Dr.喜作のブログ

2021年8月 の記事一覧

  • 8月13日 移住計画が根底から覆されてしまいました

    私はこのブログで 繰り返し申し上げておりましたように 仕事を引退したら 適度に自然の残る田舎へ移住して 静かにのんびりと 穏やかな日々を過ごしたいと考えておりました。石垣島から始まり 長野県、静岡県などを何度も訪れて 具体的な物件を探し求めました。条件としては 自然とたっぷり触れ合えるような環境の地域で ある程度ゆったりとした土地 少なくとも二~三百坪ぐらいのゆったりできる広さがほしいし あまり田舎特有の面倒な風習とはかかわらずに済むような地域事情のある物件を かなりの年月探しておりました。
    そんな条件に合う物件 こちらの予算と合致しそうな土地は なかなか見つからず 諦めかけていた時に ダイワハウスがプロデュースする「森林住宅」という日本全国にかなりの数の住宅地を造り上げているプロジェクトに目がとまりました。大分県の杵築市にある「杵築リゾート」なる四百軒ほどの住宅地にある一つの物件が 私の琴線に触れました。広さは五百数十坪ありますから 広すぎる位の物件です。価格もこちらの予算内で購入が可能です。土地の半分以上が 緩やかな傾斜地で 殆ど自然のままの林が残っています。出来たら林か森の中で暮らしたい気持ちの私の要望に まさにドンぴしゃの物件でした。そして周囲にお住いの人々は 私と同様に 引退後のんびりするために全国から集まってこられた方々ですから 田舎の面倒な風習とは全く無縁の生活が望めます。まさに私の移住先としての理想を 絵にかいたような物件でした。
    先日 現地を訪れて 既に申し込み手続きはしてありまずが 正式に契約を結ぶ予定でした。所が あまりにゆったりとした感覚の土地なので お隣さんとの区切りが 明確にできていない と言うか目印として打たれていた杭が行方不明になっているので もう一度測量をし直してからでないと契約が出来ないとの事で 結局契約できずに戻ってきたのでした。お互いにすごく広い土地を所有するのですから お隣との境目など 殆ど拘っていないので 私としても大体その辺りまで 位の事でよかったのですが やはり正式に契約をするとなると 曖昧な状態では問題があるという事で 無駄足を踏んでしまいました。
    杵築市は別府市の二つ隣りにありますから サンフラワアを利用すると 大阪から訪問しやすい所にあるのも 大阪で数十年生きてきた人間としては 有難い事でした。唯一のネックになっていたのは ダイワハウスが 広大な土地を購入して 魅力的な住宅地として作り上げたプロジェクトなので ダイワハウスに住宅の建築を依頼せざるを得ない と言う条件が付いていることでした。現在の一戸建ての平均的な建坪単価 つまり家を建てるのにかかる一坪当たりの経費は 五十万前後が相場です。所が ダイワハウスに建ててもらうと 坪単価が倍の百万円位に跳ね上がってしまうのだそうです。まあ広くて魅力的な土地が 予想以上に安価で購入できることを考えると 家を建てる費用が凄く高くつくのも致し方のないことかもしれません。
    工法や 使用されている材料などを調べてみると 確かにダイワハウスの家は かなり上質のものであることが 分かってきましたから 相場の二倍ほどかかってもしょうがないのかなと 思えてきましたし、地と建物の合計金額が 何とかこちらの予算内に収まりそうなので この物件を納得して購入して 家を建ててもらおうと決心しました。正直な所 奥様としては 田舎暮らしにあまり魅力を感じておられないので 凄く乗り気と言う訳ではないようでしたが 私が痛く気に入ってしまったので しょうがないなと考えておられたみたいです。
    所が 昨日 ダイワハウスの現地の担当者から 突然電話がかかってきて 私の購入予定の土地を 再調査した所 水はけに少なからぬ問題があり 更には大雨によって土砂崩れの可能性が僅かにだがあると判明したので 販売できないと一方的に言い渡されてしまったのです。青天の霹靂とは 正にこのことかもしれません。私は 二年前に この物件を現地で初めて目にしたときから 自分が引退後暮らす土地は ここしかあり得ないと感じておりましたので その後は移住先探しを完全にストップしておりました。
    父が亡くなりましたから 仕事のリタイヤの時期は 出来たら今年中 どんなに遅くとも一年以内と確信しておりましたが いきなりその夢へのはしごを取っ払われたような気持ちになりました。毎日の仕事にストレスは感じますが あと少ししたら 夢の引退生活が待っていることを心の支えにして 頑張っておりましたが 突然にその夢を喪失してしまいました。すでに杵築への移住を 友人や親せきにも知らせていたし いい所なので 遊びに来てくれるように伝えていました。海が近いので 釣り三昧の生活 キャンピングカーを購入して 旅行に明け暮れる楽しい楽しい日々を想定しておりました。
    所が こちらには何の非もないはずなのに 一方的にその夢のような計画を 台無しにされてしまいました。私には 今更別の物件を探して 根本から計画を練り直すだけの 体力も 気力も 時間もございません。正直な所 現在何もする気が起こりません。一体どうしたらいいのか どうすべきなのか 考える気持ちにもなれません。いっそ気持ちを反転させて 年をとってからの生活は 都会の便利な所にあるマンションにでも住んで お洒落に暮らす方が 賢明なのかもしれません。奥様は どちらかと言うと そんな考え方をされているみたいで 水浸しや土砂崩れにあうかもしれない 不良物件を 購入する前に 教えてもらえただけ 有難いと考えるべきだと仰います。
    私としては マンション暮らしが嫌だ と言う気持ちはありませんが 自分の夢みていていた生活とは 真反対の環境ですから それ程速やかにそちらへ気持ちを切り替え出来る自信がありません。まあ老後は 色んな意味で便利な所で暮らす方が 賢明だとお考えになる方の方が多いみたいですから 徐々にそちらに気持ちをシフトしていけたら 何とか想定していた時期までに 気持ちを切り替えられて そちらへ向かって歩み始める事が出来るのかもしれません。正直言いまして 今は何にもしたくないし 何にも考えたくありません。本当にこのままとっとと死にたい気分です。腰抜け野郎の私ですから 自殺は出来ないのでしょうが 今後に全く明るい光が見えませんので 落ち込んだまま当分の間 暮らしていくことになりそうです。今の私を元気づけられるのは ナーちゃんがつきっきりで 傍にいてくれて にっこりとほほ笑んでくれること位しかありません。
     

