐらいでしたが やっぱり面白いし とにかく事件が解決するところまで読まないと 安心できませんので 一旦読み始めたら 一気に最後の場面まで読み通していたように覚えています。
    現在テレビで放送されている「エレメンタリーホームズ&ワトソン」は 何とワトソンが女性と言う設定になっています。別にホームズとは男女の関係になっていないので まだ許せますけれども ワトソンの性別を変えてしまうのは 如何なものかと思ってしまいますが 興味深くて面白いので 毎回欠かさずにみています。但し 悪役のラスボスであったはずのモリアーティまで 女性になってしまっていたのは 斬新過ぎるように思います。
    私が子供の頃には ホームズとルパンは 推理小説の二大ヒーローみたいな存在でしたから 本を読む人間なら必ずどちらかは 通る道だったのかもしれませんが 現在のお若い方にとってはこの二人はどのような位置づけになっているのでしょうか。最近では あまり若い方と話す機会が無くなってしまっていますので さっぱり見当がつきませんし 現在の若者がどれくらい読書をしているのかも全く知りません。読書と言うのは 文字をイチイチ追わなければならない面倒さはありますが 登場人物についての姿や声を自分で自由に想像できる楽しみがあるの 無限の広がりがあるのです。面倒がらずに 読書に励んでみることをおすすめします。とは言っても 私は最近 おまかせ録画で 保存されている映画作品で 字幕版のものは 面倒なのでそのまま消去してしまう事が殆どです。正直字幕を追いかけながら見るのが 面倒になっていますので 偉そうなことは言えませんが 若くて 想像力や感受性のある若い世代にこそ 活字による作品と多く接してほしいものだと思っています。