  • 8月12日 新型コロナ感染症の確認人数が 一日で二万人を超えてしまったのだそうです

    本日から一般的に言われるお盆が始まるのかもしれませんが 感染確認人数の増加が 爆発的な状況ですから とても故郷へ帰省などしている場合ではないのかもしれません。私は 両親の実家が福岡県にありますので 小学生の頃には 毎年のように夏休みを利用してかなりの日数里帰りをしておったみたいです。母方の実家が 自家製の和菓子を 自分の所の自宅内のお菓子工場で作る規模の かなり大きなお菓子屋さんでしたから まさに子供にとっては天国みたいな環境でした。母の兄の子供たち 所謂従妹たちがほぼ同じ年齢でしたから その子たちと凄く楽しいひと時を過ごしておりました。
    午前中が 子供部屋で漫画でも読みながら ゴロゴロしていて 昼からは近所の川へ泳ぎに出かける毎日でした。お菓子を食べ放題の 漫画読書タイムも楽しかったし プールでしかお酔いたことがない私にしてみれば 自然の中の川で泳ぐことは とてもとても面白かったです。苔の生えた石の上は ぬるぬるして危ないし 若干気持ち悪くもありましたが 泳いでいると魚の姿が見え隠れする 川で泳ぐことは 都会っ子であった私には 非常に興味深くて 面白かったです。勿論流されて 二三度溺れかけて たっぷりと水を飲んだりもしましたが それこそがプールでは絶対に味わえない非日常でしたから 本当に良い思い出になっています。
    私の子供の頃の里帰りの思い出など どうでもいいことで 感染確認人数が これほど爆発的に増加することは 予想されていた出来事なのでしょうか。ある程度の割合の国民のワクチン接種が進んでいるにも拘らず 状況は悪化の一途を辿っています。私はこのブログで 飽きる位に繰り返し申し上げていますが 新型コロナと人間社会が縁を切ることは 残念ながら絶対に不可能なのだから この病気を特別扱いをすることをやめて 普通の風邪やインフルエンザと同等に扱いさえすれば 現在の大騒ぎも医療崩壊も 一瞬で解決するはずです。ほんの少し認識を変化させるだけの事なのに どうしてこんな簡単な事が出来ないのか 不思議に思えて仕方がありません。
    確かにこの病気が流行を始めてから 日本人でお亡くなりになられた方が一万人を超えているのは事実ですが 同時期に 風邪をこじらせた肺炎で亡くなられた方の数の方が 確認はしていませんが ほぼ間違いなくずっと多いはずです。死亡された方の数だけで その病気の恐ろしさを量るのは 早計かもしれませんが 普通の風邪は 人間社会と馴染み過ぎているので 風邪をひいた人の数を いちいち勘定していませんし その数が多くても 「風邪が流行っているみたいだから 気をつけよう」位の認識しか持ちません。コロナだって 同等に扱えば 何にも恐れる必要はないはずだし これまでの日常が あっという間に取り戻せるでしょう。いい加減 この病気の真の姿をしっかりと認識して 人間社会と上手に同居する方向に 賢く歩みを進めて欲しいものだと 心から思います。

  • 8月11日 今年も子供たちの修学旅行は 難しそうです

    学校生活の最大のイベントであるかもしれないのに 小学生 中学生 高校生の修学旅行が 今の状況では 今年もやはり殆ど中止されてしまいそうです。大事な思い出作りの行事ですから 出来たら例年通りにいかせてあげたい という気持ちは少なからずあります。今どきの子は 学校内特に教室内でも通学路でも ひたすらマスクを装着しっ放しの生活をしているみたいですから バスでも電車でも 窓を開けっぱなしにして 換気を徹底すれば 乗り物でコロナが感染する機会は殆どないように思います。長距離で電車を利用する場合でも 殆ど貸し切り状態なのですから 学校内にいるのと同じような状況だと思います。観光地を回るときにも 混みあわないような時期や時間帯を十分に考慮すれば 他の観光客との接触もある程度抑えられるのでしょうから 昼間に感染してしまう可能性は 相当に低いと思います。
    但し寝泊まりする 部屋の中では 子供たちが相当に密着するのでしょうし 話も弾むはずですから その時までマスクをしているのかどうだか知りませんが 子供たち同士での感染のリスクはある程度高まるのかもしれません。とはいえ 旅行に出かける前に勿論 全員が信頼度の高い検査を受けて 感染していないことを確認してから 出かければ結構安全に旅行は出来るように思いますが 学校側としては 万が一にも 旅行中に感染してしまう子供が 一人でも見つかれば 親たちからも世間からも非難されるのを恐れて 取り敢えずは無難に旅行の中止する方向へ動くのかもしれません。
    私は 小学生の時の修学旅行では 二人一組の布団で寝たのですが 相方が 強引に掛布団を自分だけで独占してしまいましたので 寒くて風邪をひいてしまいました。中学生の時には 旅行の帰りがけの乗り物の中で 私に対するひどい悪口が聞こえてしまいましたので 精神的に落ち込みました。高校生の時には 生まれて初めて好きな女の子に告白して 凄く惨めなふられ方をしてしまいましたので とても悲しい思い出です。そんなわけで 私は個人的には 修学旅行でよい思い出があまりありませんが 大部分の人にとっては きっととても楽しい思い出になっているのではないでしょうか。
    そうでなくても 運動会や遠足、文化祭などの楽しい思い出の残せそうな行事が 軒並み中止されたり 縮小されたりしているはずですから 出来たら感染予防対策を徹底することで 子供たちに対する締め付けがきつくなるのかもしれませんが それでも泊りがけの体験は 本当に特別な非日常ですから 味あわせてあげて欲しいように思います。修学旅行に出かけなくても 感染する子は感染してしまうのかもしれませんから 思い切って修学旅行に出かけようとしている前向きの学校もあるみたいですから 私としては その学校の先生方やPTAの方々の 積極的な決断に 拍手を送りたいです。学友と同じ部屋で眠るのは 家族旅行で立派な旅館やホテルに宿泊するのとは 根本的に異なる次元の とてもとても楽しい出来事だと思いますから。
    今年こそは 楽しい旅行の思い出を作れる子供たちが沢山になってくれたら とても嬉しいと思いますので 学校の先生方 そして親御さんたちが 修学旅行の実行に 威容的に取り組んでいただきたいと思います。 

  • 8月10日 母の命日と 父の初盆の供養を紫峰霊園で行いました

    普通は 初盆の供養は お坊さんに私の自宅にお越し願って ご供養していただき 親戚筋には お盆の期間に訪問していただくのが一般的みたいですが お盆の時期 うちの病院はずっと仕事をしておりますし 対応が難しいと判断しましたので お墓にお坊さんにお越しいただいて 供養していただくことにしました。ついでというと問題があるのかもしれませんが 母の命日が丁度八月の十日でありましたので そちらの供養も 同時に済ませて頂きました。
    私は 動物の死と 常に隣り合わせの仕事をしておりますので 肉親の死についても 割と淡々と受け止めてしまいます。死とは 生命が尽きる事 生きている時期が終了してしまう事 そして死とはだれにも平等に必ず訪れるもの 死を迎えれば それですべてが終了してしまうように思ってしまいます。勿論私にも 私という人間が存在しているのは ご先祖様のおかげだという自覚はありますから そこへ向けての感謝と敬いの気持ちは少なからず持っているつもりです。直接縁のあった 父と母には勿論 感謝の気持ちと尊敬の念を強く感じております。とはいえ 死んでしまえば そこでお終いだと感じてしまうのです。理屈ではなくて 直感的にそう思ってしまうのです。
    ですから お盆にはご先祖様がお帰りになられるとか お迎えしてお送りするためのしきたりなども 全く知識がないわけではありませんが それらに拘って積極的に取り組む気持ちは 正直希薄なのです。親不孝なことかもしれませんが 私は 自分が死んだ際には 病院から火葬場に直行して欲しいと 奥様に強くお願いしております。私のような不徳の極みのような人間を見送ってくださる人なんか皆無だと思いますし 生きているうちにさんざん周囲の人々にご迷惑をかけ倒すはずですから 死んでから位は 一切のご面倒をおかけしたくないからです。私には子供がおりませんから お墓参りをしてくれる人もいないのだと思いますので 無縁墓地に入れられてもいいし 灰をきれいな海にでも撒いてもらえれば それで十分だと考えております。まあ灰を巻く事には いろいろと制約があるらしくて 結構面倒な作業になってしまうのかもしれませんけれど。
    お墓に集まったのは 私と妹夫婦の三人だけでした。私の奥さまは 現在帯状疱疹の状態がひどくて 入院していますので 不参加という事になりました。三人で御坊様にお経をあげていただきながら 御焼香をして それから丁重なお説教を頂いて 初盆の供養が無事に終わりました。最後にお墓に行って 三人でお参りして帰ることになりました。但し私は 妹の家に用事があったので 車二台で妹宅へ向かいました。
    用事というのは テレビのBキャスカードというのが そもそもどのようなシステムになっているのか 私は全く理解できていないのですが 妹のご主人が 何処からか仕入れてきた 魔法の機械を使用すると テレビの有料チャンネルが全てみられるようになるのです。確か今年の初めごろに その魔法のキャスカードを譲ってもらえましたので それ以来テレビのBS CSの放送が無料で見放題になっておりました。勿論これは違法のはずですから あまり大きな声では申し上げられませんが まあこんなブログ読んでくださるのは ほんの数人でしょうから 問題ないでしょう。所が テレビ業界は 業界で そのような違法の無料見放題に対抗するために 時々対抗策を用いるのだそうです。そうすると六月から その違法の神通力が一瞬で消え去ってしまって 地上波とBSのごく一部の番組しかみられない 普通の状態に戻ってしまいました。
    無料で すべてのチャンネルが見られる状態の有難味を知ってしまうと 凄く不自由を感じておりましたので 本日妹夫婦と顔を合わせた機械に 何とかならないかと相談したら 簡単に復活しますよと 嬉しいことを言ってくれたので 妹宅を訪問しました。キャスカードを妹のご主人に渡すと ごく簡単な機械に挟んで 簡単な操作をしただけで 復活しましたよ と言われました。私には原理もシステムも全く理解できていない世界の事なので 不思議に思えて仕方がありませんけれど これでまた今夜から 沢山のチャンネルが見られる幸せな日々が戻ってくると喜びました。
    すぐに 本格的なお盆の時期がやって参ります。今年はペットホテルのお預かりが少ないので 寂しい気もしますが オリンピックが終わって ふと気づけば新型コロナの感染確認人数が 大阪もまた千人を超えていますから 帰省や旅行しないで おとなしく自宅でのんびりされる方が多いのかもしれません。私には帰省する故郷が ありませんからたとえお盆休みがあっても 家でゴロゴロするぐらいしかないように思います。こんな時期に無理して 遊びに出かけたって 混んでいるので コロナの感染の心配が少なくないし 渋滞に巻き込まれたり 食事をするにしても 待たされまくること間違いないので 皆で自宅で大人しく過ごしましょう。
     