  • 1月5日 術後のワンちゃんが院内で 大脱走でした

    昨日このブログで書いたように 本日は 乳腺腫瘍のワンちゃんの摘出手術を行う予定でした。所が そのワンちゃんを 朝ご自宅まで迎えに行って 病院の運動場につないで様子を見ていると 陰部から かなり大量に泥状の汚い物質が 滲み出しているのに気づきました。白いティッシュに吸い取って 臭いや状態を確認した所 子宮に貯まって 溢れ出てきている膿であることが分りました。飼い主さんは 腫瘍が鶏卵大になるまで 全く気付かないような かなりのんびりした方なので 昨日 私も陰部から うっすらと赤いものが出ていることは確認して 飼い主さんに尋ねましたところ 半年位前に生理があったので また生理が来たのだと思う と言う事でしたので 子宮に膿がたまる病気の蓄膿症は 一般的に生理が終わってしばらくしてから発症する病気ですから 想定していませんでした。
    私もうっかり飼い主さんの言葉を鵜呑みにしてしまって 昨日は生理による下り物 と安易に判断してしまいました。そもそも生理が来ても 出血量が凄く少ないし 本人が陰部を舐めてしまうので 殆ど出血を確認できない と言う事なのだそうで 普段から飼い主さんが殆ど気づかぬうちに 生理が終了してしまっていることも多かったのだそうです。ですから 本日手術するために預かったワンちゃんは 大きな乳腺腫瘍と 子宮蓄膿症 と言う厄介な病気を二つも同時に抱えていることが 手術当日になって判明しました。
    どちらも解決策は 腫瘍と膿が溜まった子宮を取り除く手術なのですが 蓄膿症の方が 直ぐに食欲元気を消失させて 命に関わりますから 緊急性がありますので 直ぐに飼い主さんに電話をかけて 事情を説明して 手術の内容の変更を 了解してもらいました。手術のに使う器具などには 変更がなかったので 私の気持ちだけ切り替えて 午後から手術に立ち向かいました。蓄膿症の手術は 膿がパンパンに溜まって肥大した子宮とついでに卵巣を摘出する手術です。手術自体は 麻酔も安定してかかってくれましたので スムーズに終わりました。麻酔を切ると短時間で元気を取り戻してくれたので 一安心していました。
    そして夜に 今日は厄介な手術を頑張ったので 自分にご褒美をと考えて 新年会のつもりで奥様と久し振りに焼き肉を食べに出かけました。食事の終わりがけに 患者さんからの電話が携帯に転送されてきました。外出から戻ると 犬がぐったりしているので直ぐに診て欲しいとのことでした。焼肉を食べて 多少贅沢をしまいましたので 喜んで診察させてもらう事にして 慌てて病院へ戻りました。急患の来院を待っていると 更に別の電話が入って 犬がタオルを飲み込んでしまったので 直ぐに診て欲しいという事でしたので 来院してもらう事にしました。
    何とか二件とも 無事に診察を終えられて 時間外に続けて急患が入ってくれましたので 昼間手術以外は暇だったぶんがとりもどせたみたいでほっとしました。既に十二時近かったので 二階に上がって休もうと思いましたが ふと気になって 入院室の手術した子の様子を窺いました。すると閉まっているはずの部屋の扉が 空きっ放しになっています。慌てて様子を見に行くと 昼間手術をした子の姿が見当たりません。入院している部屋には 勿論普通はかなりの力で押しても 開かない構造になっていますが 病院が出来て二十年以上たちますので カギの部分が多少甘くなっていたのかもしれませんが 力づくで扉をこじ開けてしまったようです。
    入院室の出入り口のドアノブは 丸いタイプではなくて レバーの形をしていますので 大きめの犬が前足を偶然にかけて押した場合 開いてしまう可能性があります。普通だと この二つの扉を犬が自分で開いてしまう事等 この二十年以上の間で起こったことは一度もありませんでしたが 現実にワンちゃん それも十数キロのかなり大きめの子が 脱走してしまったのです。入院室からも運動場への出入り口はありますが その扉は施錠されていましたので 勿論病院の外部に脱走してしまったとは 考えられません。
    私は 現実には考えにくい状況になってしまって 正直かなりパニクッってしまいましたが 何とか落ち着いて 病院内から確認を始めました。手術室やICU等を覗きましたが 見つかりません。そういえば 預かったその子を運動場につないて おしっこをさせてから 入院室に誘導した時に 勝手口から二階へ続く階段を 普段から登りなれているのか 直ぐに二三段駆け上がってしまった と奥様が話していたのを思い出しましたので 二階に上がって 犬を探しました。二階は 三十畳ほどのLDKと風呂場とトイレしかありませんので その一つ一つを確認しましたが 見つかりません。仕方がないので 三階には 殆ど現在使っていませんが 三部屋ありますので確認しました。
    すると一部屋の布団がきちんとたたんでおいてあるはずの所が 布団が広がっていました。ひょっとしたらと思って 布団をめくってみると その子がスヤスヤと眠っていました。せっかくぐっすりと眠っている所 悪いのだけれども 揺り起こしました。術後なので エリカラーをしているのですが よほど階段の上り下りに慣れているみたいで 上手に階段を一段ずつ降りてくれました。何とか入院室の部屋に戻して 今度はその扉が絶対に開かないように 普段は面倒なので かけない鍵をしっかりとかけました。
    まあある意味 手術後脱走するぐらいに元気になってくれていましたから 喜ぶべきことなのかもしれませんが 心臓に悪いので 二度と今後このようなことが起こらないように 十分な対策を立てることにしました。兎に角 本日は昼間結構大変な手術をして 夜に急患を二件も見て その後で 脱走劇に遭遇しましたので かなりしんどい一日でした。ベッドに潜り込んだら 一瞬で眠れそうです。お休みなさい。