  • 8月8日 オリンピックが閉幕するのだそうです

    開催中 勿論感染にまつわる 様々なトラブルは 少なからず発生していたみたいですが 大会の進行を妨げるほどの アクシデントにはならずに済んだので 取り敢えずは殆ど無事に閉幕を迎えられたことは喜ぶべきことかもしれません。ましてや 日本人選手たちの大活躍によって メダルラッシュが起こっていたみたいなので 日本人としては 素直にその結果については これまで精進をなさってこられた選手たちの苦労が結実したみたいなので とても嬉しいことだと思います。無観客の会場では 盛り上がりに欠けたのかもしれませんが もし観客を各競技場に入れた場合 そのほとんどが日本人になるはずでしたから プレッシャーに弱い日本選手にとっては ある意味無観客であった方が 戦いやすかったのかもしれないと 思わないでもありません。
    私は 最後までオリンピックを開催すべきではないと 主張しておりましたから それほど積極的にオリンピックに興味を持とうとはしませんでしたが 日本人選手の大活躍のニュースが続くと どうしても 注目する気持ちが高まってしまい 中盤からは テレビ中継にくぎ付けになってしまっていたことを 認めざるを得ません。かつてないほどの数のメダルを獲得する日本人選手の大活躍によって 取り敢えずは 無理してでもオリンピックを開催してよかった という雰囲気になってしまっていますが 活躍があったから 開催してよかった と考えるのは あまりにも短絡的だと思います。
    無観客で 開催されましたから 観客の会場への出入りによる 日本国民の移動は 殆どなかったのかもしれませんが オリンピック期間に 感染確認人数が 過去最高を更新した都府県が 少なからずあったようです。 外出や移動 複数人での会食などの自粛を求める政府や各知事さんからの要請に どうしても重みというか説得力を感じられなくて ましてや日本人選手の大活躍によって 皆の気分が高揚してしまって 外出したり 多人数で会食したりする機会が増えてしまったことは 間違いないでしょうから オリンピックの開催が 感染確認人数が増加した原因の一つであることは 残念ながら間違いないように思えます。
    ワイドショーのあるコメンテーターが オリンピックを国ではなくて一つの都市が主催して開く意味は 国々がその時に例え争っていても スポーツという分野では 公平なルールの下で 対等に争う事を目的としているのだから 国別のメダル獲得ランキングを発表するのは 良くない 等と発言していました。主張として 筋が通っていないとは思いませんが、日本人が活躍して 現実にメダルラッシュが起こっている時期に そのような発言をしても 誰からも注目されないし 誰にも受け入れてもらえないように思いました。
    メダルランキングで ちょっと面白かったのは 終盤まで金メダルの獲得数で 中国が一位 アメリカが二位だったので アメリカのマスコミはメダルランキングの目安をメダルの総獲得数で判断して アメリカが一位 中国が二位と発表していました。オリンピックに限ったことではないのかもしれませんが 一般的なメダルランキングとしては 金メダルの獲得数が多い国から並べるのものですから 中国のマスコミが猛反発していました。最終的には 金メダルの獲得数でも アメリカが中国を上回りましたから アメリカのマスコミもランキングの基準を普通に戻したのかもしれませんが アメリカと中国は 国力や他国への影響力などでも 世界中で争っていますから メダルランキングでも アメリカとしては何としても 中国に負けているような表現で放送するわけにはいかないと 苦労していたのかもしれないと思うと 少し笑ってしまいました。
    すぐに注目度がだいぶ下がりますが パラリンピックが始まります。体の不自由な方たちが参加するわけですから 猶更感染予防が大変になるのかもしれませんが オリンピックと同様に 日本の出場選手のご健闘と 競技がアクシデントなく無事に進行して 終えられることを心から願います。ただその時期にお盆があり 一般的に働いておられる方々の夏休み お盆休みというものがありますから 新型コロナの感染確認人数や 病院の患者さんの受け入れ態勢が さらに悪化することは ほぼ間違いないことでしょうから 十分な治療が受けられないままに お亡くなりになられる方の数を出来るだけ少なくするような努力を首相や各知事さんに期待しますが 結局はこれまでと同じ対策に終始してしまうのだろうと思いますので せめて自分だけは感染しないように心掛けようと思います。結局は 各自が自分だけは感染しないように出来る限り努力することが 国民全体の感染予防につながるのだと思いますから 取り敢えずは自分が感染しないように 目一杯の努力をいたしましょう。
     

  • 8月6日 今年も ボーナスの平均額は 減少したのだそうです

    私は現在 自営業者ですから 自分にボーナスなどはありません。思い出したら 奥様に幾らか生活費に上乗せして渡すぐらいのものです。但し私が経験したほんの数年のサラリーマン時代には 結構なボーナスを頂いておりました。立命館大学を卒業して 数年間塩野義製薬に勤めておりました。入社したての時 まだ働き出して間がないのに 銀行口座に振り込まれた 数十万円のお金に びっくりしてしまいました。何しろ その頃は製薬会社は 現在も同様なのかもしれませんが 景気が良かったみたいで 年間普段貰う給料の七~八か月分のボーナスが 夏と冬の二回に分けて 振り込まれていましたから 銀行の口座にお金がザクザクと貯まっていきました。その頃から お酒は飲まないし 着るものはジーパンとティーシャツでしたし ギャンブルは一切やりませんでしたので 所謂無駄遣いを全然しておりませんでした。まあその生活は現在もあんまり変わりありませんけれど。当時は そこそこ利率が良かったので まとまった金額を定期預金にして貯蓄しておりました。
    今でも世の中では サラリーマンの方々が 圧倒的に多いのでしょうから 夏のボーナスを楽しみにされている方は凄く沢山いらっしゃるのでしょう。昔は 春闘によって 働いている方々のお給料を中心とした待遇の改善を労働組合が経営者の間で 交渉されるのだそうですが あんまり興味がなかったので よくは知りません。子供の頃には 電鉄会社の交渉がスムーズにいかないと 電車がストライキで止まってしまうなんてことがしょっちゅうありましたが 現在はそんなニュースきいたことがありませんから 割とスムーズに交渉がまとまっているのでしょうか。
    コロナ禍二年目の今年ですから 業界によっては 影響が少ない分野もあれば 大打撃を被っている業界もあるみたいですが ボーナスの平均額が少なくなるのは ある意味会社からもらえるご褒美みたいなものでしょうから 致し方のないことかもしれません。まあ自分がもらえるわけではないので どうでもいいことですが 今年は楽しみにされている夏休みも 旅行などに出かけにくいし 帰省も控えた方が良いのかもしれませんから あまり思い切った出費が出来ないのかもしれませんから 家で大人しく過ごされた方が懸命なのかもしれません。おかげでお盆のペットホテルの予約が 殆どはいらなくて 寂しい限りです。
    ペットホテルは 元気な子たちを預かりますから 勿論元気な状態でお返ししなければならない責任はありますが 元気で可愛い動物たちが集合してくれますので 世話をするのはそこそこ面倒ですが 暇なときに一緒に遊んだりして 楽しい時間を過ごさせてもらえるので お預かりするのを楽しみにしていますが 今年も昨年と同様に 寂しいお盆期間になってしまうのかもしれません。まあ私は気楽なことを言ってられますが 飲食業だけではなくて それに関わるかなり広い分野で働かれている方々が 自粛を求められて 苦しんでおられるのですから 元気に病院を開けていられるだけ幸せであり とても有り難いことだと思います。
    コロナの患者さん数は 大阪でもまた千人以上になっていますし 緊急事態宣言が発出されておりますから 自分なりに慎んだ生活を送っていくべきだと考えております。終息できる時期は 皆目見当がつきませんけれど 辛抱していれば この災いも何時か立ち去って 日常が戻って来てくれるのでしょうから じっと我慢を継続しましょう。とは言っても お若い方たちから見れば 日本国民には移動を含めて楽しいことを自粛させておいて オリンピックという世界的なお祭りを実施しているのですから 馬鹿らしくて政府っから一方的に押し付けられたような自粛なんてしていられない という気持ちも分からないでもありません。但し 人が沢山いる所に出かけたら 感染のリスクが高まることは 確実だし 感染して苦しむのも自分なので それなりの覚悟を持って 自由を謳歌していただきたいと思います。自分が感染した場合 家庭内感染の確率は低くなさそうですから 家族まで危険にさらしてしまうことまで 子供じゃないのなら 考えて行動していただきたいと思います。