  • 1月4日 今年の診察時間での患者さん第一号が かなり大きくなってしまった乳腺腫瘍のワンちゃんでした

    病院としての患者さんは 元旦からコンスタントにお越しいただきましたが 本日から通常通りに仕事を始めた所の患者さんとしては お一人目の患者さんが 鶏卵大に膨らんだ 乳腺腫瘍で 既に排膿が始まっている段階ですから もう少し早い時期に 飼い主さんに気づいていただきたいものです。内股の分り辛い場所でありましたし 排膿が始まり 当然本人にかなりの痛みなり違和感が発生してしきりに患部を舐めるまで気付かなかったのは 致し方のない事かもしれません。大人しくて 凄く性格の穏やかな子ですし 室内飼いの犬ですから 出来たら毎日短時間でもスキンシップを持てていれば もう少し早い段階で 気付いて上げられたのではないかと 残念ですが 今更言っても始まらないので 少しでも早い手術が望ましい事を お伝えして明日摘出手術をすることになりました。
    手術と言うのは 勿論 私たちの仕事の中で一番緊張して臨むことになります。年齢も十二歳と 若くありませんから 麻酔をかけるときから細心の注意を払うつもりです。どうしても腫瘍の摘出手術は 出血量が多くなりますので その辺りにも十分注意して手術をしようと心掛けます。今年最初の手術ですから 上手くいけば その後の手術も自信を持って取り組めますので 尚更 慎重にとは言っても あまりビビってしまうと 時間が余計にかかってしまいますから かつ大胆に取り組みます。出血の多い手術は もたもたしないで一秒でも早く終了することが 望ましいとも言えますから。
    この手術がうまくいくと 今年の仕事も順調に滑り出せるのかもしれませんから しっかりと体調を整えて 十分に準備をして 気合を入れて頑張ります。

  • 1月3日 今年の目標

    本来なら 元旦に建てるべきかもしれませんが まだ三が日のうちですから 年頭に立てた目標と言えるように思います。今年頑張りたい事は いい歳をして 一寸恥ずかしいのですが 減量を一番の目標に掲げようと思います。別に 見た目を気にして とか 女性にもてたい とかいったチャラチャラしたことが目当てではなくて 結局現在の私の場合 体重を落とすことが もっとずっと先を見た大きな目標であるところの「元気で長生き」に 一番必要な事だと考えるからです。
    私は 仕事を引退してから 思いっきり老後の人生を楽しみたいと思っております。その為には 十年+α後に 如何に健康で元気に動けるかが 最大のポイントになってくると思うからです。心臓病と 糖尿病と言う二大成人病をわが身に 抱えておりますので どんなに頑張っても 八十まで生きられれば御の字だと覚悟しております。よく一病息災 と言う言葉がありますが 厄介な病気を二つも抱えていおりましては そんなに息災でおられるわけがない事は 分っているつもりです。
    でも今からでも摂生して 少しでも息災でいられる時期を引き延ばすためには 摂生の度合いが 分り易い 体重の減少を目指すのは 極めて合理的だと考えます。勿論一年を通して 特に元気ではなくても そこそこの状態を保ち なんとか仕事を無事にやり遂げられるように頑張るのは 働いているものすべてに課された 義務であり あえて目標として掲げるのも こそばゆいのではないでしょうか。私たちの仕事は ペットの命をお預かりする 責任の重い仕事ですから 仕事に臨む以上は 常にベストコンディションに近い体調で 取り組まねばなりません。今年誕生日が来てしまうと ついに還暦を通り越してしまいますから 普通に元気でいる事にも 注意が必要になってくるのかもしれません。まあこれからの人生は ほぼ間違いなく 全ての面で下り坂を進んでいくのでしょうから これまで以上に 体調管理に勤めて くれぐれも仕事でのミスを未然に防ぐことを 目指してまいります。
    減量については 今年中にあまり大きな目標を掲げて 計画倒れになっても 虚しいだけなので 何とか八十キロ台に持っていこうと思っております。焦らずに少しずつ実現を目指してまいります。特に女性の方だと 同じように減量を目標に掲げておられる方もいらっしゃるかもしれませんが 焦らず じっくりと腰を据えて 先を見越して頑張りましょう。目標を達成できないときには 自分に何かペナルティを課した方がいいと思います。私の場合現在の楽しみは 乃木坂 欅坂の番組や雑誌をみる事ですから もし達成できなかった場合は 来年一年間 乃木坂 欅坂とは縁を切った生活をすることを ここにお約束します。
    このペナルティは 現在の私にとっては 最大のダメージですから 恐らく何とか目標を達成できることと 思います。今年の大みそかに その日の体重を正直に発表しますので 楽しみにご覧ください。
    何方も念頭に当たって 今年の目標をたてられておられると思いますが 何とか自分なりの目標を達成できるように みんなで頑張っていきましょう。