  • 8月5日 政府のコロナ対策の方針転換に 批判殺到しているみたいです

    西村君が 飲食業の方々の営業自粛に対して とんでもない発言をして 批判が集中してから まだ間がないのに 今度は政府全体に対して 与党内からまで 批判が殺到しているみたいです。政府は、新型コロナ感染症の入院対象者を重症者や重症化リスクの高い患者に限定し 軽症や中等症の患者は自宅療養を基本とする方針を打ち出しました。変異株の場合 重症化リスクが従来に物よりも かなり高いし ここの所陽性と確認された患者さんの相当の割合で変異株によるものとの事実が報告されているにも拘らず 中等症や軽症の患者さんの入院を認めないと 驚くことに日本の政府が言い出したのです。
    私は 正直新型コロナ感染症について 全く興味がないので 軽症と言われる患者さんが どのような症状の場合で 中等症と言われる患者さんが どんな具合になっておられるのか サッパリ分かりませんが 家庭内感染のリスクを避けるためには 自宅内で様子を見て治療していくことが 非常にリスクが高いこと位は 分かります。せめて宿泊施設に入って 隔離された環境であり 医療関係者が常駐してくれる施設で生活する位は 必要であろうと思います。しかし 政府は 未だにコロナ患者を頑なに受け入れない大部分の病院に対する 積極的な政策を一切行わないで 入院患者を受け入れる余裕がなくなってしまったので 程度の軽い患者の入院を切り捨てるという 強引極まりない対策をうちだしましたから そりゃ非難が集中するのは 当然だと思います。
    私は 一瞬アベチャンが打ち出した マクロ経済スライドつまり、年金の被保険者の減少や平均寿命の延び、更に社会の経済状況を考慮して、年金の給付金額をカットする制度のことを思い出しました。アベチャンにしてみれば 年金制度を維持することの方が 個々の年金生活者の生活よりも大事だと言い出したのです。一人当たりの支給額を 減額すれば 年金生活者の暮らしを直接圧迫することは分かりきっているのに 平然と受給額を減らすことによって 年金体制の維持の方が重要である と宣言したのです。どうしてそんな極悪非道な政治をする総理大臣に対して 非難の声が上がらないのか 不思議でしょうがありませんが 今回の中等症 軽症の患者の切り捨ても 医療崩壊を招くよりも 程度の軽い患者を切り捨てたほうが まだましだという政策です。だけど中等症 軽症の患者を切り捨てた時点で 完全に医療崩壊であることを ガースーは気づいていないのでしょうか。それとも気づかないふりをしているのでしょうか。
    アベチャンにしても ガースーにしても 本当に日本国民を大切に思って 政治を行っているのでしょうか。自分たちの政権が維持できれば 国民の生活を踏みにじるような政策を打ち出しても 全く心が痛まないのでしょうか。もう少しだけでいいから 日本国民の事を大事に考える政治家に 総理大臣を務めてもらいたいものですが どっちみち次の自民党総裁も ガースーに決まりそうなので 日本に明るい未来は当分訪れないように思います。

  • 8月4日 久しぶりに電車に乗りました

    先日 奈良県の友人のお宅へ出かける際にも 実はごく短時間 電車に乗りましたが その時は 久しぶりに友人に会えるワクワクした気持ちのために 列車の中での事など あまり記憶していませんが 本日たまたま大阪市内に出かける用事がありましたので そこそこの時間電車に乗りました。まずは津田駅まで十分以上かけて てくてくと歩きました。友人宅へ向かうときには ワクワク気分の為 マスクを持参することを忘れておりました。スーパーで買い物するときなどは マスクを一切しておりませんので ついつい徒歩で出かけるときも忘れてしまいました。駅につく少し前に気づきましたが 今更病院へ戻る時間的余裕もありませんでしたので どうしたものかと思っていたら ちょうど薬局の前だったので 飛び込んでマスクを購入しました。一時期はマスクの在庫切れが続いたのだそうですが 現在は安価で簡単にマスクが購入できました。
    本日は その時に購入したマスクがカバンの中にありましたので 駅が近づいたら 装着しました。久しぶりに切符を買うので 販売機の前で 若干戸惑いましたが 落ち着いて切符を購入できました。今どきの改札口は 切符を受け付けてくれない改札口もありますので 慎重に切符を投入できる改札口に向かいました。何しろ久しぶりなので 切符を投入して 出口から自分で回収して 財布に入れるまで そこそこ緊張してしまいました。イコカとかスイカとか聞いたことはありますが 実物を見たことも触ったこともありません。もうすぐ仕事をリタイヤして田舎に引っ込みますから 猶更それらを所有する可能性は全くありませんが 当たり前のようにそれらのカードを改札口でタッチしてさっそうと通り抜ける人たちの姿を見て一寸カッコいいなと思いました。私はリタイヤしたら 田舎ですから 当然普段の買い物や食事に出かけるときも 車になる生活のはずです。キャンピングカーを購入する予定ですから 旅行に出かけるときも 当然その車でのお出かけになると思いますから 今後電車に乗る機会は 殆どないように思います。
    何とか改札を通過して 駅のホームに上がりました。当然冷房などきいていませんから 暑いし 歩いてきたばかりなので汗をかいておりましたので タオルで汗をふきふきしておりましたが ふと見かけると女性の方の何人もが ハンディ扇風機を持って 自分の顔に風を当てて 涼しそうになさっていましたので 羨ましく思いました。テレビのニュースなどを見て そのような文明の利器がある事は知っておりましたが 津田という片田舎でも相当数普及しているのですから 夏の必需品として 定着しているのでしょう。実際に利用しておられる方々を初めて目にしました。
    京橋の駅につきましたが ここで京阪電車に乗り換えるのですけれど 駅の構造や雰囲気が 数十年前とは 当然かもしれませんが 激変していましたので 一体どちらに向かって歩き出せばいいのか 見当もつきません。案内表示の看板をみれば 何とか辿り着けるはずなのに サッパリ分かりません。運よく通りかかった駅員さんに尋ねて 何とか連絡口への道のりを理解しました。帰り道には その道を逆行しなければなりませんので 落ち着いて記憶しながら 歩いていきました。
    何とか京阪の京橋駅まで歩いてこれましたが その時におしっこがしたくなったので 駅員さんにトイレの場所を尋ねましたが 結構ややこしい所にあって見つけるのに苦労しました。京橋の駅なんて 以前はしょっちゅううろついていた時期がありましたので 自分なりに精通しているつもりでございましたが 数十年ぶりに訪れたのですから 当然かもしれませんが お上りさんになってしまっていて 予想以上に苦労しました。京阪電車に一駅だけのって 天満橋でおりました。父が谷町線沿いの駅の近所の会社に勤めておりましたので 天満橋も割と勝手知ったる駅のつもりでおりましたが やはり私がイメージしていたものとは 一変してしまっていて ガッカリしました。まあ数十年の時が経過したのですから 当然と言えば当然の事でしょう。
    用事が済んで 帰り道になりましたが 昔何時も天満橋の駅にあるカレー屋さんで食事をしたのを覚えていましたので そのカレー屋さんを探しましたが 恐らくその近辺には辿り着いたはずですが 影も形も残ってはいませんでした。仕方ないのだと思います。そこで 京橋駅の近所の 勤めていたころに通った 立ち食いウドン屋さんに寄ってみようと思いました。京橋の駅から その辺りを探してみましたが ちょうどその辺りが再開発でもされるのか かなり広い範囲で工事中になっていましたので やはりそのうどん屋さんも 影も形もありませんでした。四十年ぐらい経ちましたから 当然と言えば当然のことだと思います。うちの病院だって この地で三十年ぐらいは頑張って参りましたが 来年には確実に姿を消してしまうのです。本当に数十年ぶりに電車に乗りましたが 駅の構造や雰囲気も変わっておりましたし 昔馴染みのお店も消え去っていたみたいなので とても寂しい 残念な気持ちになってしまいました。

  • 8月3日 ナミビアの女子選手がテストステロン値が高いために得意種目で出場できなかったけれど他種目で活躍されたのだそうです

    以前にも この問題について ブログで私見を書かせていただきましたが 私は陸上競技について あんまり興味がありませんから 細かい規則についても 殆ど知りませんので 偉そうなことは言えないのは分かっておりますが ほんの聞きかじった情報について思ったことを またこのブログで書かせていただこうと思います。性ホルモンであるテストステロンの血中濃度は 一般的に男性の方が高くて 女性は低いものなのだそうです。人間の場合平均値的にみて 具体的にどれぐらい異なるのか 知りませんが 陸上競技その中でも400mから1600mの種目に置いて テストステロンの濃度が高い場合 明らかに有利になる つまり速く走れるというデーターがあるので 競技の公平性を保つために テストステロン値が女性の平均値を大幅に上回る人には 出場させない というルールがいつごろできたのか知りませんが 適用されて ナミビアの二人の女性選手が 本来400メートル走に出場するつもりで来日したにもかかわらず 出場させてもらえない状況になったので 急遽200メートル走に種目を変えて 出場されて 一人はメダルを獲得、もう一人も入賞と 活躍されたのだそうです。
    陸上競技について 無知な私ですので 400メートル走と200メートル走が どのくらい隔たりがある競技なのか 想像もつきませんが あまり得意とは言えない距離の競技に出場されたのでしょうが そこそこ活躍されたのですから 何もしないままに帰国されるよりは ずっとよかったのかもしれません。このお二人は 女性として生まれてきて 女性として育ってきて 女性として生活をされてきたわけですから 肉体的にも精神的にも 完全な女性なのだと思います。写真でお姿を拝見しましたが 短距離の陸上選手ですから それなりに筋骨たくましそうですが 普通の女子選手に見えます。勿論本人も 検査を受けて 初めてとストステロン値が高いことを知ったわけですから そのために出場するつもりでやってきた競技に出場させてもらえない という扱いに どれだけ大きな精神的なダメージを受けられたか 想像も出来ません。
    勿論 薬剤を使用して 肉体を造り上げて 記録を伸ばしたわけでもないのだそうで ただこの二選手が 最近急激に記録を伸ばしてきたので 検査の対象としてピックアップされて 検査結果があまり知られていないルールに引っかかってしまったのだそうです。これが性転換手術を受けて 男性から女性になった選手の場合 ある程度制約がされても仕方がないように思えますが ナミビアのお二人は 女性として生まれて 普通に女性として生活されていた方たちのようですから よくご本人たちが上手く気持ちを切り替えて テストステロン値による制約のない種目である200メートル走に 出場されて 好結果を出されたことは 称賛に値することだと思います。テストステロン値が 高くなることをご本人たちが望んだわけではなくて 厳しいトレーニングを積んで たくましい肉体を造り上げられたら結果としてたまたま テストステロン値が上昇してしまったのでしょうから 無論ドーピングは厳しく取り締まられるべきだと思いますが 厳しい鍛錬の結果として起こった 肉体の自然な反応 変化にまで 制約するルールを設けるというのは 如何なものかと思ってしまいます。
    よく女性で 凄く能力が高い場合に 「男勝り」などという表現を使いますが 昔なら 細かい検査などできなかったのでしょうから 極当たり前に見過ごされていたのかもしれませんが 医学が進歩したからと言って つまらない制約するルールを設定することが 競技の公平性を保つために必要なのかどうか よく分かりません。同じ競技に参加する テストステロン値が女性並みの女子選手にしてみれば 有難いルールなのかもしれませんが 本人が意図的にテストステロン値を上げたわけではなくて 頑張って肉体を鍛え上げた結果 上昇してしまったのだとしたら そのことで出場を禁止されることは やはり私には納得がいきかねます。
    400メートル走から1600メートル走までと 限定するのには 相当数の検査結果が集められたのかもしれませんが 果たして客観的にみて 誰もが認めざるを得ないような 優位な違いがあるのなら ルールを設定した人たちは その検査結果について そしてそのようなルールがある事を もっと大々的に 分かり易く滅明する義務があるのではないでしょうか。