  • 1月2日 「初夢」と言うのは何時眠った時にみたものを指すのでしょうか

    「初夢」の定義には 諸説あるみたいです。私は子供の頃には 大晦日は何とか頑張って年越しまで起きていましたが 年越しそばを食べたら 直ぐにぐっすり眠っていましたので 元旦の朝までに見た夢が その年の初めての夢なので 初夢と言うのだと思っていました。所が 小学校六年生の時に クラスの一寸博識で何時も自慢たらしい口調が不愉快な奴が 一日の夜から 二日の朝にかけてみる夢を正式には初夢と言うのだ と主張していました。凄く不愉快だったので その時の事はよく覚えております。
    所が最近仕入れた情報によると 実は二日の夜 即ち今夜みた夢こそが 初夢だという説を知りました。別に初夢に何を見たのが なんてどうでもいい事ですから それ程拘りはありませんが 日本人の常識として ちゃんと知っておきたい と言う気持ちはあります。まあいくつかの説が 長年にわたって語り継がれているのには その各々にそれなりの根拠があっての事でしょうから 強いて今更どの説が正しいのか なんてつまらない決着をつけなくてもいいのかもしれません。
    大体私は 最近不眠症気味で 夜中にあまりぐっすりと眠れません。朝目覚めても 近ごろ あんまりいい夢を見た覚えがありません。還暦を迎えた私ですが 性欲はあまり衰えていないみたいで 何日も性欲を発散していないときには それなりにエロい夢を見たりもしますし そんな時に限って夢の内容をよく覚えていたりします。只夢の中でも 私はナーチャンを崇拝しているので 例え二人きりになっても 指一本触れずに辛抱してしまいます。どうせ夢でしか ナーちゃんに会えないに決まっているのですから せめて夢で出会えた時なのですから 抱きしめてキスぐらいしてしまえばよかったのに と目覚めてから後悔しますが どうしょうもありません。
    所で 初夢にみると縁起のいいものとして 一富士二鷹三茄子 と言うのは有名です。どうしてこの三つなのかと言う理由についても やはり諸説あるようですが 家康が好きだったもの と言う説と 語呂合わせで 富士から無事、鷹は高い、茄子は事を成すにつながるので 縁起がいいから と言う説が有力みたいです。この三つは 有名ですから誰でも知っているのでしょうが この後さらに三つの縁起物が続くのは よくクイズに出題されますから 最近では ある程度は知れ渡っているのかもしれませんが 四扇五煙草六座頭まであるのだそうです。これも扇は形が末広がり、煙草は煙が立ち上るから上昇運、座頭とは 頭を丸めた人なので毛がないから怪我がない を連想させるので縁起がよいものといわれているのだそうです。
    まあいい歳をして あまり縁起を担ぐのは どうかと思いますが 初詣に出かけると やはりおみくじを引いて その年の運勢を占ってみるのは やめられませんから 初夢についても 多少は拘ってもいいのかもしれません。現実的には 人生もすでに晩年に差し掛かっているわけで 死ぬ時に後悔することが出来るだけ少ない事を 願うばかりですが いい夢を見て 明るい未来を目指して 頑張っていこうと思います。 