  • 8月2日 前足をねん挫したウサギが来院しました

    三歳の元気の良い男の子で 普段から部屋の中で放し飼いにされていて 留守になるときだけ ケージに入れられるのだそうです。夜中も部屋の中でフリーの状態にしてあるのだそうですが 今朝飼い主さんが起きて様子を見ると ウサギがケージの上面の部分に前足の手首の辺りが引っかかって 宙ぶらりんの状態で発見されたのだそうです。慌てて 病院に駆けつけられましたので 治療させていただきました。足首の状態を視診 触診してみました。皮膚に傷はありませんので 出血などは認められません。それ程腫れ上がっているわけでもありませんが その部分を触ると かなり痛がって暴れましたから 左前脚の手首の部分に捻挫が起こっていると診断しました。
    何らかのアクシデントが起こってから 数時間は経過しているらしいのですが 特に腫れも熱発もありませんし 関節は正常に動きましたから 骨折や人体の損傷は 無さそうです。触ると痛がる反応はしましたが 経験上 骨折している場合の痛がり方とは違い 大分程度が軽い嫌がり方でしたので レントゲンは撮りませんでしたが 診断しました。全身他に異常がない釜で確認して 診断を終わりました。宙ぶらりんの状態になった時に 暴れて二次災害的に他の足などにダメージを受けている場合もありますが この子の場合は大丈夫でした。
    治療としては 現在かなり辛そうな状態ですので 消炎剤と抗生剤を皮下に注射しました。消炎剤というのは名前が表す通り 炎症を消し去るための薬です。炎症とは 疼痛分かり易く言うとその部分に生じる痛み、発熱、腫脹分かり易く言うとその部分が腫れ上がる事、発赤分かり易く言うとその部分の血行が増すために赤くなってしまう事、そして機能障害分かり易く言うと 例えば手首が曲がらなかったり逆に伸びなかったりという症状の事です。この子の場合 腫脹や発熱はありませんが 疼痛と前足を浮かせてしまうなどの機能障害が認められましたので それらの症状を和らげるために 消炎剤を投与しました。
    抗生剤とは 細菌をやっつけてくれるお薬ですが この子の場合特に外傷はありませんが 体内にも細菌は潜んでおりますので そいつらが体内のダメージを受けた部分で 増殖して被害を受けないようにと 感染予防のために投与しました。但し 皮下注射で投与した薬は 効果が出るのは割と短時間なのですが その効果の持続時間もどうしてもも短くなってしまいますので 治療を継続するために 甘くておいしい 飲みやすいシロップのお薬を内服薬として お渡しして 様子を見ていただくことにしました。
    現在は 患部に少なからぬ痛みがあるので あまり動かないようですが ある意味痛みというのは 迷惑なものですけれども 痛いからあまり動かない 即ち 患部に負担をかけないで済んでいるともいえるのです。ですから安易に患部の痛みを取り除いてしまうと まだ十分に回復していない患部に負担をかけて 悪化したり 直るのに時間がかかってしまうことがあります。この子の場合 患部を触ると痛がる程度の疼痛ですので 痛みを少しずつ和らげることを目指して 治療を考えました。
    家では 普段は部屋の中を自由に歩き回っているのだそうですが 夜中にケージの上の部分から宙ぶらりんになっていたという事は 飼い主の目が届かないときには ケージの上に飛び上がったり飛び降りたりしているのかもしれませんから 当分の間は ケージの中で半強制的に大人しくしていてもらうように 指示しました。大人しくして 患部にかかる負担を軽くしていただくことが きちんと直るための一番の近道だからです。今後の事としても夜中は飼い主の目が届かない事が分かっているので かなり激しい動きをしているのだとしたら 夜中もケージで過ごしてもらう事を考えた方が良いかもしれないと 申し添えました。
    以前テレビの番組で 飼い犬に普段は食卓に上がることを禁じているので 飼い主の在宅中は食卓に上がっていないのだけれど どうも食卓の様子を帰宅後に観察すると 犬が食卓の上に上がっている痕跡があるので カメラを設置して 留守中の犬の動きを観察して欲しい という企画が放送されていましたが それによると 飼い主がいつものように外出すると 数時間は戻らないことを犬は経験上知っているのだそうですが 鍵をかけて家を出た一分後には 犬は食卓の上に上がっていました。
    人間もそうですが 普段駄目だと言われたことは 猶更やりたくなってしまうことがありますが 犬も同様みたいで 普段食卓の上に上がることを禁じられているので飼い主の在宅中は上がらないようにしているけれど 外出した途端に 待っていましたとばかりに食卓に駆け上がっていました。ですからこのウサギも 夜中には飼い主の目が届かなくなることを経験上知っているので 飼い主が想像するよりも相当に好き勝手な行動をとっていて 今回のような事件が起こったのだと思います。
    ですから 飼い主の目が届かないときには ケージに入れて 行動を制限してしまわないと 今回は軽いねん挫で済んだように思いますが 最悪の場合 命に関わるようなアクシデントが起こる可能性もありますので ある程度ケージ内で生活する時間を増やす事を考えて頂いた方が このウサギが元気で長生きしてくれると思います。飼い主さんは なるべく動物を自由にさせながら飼いたい気持ちが強いみたいなので 難しいのかもしれませんが まあ飼い主さんが飼いたい様にされるしかありませんので 出過ぎたことはそれ以上申し上げませんでした。