  • 1月1日 明けましておめでとうございます

    子供の頃から思っていたのですが どうして新年を迎えることがおめでたいのか よく分りませんでした。年末の恐らくその年合うのが最後と思われる場合 別れ際に「よいお年をお迎えください」等と挨拶をして別れますが 良い年を迎える という意味もよく分りませんでした。時間と言うものは 何時も当たり前に過ぎていきますし 大晦日の24時間が 過ぎれば 極当たり前にあくる年の一月一日が始まるのです。別に何にも頑張らなくても 信念は自然とやってくるのです。どうして極当たり前に起こることが おめでたいのか ぶっちゃけ還暦になってしまった今でも私には あまりピンときません。
    普通の御勤め人でご家族がいらっしゃれば 年末には 仕事もお休みになり 大掃除をしたり お正月を迎える準備をしたりして 年末を慌ただしく過ごされれば 無事に準備が整って 改まった気持ちで新年を迎えられる方なら いいお正月が迎えられて 少なくとも三が日位は お酒でも飲みながら テレビの正月番組でも見ながら わいわいガヤガヤ賑やかに楽しいお正月を過ごされるのなら おめでたい気持ちになられてもいいのかな とは思います。
    でも私にとって 年末年始は 対応される病院の数がごく限られますから ある意味仕事のかき入れ時で 普段かかっておられない方からも 緊急事態になったら お電話を頂いて 診察させていただき 稼がせて頂けますから お仕事が忙しい方が 売り上げも上がりますし 正直充実感を味わえます。決してペットの緊急事態を待ちわびているわけではありませんが 困っていらっしゃる方のお役にたてて 幸せを感じられます。
    ですから このブログを書きながらも ペットの緊急時のお電話をお待ちしている次第なのです。本日も 交通事故に遭遇してしまって 緊急手術を終えて 今このブログを打ち込んでおります。かなり危ない状態で運ばれてきましたが 何とか一命は取り留めてくれそうなので ホッとしています。毎年のこととはいえ お正月は 結構スリリングな手術を行いますので 勿論その分疲れますが やりがいを感じられる仕事が出来て 嬉しい限りです。
    動物病院の経営は こんな風にやりがいを感じられて 肉体的にはしんどくても 達成感があり 幸せを感じられるときも勿論ありますが 一日も早くこの仕事を引退したいと感じるような事も 少なくありません。年末に来院した ヒョウモントカゲモドキが入院したことがありました。そもそも仕事の為だから仕方がないのかもしれませんが 一週間の出張の間 全く面倒をみないでほったらかしにしておいて 帰って来てからみたら 左目が掻き毟ったようで腫れあがっているので 診て欲しいという事でした。
    診察すると 両目ともに結膜炎の状態がかなりひどいので 抗生剤と消炎剤の眼軟膏を 一日に数回塗布するように指示を出して 他に抗生剤と消炎剤を内服で処方して飼い主に投与してもらおうと思い そのように話しましたが 自分で薬を塗布したり 内服させたりする自信が無いので 入院させてくれと飼い主が言いました。犬猫はともかく それ以外の小鳥や小動物の場合 環境の変化のストレスが大きいので 入院させることには少なからぬリスクが伴う事や 軟膏の塗布やシロップを飲ませることはそれほど難しくないので 自宅で自分で面倒をみた方がいい と何度も説明しましたが どうしても預かってくれと飼い主が譲らないので 仕方なく入院と言う形で預かりました。もともと下痢気味であり 食欲も殆どない状態でしたから 私としては預かりたくなかったのですが 押し切られた形で預かりました。
    まあある意味病院を信頼して預けてくれたのだと思えば 有難い事なので 何とか結膜炎と 全身状態を改善させて退院してもらおうと 出来る限りこまめに面倒をみることにしました。所が預かって一時間ほど 取り敢えずは体温が下がっていたので 暖かい環境に置いて元気が回復するのを待ちました。暖かい所で 多少は体温が上がったみたいで少しは活発に動けるようになってきましたので シロップの内服薬を飲ませようとしたら 急に泡状のものを 嘔吐し始めました。嘔吐を何度も繰り返すので 内服薬の投与は難しいと判断して 点滴での栄養補給と 制吐剤や抗生剤 消炎剤それに整腸剤などを混ぜて 皮下に注射することにしました。下痢も泥状で聞いていたよりも状態が悪そうでした。
    それでも翌日には ある程度嘔吐と下痢が治まってきました。まあ一週間全然餌をもらっていないのですから 嘔吐や下痢として出るものが無くなっただけかもしれません。只見た目はある程度元気を取り戻してくれつつあるように感じて喜んでいましたが 三日目の朝には 完全に虫の息状態 いつ死ぬが分らない位の状態に悪化してしまいました。私としては うちの病院でできる治療を継続しても 残念ながら回復の可能性が低いと判断しましたので 何とか生きている状態で飼い主さんに返してあげたいと 飼い主に電話をかけました。何時まで持つかわからないので なるべく早く迎えに来てあげて欲しいと伝えましたが 仕事が忙しくて 何時ごろ迎えに行けるかわからないので 分ったら連絡をする と言う話でした。結局その日のうちに連絡が来ませんでした。
    翌日までその子は 頑張ってくれましたが 夕方に力尽きて亡くなりました。結局その夜も飼い主からは 何の連絡もないままでしたので 病院を閉める時間に 飼い主に電話をかけると 留守電になっていたので 事の経過と結果を伝えて 少しでも早く遺体を引き取りに来てあげるようにメッセージを残しました。